日銀ハト派委員によるタカ派発言
本日、日銀の野口審議委員が札幌で
講演し、日本経済がゼロノルムをついに
克服しつつあり、2%の物価安定
目標達成に近づき、政策金利調整の
必要性がこれまで以上に高まりつつあると
発言した。
野口委員は代表的なリフレ派経済学者
であり、日銀内でも最もハト派の
審議委員だが、その野口氏ですら
政策金利調整の必要性がこれまで以上に
高いと発言するということは10月利上げが
視野に入ってきたということだろう。
ドル円は、好調な米経済指標を受けて
150円近辺まで上昇したが、本日は、
野口氏の講演内容が事前に漏れたのか、
利上げは近いとの観測から
早朝から売られた。
今週は、金曜日に米雇用統計を控える
週であり、30日のJOLTS、10月1日の
ADP雇用統計、ISM製造業景況指数、
2日の新規失業保険申請件数、3日は
米雇用統計に加え、ISMサービス部門と、
米経済の現状をチェックする多くの
経済指標発表がある。雇用が悪いので
利下げするというのがパウエル議長の
レトリックなので、雇用統計が万が一でも
好調な数字となると、すべてのシナリオが
ひっくり返ってしまう。
悪い米雇用統計を期待して動くと
思われるが、148円台はそれなりに
買いオーダーは厚いだろう。
基本レンジ相場が続くとみたい。
