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今週のBigBossウィークリーレポート【2025/5/31】

📝 今週の市場ハイライト

日本株軟調:日経平均は37,965円で1.22%安、円高進行で輸出株に売り
米国株混合:S&P500はほぼ横ばい、ナスダックは軟調でハイテク株に売り
ドル円調整:144.04円で週を終了、約2%の円高進行
日本インフレ加速:食品価格急騰でCPI3.5%、追加利上げ観測拡大
中国株小幅安:製造業PMI低迷で上海総合指数は週間0.47%安

💱為替市場の動向

主要通貨ペア(5月31日終値)
・USD/JPY:144.04(▼2.0%)- 月末にかけて円高進行
・EUR/USD:1.1351(▲0.2%)- 堅調な推移継続
・GBP/USD:1.3455(▲0.4%)- ポンド底堅さ維持
・USD/CHF:0.8221(▼1.1%)- フラン高継続
・USD/CNY:7.1986(▲0.2%)- 人民元は小幅軟化

ドル安の背景
・ブルームバーグ
・ドル指数は年初来で7%超の下落を記録
・関税政策への懸念再燃によるトランプ大統領の突発的な関税発言
・財政赤字拡大への警戒と減税法案による財政悪化懸念
・米国債市場の混乱による格下げと入札不調

🇯🇵 日本経済の詳細分析

主要指標
・コアCPI:3.5%(4月、2年ぶり高水準)
・米価上昇:前年比+98.6%
・政策金利:0.5%(次回会合で追加利上げ観測)

インフレの要因分析
・米価の急騰:前年同期比で98.6%の上昇
・その他食品:チョコレートが31%上昇
・サービス価格:労働コスト上昇により1.3%から1.4%に加速

日銀が直面するジレンマ インフレ対策として利上げを急げば経済成長を阻害するリスクがある一方で、物価上昇を放置すれば家計の購買力がさらに低下する恐れがある。黒田総裁は7月30-31日の金融政策決定会合で、現在の0.5%から更なる利上げを検討する可能性を示唆している。

🇺🇸 米国経済の詳細分析

主要指標
・DXY指数:121.73(週間▼1.7%)
・10年債利回り:変動拡大
・S&P500:週間▼2.1%
・ナスダック:週間▼2.8%

市場への影響
・株式市場:主要3指数がすべて2%以上下落
・債券市場:長期金利の変動が拡大
・為替市場:ドル売りが加速

トランプ政権のFED批判 トランプ大統領のFED批判が大きな波紋を呼んだ。大統領は金利即時引き下げを要求し、パウエル議長の解任を示唆する発言を繰り返している。ホワイトハウス経済顧問のハセット氏は、大統領とそのチームがパウエル議長の解任可能な手段を継続検討していると発言。

🇨🇳 中国経済の詳細分析

主要指標
・製造業PMI:49.0(4月、収縮域)
・5月PMI予想:49.5(2か月連続収縮見込み)
・対米関税:145%の高税率継続

主な要因
・貿易摩擦の影響:米国の高関税(145%)と欧州連合(EU)のダンピング調査
・内需の低迷:デフレ懸念と不動産危機の継続
・輸出依存の脆弱性:対外貿易環境の急変への対応力不足

今後の政策対応 中国政府は輸出依存型回復の限界を認識し、昨年後半から国内需要喚起により本格的に取り組み始めている。今後数か月間で追加の金融・財政刺激策が実施される見込みである。

🌐 その他の地域の詳細分析

🇪🇺 欧州
・EUR/USD:1.1351(週間+0.2%、月間高値圏維持)
・EUR/JPY:163.47(ユーロ円も底堅い)
・対中貿易:EV関税とタイヤダンピング調査継続

🇬🇧 英国
・GBP/USD:1.3455(週間+0.4%、堅調推移)
・GBP/JPY:193.83(ポンド円も上昇基調)
・経済指標:大きな変動なし

🇨🇭 スイス
・USD/CHF:0.8221(週間▼1.1%、フラン高継続)
・CHF/JPY:175.19(円フランクロスも注目)
・安全資産:地政学リスク回避で買われる

👀来週の注目ポイント

6月1日(土):中国製造業PMI 49.5予想
6月3日(月):中国Caixin製造業PMI 50.6予想
6月5日(水):米国雇用統計
6月6日(木):日銀政策委員講演