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FOMCと日銀

昨日のFOMCで、パウエル議長は
会見において、トランプ政権への忖度を
全く見せなかったことから、米金利は
上昇し、ドルも上昇した。

トランプ大統領は「9月に利下げすると
聞いている」と発言していたが、
パウエル議長は「全く何も決まってない」
と明言。当然すぎる発言とは言え、
毅然としたパウエル議長を見たかった
マーケットの期待に応えたと言える。

一方、日銀政策決定会合においては、
植田総裁は終始ハト派に徹した。
先日、新浪経済同友会代表幹事が
「日銀はすぐ利上げすべき」
「経済悪化なら総裁の責任」と、
金利が上がらないことで円安が長引き、
輸入食品の高騰につながっていると
指摘したが、植田総裁は利上げに対して
極めて慎重だった。

関税交渉が合意に至ったとは言え、
合意に至ってない国が多く、世界経済
全体への影響は未だ未知数なので、
すぐに動けないのだろうが、会見全体を
聞く限りにおいては、日銀に円の価値を
守る意思は感じられなかった。

ユーロドルの下落がドル上昇の主戦場
だったが、ドル円に移るかもしれない。

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