MT5では、メタトレーダーに搭載されている「MetaQuotes言語エディタ」を用いてカスタムインジケーターやEA（Expert Advisor）を作成できます。
ここでは、MT5でカスタムインジケーターを作成する手順を紹介します。EAの作成も、カスタムインジケーターと手順は、ほぼ同じです。
まず、MT5上部メニューの「ツール」から「MetaQuotes言語エディタ」をクリックします。
メタエディターが起動するので、ツールバーの左上「新規作成」をクリックします。
次に、MQLウィザードが表示されるので、何を作成するのかを選択します。
カスタムインディケータを追加する場合は「カスタムインディケータ」を選択します。
EAを作成する場合は「エキスパートアドバイザ（テンプレート）」を選択します。
次はプロパティの設定です。
作成するインディケーターの「名前」「著作者」「リンク」を記入し、必要であれば「パラメータ」を追加したうえで「次へ」をクリックします。
イベントハンドラの設定画面では、インジケーターを作成する際に、どの価格データを受け取るかを選択します。
OnCalculate(…, open, high, low, close)とOnCalculate(…,prices）の違いは次の通りになります。
OnCalculate(…, open, high, low, close)：ローソク足の「始値・高値・安値・終値」を全部まとめて受け取る
OnCalculate(…,prices）：事前に「終値だけ」「始値だけ」など1つの価格を選んで、それだけを受け取る
終値だけを使って移動平均線やRSIのようなシンプルなインジケーターを作る際は、「OnCalculate(…,prices）」を選択します。
一方、複雑なロジック（ローソク足の形を使う、ヒゲの長さを計算する、平均足を作るなど）を組む際は「OnCalculate(..., open, high, low, close)」を選択するといいでしょう。
最後に、カスタムインディケータの描画プロパティを設定します。
選択できたら「完了」をクリックします。
設定が完了したら、カスタムインジケーターのプログラムを入力していきます。
プログラミング言語は専用のプログラミング言語Meta Quotes Language（MQL）を利用します。
なお、MT5で使われるMQL5とMT4で使われるMQL4は類似しているものの別の言語なので、それぞれ専用のカスタムインジケーターやEAを作成する必要があります。
入力が完了したら、ツールバーの「コンパイル」をダブルクリックし、作成したカスタムインディケータ―をファイルに保存します。
保存先は、「MQL5」→「Include」です。
ファイル名を入力して「保存」をクリックします。
ファイルは、MT5の画面左上「ファイル」から「データフォルダを開く」で確認できます。
「MQL5」ファイルを開き「Include」の中に先ほどのカスタムインディケータが保存されていれば問題ありません。
EAファイルも同様に「MQL5」内にて確認できます。
保存できていることが確認できたら、一度MT5を閉じて、再び開きます。
再びMT5を開き、チャート左上の「表示」→「ナビゲーターウィンドウ」をクリックします。
指標の中にある、追加したカスタムインディケータ―をチャート上にドラッグ＆ドロップすることでチャート内に表示させることができます。
EAの場合は、エキスパートアドバイザ（EA）内で追加したEAを確認できます。
BigBossコラム編集部