フランス政局危機はユーロ売り材料か？

フランス・バイル首相が
9月8日に内閣信任投票を求める計画を
表明し、野党の多くは不信任を表明し、
政権崩壊が迫っている。
これがフランス国債売り、
フランス株売りとなり、昨日来
ユーロドルは100ポイントほど下落した。

しかし、フランス一国の政治不安が
ユーロ全体の売りにつながるのだろうか。
今ユーロは売られやすいかもしれないが、
欧州全体として財政支出を拡大し、
積極財政に転じるというストーリーは
簡単には変えられない。仏政局で
下落したところはユーロの買い場
という見方もできそうだ。

徐々に為替市場も膠着感を
強めてきている。米金融政策も
今後緩和に向かうとわかっているのに、
簡単に円高に戻らないということは、
なにか大きな見逃しが、
そこにはあるのだろうか。
目先は膠着相場を予想したい。