今週のBigBossウィークリーレポート【2025/7/13】

📝 今週の市場ハイライト

今週のキーポイント

・関税拡大政策：
　トランプ大統領がEU・メキシコ向け30%関税を8月1日から発動と発表、市場に大きな衝撃
・株式市場全面安：ダウ280ポイント下落、S&P500も週間ベースで下落
・円安継続：ドル円147.38円で推移、円安圧力が継続
・商品市場急騰：金・銀が急伸し、原油も+2.82%上昇
・地政学的緊張：関税政策により貿易相手国との通貨が軟調

主要指標サマリー

・ダウ平均：44,371.51（-279.13、-0.63%）
・S&P500：6,259.75（-20.71、-0.33%）
・ナスダック：20,585.53（-45.14、-0.22%）
・日経平均：39,569.68（-76.68、-0.19%）
・VIX指数：16.40（+0.62、+3.93%）- 恐怖指数上昇

💱為替市場の動向

主要通貨ペア

・USD/JPY：147.38（+1.14、+0.81%）- ドル高円安継続
・EUR/USD：1.1692（-0.13、-0.11%）- ユーロ軟調
・GBP/USD：1.3491（-0.88、-0.66%）- ポンド下落

為替市場ハイライト

今週の為替市場は、トランプ政権の関税政策により欧州通貨が軟調となった。ドル円は147円台まで上昇し、1週間で約1円の円安が進行した。ユーロドルは1.16台に下落し、関税発表後に売り圧力が強まった。
重要ポイント：関税政策は為替市場にも大きな影響を与えており、貿易相手国の通貨が軒並み下落している。

🇯🇵 日本経済の詳細分析

主要指標
・日経平均：39,569.68円（-0.19%）
・TOPIX：2,755.24（-0.15%）
・長期金利：1.500%（+0.010%）

今週の動向
日本株式市場は、米関税政策への警戒感から小幅な調整局面となった。日経平均は39,500円台で週を終えたが、依然として高値圏を維持している。製造業を中心とした輸出関連銘柄には売り圧力が見られる一方、内需関連株は堅調な推移を示した。
円安進行により、一部の輸出企業にはプラス材料となっているが、原材料コスト上昇への懸念も浮上している。政府・日銀の動向が引き続き注目されている。

🇺🇸 米国経済の詳細分析

主要指標
・ダウ平均：44,371.51（-0.63%）
・S&P500：6,259.75（-0.33%）
・ナスダック：20,585.53（-0.22%）
・10年債利回り：4.4230%（+1.77%）

今週の動向
米国市場は、トランプ大統領の関税拡大政策により週後半に調整圧力が強まった。しかし、市場のボラティリティは低水準を維持しており、VIX指数は16.40と比較的安定している。
来週から本格化する決算シーズンを前に、投資家はテクノロジー企業の業績に注目している。金利上昇も重石となり、特に金利敏感セクターに売り圧力が見られた。
注目：Fed関係者の発言では、関税の影響評価には時間が必要との見解が示されている。

🇨🇳 中国経済の詳細分析

主要指標
・上海総合：2,975.25（-0.45%）
・深セン成分：9,845.67（-0.78%）
・人民元：7.2580（対ドル）

今週の動向
中国市場は、米国の関税政策拡大により不安定な動きを見せている。しかし、EU向け関税発動により、相対的に中国への圧力は一時的に軽減される可能性がある。
今週発表予定の貿易統計では、輸出5.0%増、輸入1.3%増が予想されており、経済回復の継続が期待される。政府の景気刺激策効果も徐々に現れ始めている。

🌐 その他の地域の詳細分析

🇪🇺 欧州
・DAX指数：24,255.31（-0.82%）
・FTSE100：8,941.12（-0.38%）
・ユーロストックス600：下落
欧州市場は、トランプ大統領の30%関税発表により大きく下落した。ドイツ自動車メーカーのメルセデス・ベンツやポルシェなどは特に大きな打撃を受けている。

🇬🇧 英国
英国経済は5月も収縮が続き、期待された回復は見られなかった。IPO市場も30年ぶりの低水準となり、金融センターとしての地位に懸念が高まっている。

🇨🇭 スイス
スイスフランは安全資産として選好され、比較的堅調な推移を維持している。

👀来週の注目ポイント

・7/14 23:00 NZ：電子カード小売売上高
・7/15 3:00 中国：貿易収支
・7/15 5:30 日本：鉱工業生産
・7/15 8:30 スイス：PPI
・7/15 8:30 インド：WPI物価指数