大混乱したFOMC
昨日のFOMCでは0.25%の利下げが
決定された。注目のドットチャートは
年内もう2回の利下げを示唆しており、
その意味では市場の想定よりもハト派的
だったが、パウエル議長は会見では
タカ派に終始し、今回の利下げは
「リスク管理の利下げ」と言明した。
本音では利下げしたくなかったが、
政権からの圧力など、様々なことを
考慮すると利下げしておいたほうが
良さそうだ…こうした認識を滲ませた。
ドットチャートの方向性と、
議長の方向性が全く正反対なので、
マーケットは混乱し、ドルは下に
突っ込んで、大きく買い戻された。
しかし、いずれトランプ大統領の考えを
反映する議長が就任する。そうなると、
スティーブン・ミラン氏のように3回連続
0.5%利下げという人も入ってくる。
今回のパウエル議長の抵抗も、
最後のものとなるのだろうか。


