今週のBigBossウィークリーレポート【2025/5/24】

マーケットニュース投稿日： 2025年05月24日12時00分（JST）投稿

📝 今週の市場ハイライト

2025年5月19日～23日の一週間は金融市場にとって重要な動きが続いた期間
トランプ米大統領の関税政策の動向、米国債市場の変化、日本株市場の反応など、複数の重要な要因が市場のセンチメントに大きな影響

米国減税法案の動向：
・下院で僅差により可決
・上院での審議が今後の焦点
・財政赤字拡大への懸念が金融市場を圧迫

日米貿易交渉：
・3回目の日米関税交渉が実施
・「日米の溝が縮まったと申し上げる段階になない」（赤沢再生相）
・市場は交渉進展への期待と懸念が交錯

上昇銘柄：
・USスチール：+21.24% – トランプ大統領の提携支持発言
・原子力関連株：トランプ大統領の原子力推進政策により急騰
・金関連株：ドル安と安全資産需要で上昇

下落銘柄：
・Apple：-2.99% – 関税警告による懸念
・テクノロジー株全般：関税政策への不安で売り圧力

日本製鉄とUSスチール：
・トランプ大統領が両社の「計画的提携」を支持と発表
・USスチール株は21%急騰
・雇用創出効果への期待が高まる

・スポット価格：3,364.77ドル（+2.1%）
・年初来では25%超の上昇
・関税戦争への懸念から安全資産需要が拡大

１．関税政策の不透明性：
・トランプ大統領の突発的な発言による市場の混乱
・各国との貿易交渉の行方に不確実性

２．米財政問題：
・国債格下げによる信用不安
・減税法案による財政赤字拡大懸念

３．金利動向：
・米長期金利の上昇圧力
・FRB（連邦準備制度理事会）の政策対応への注目

・VIX指数（恐怖指数）：22.29まで上昇（+9.91%）
・市場の不安心理の高まりを示している

ドル全面安が最大のテーマ
主要通貨ペアの動向：
・ドル/円：142.50円（-1.51円、-1.05%）
・ユーロ/円：161.98円（-0.45円、-0.28%）
・ユーロ/ドル：1.1366（+0.0085、+0.75%）

ブルームバーグ・ドル指数は年初来で7%超の下落を記録、2023年12月以来の安値を更新

主な要因：
・関税政策への懸念再燃 – トランプ大統領の突発的な関税発言
・財政赤字拡大への警戒 – 減税法案による財政悪化懸念
・米国債市場の混乱 – 格下げと入札不調による信用不安

トランプ大統領の関税政策発言により大きく揺れ動く
主要指数：
・ダウ平均：41,603.07（-256.02、-0.61%）
・S&P500：5,802.82（-39.19、-0.67%）
・ナスダック：18,737.21（-188.53、-1.00%）

主な下落要因：
・EU（欧州連合）に対し50%の関税を課すことを示唆
・Appleをはじめとする携帯電話メーカーに対し25%の関税を警告
・米国債の格下げと入札不調により、債券・株式・ドルのトリプル安が発生

米国市場の影響を受けながらも比較的堅調な動き
日経平均株価：37,160.47円（前週末比+174.60円、+0.47%）
今週は6週ぶりに下落したものの、下げ幅は1%程度と限定的
4月安値から25%も戻していた水準からの一時的な調整と見られ、全体的な底堅さは維持

5月28日：NVIDIA決算発表
5月30日：4月PCE（個人消費支出）発表
継続中：日米貿易交渉