シカゴIMMにおける円ロングが過去最高
先週の雇用統計は、
ほぼ市場予想通りとはいえ、
家計調査部分が弱く、全体の印象としては
やや弱い内容。ドルは安値を試したが、
引き際にパウエル議長の講演があり、
議長が「不確実性にもかかわらず、
米経済は好調」と発言すると、
米景気後退を恐れていた市場が巻き返し、
ドル円は1円ほど買い戻されて
148円近辺で引けた。
本日は、JGB金利が1.55%を
超えてきたこともあり、
また円高の動きとなっている。
シカゴIMM通貨先物市場における
円ロングポジションが13.3万枚を超えた。
過去、これまで円ロングポジションの
最高は6万枚レベルだった。
円ショートでは昨年18万枚を超えたので、
それを考えると特に大きくはないが、
円ロングサイドでは過去最高となっている。
ここまで円ロングが積み上がると、
一部のアナリストは、買戻から円安に
なる可能性があると喧伝しているが、
シカゴ筋がここまで円高に賭ける
ということは、それ相応の理由があると
考え直した方が良いのではないだろうか。
リスクは依然として円高方向だ。
