日銀利上げ観測にも上昇しない円
シュナーベルECB専務理事が
「次の動きが利上げとの見方に異論はない」と発言し、
ユーロドルは瞬間1.1670以上に上昇したが、
利上げがすぐにあるわけではないので、元のレベルに戻った。
しかし、米国の利下げが予想される中、
欧州は引き下げ局面が終わり、
いずれ利上げ局面に入ることを考えると、
ユーロドルは底堅く推移しそうだ。
円は、本日日経平均の下落に155円を割り込む局面もあったが、
長続きせず、日本の長期金利上昇に米長期金利が反応し上昇することで、
かえってドル円が堅調になるという妙なことになっている。
日銀総裁が利上げを示唆しても円は上昇せず、
むしろ財政への懸念が高まる中での利上げは長期金利を刺激し、
ついに2%の重要レベルに近づいている。
2%を突破すると、円高というより、円安が加速する可能性がある。
そこは注意したい。
