


と悩んだことはありませんか?
BidとAskはFXの基礎用語として、注文を行う際に目にする機会がある用語です。
用語を見ただけでは何を意味するのか最初は理解できませんが、FXトレードの基礎でもあるためしっかりと覚えておく必要があります。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- BidとAskとは
- BidとAskの覚え方
- BidとAskを覚えるメリット
BidとAskは覚えなくてもFXでトレードは可能ですが、意味を理解していると情報収集に役立ち、多くのFX業者でスムーズにトレードが行えるようになるでしょう。
BidとAskの意味を覚えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
BidとAskとは

Bid(ビッド)とAsk(アスク)とは、FXで使われる買値と売値のことです。
BidはFXで売る取引を行う際の価格として表示され、Askは買う取引を行う際の価格として表示されます。
FXで取引できる全ての通貨ペアにおいてBidとAskに差額としてスプレッドが設定されており、トレーダーの視点とFX業者側の視点で異なる価格の意味を持っていたりもします。
売値のBid
BidはFXの為替レートにおいて、トレーダーが売れる価格の売値として表示されます。
例えば、米ドル円においてBidの価格が150.05円であれば、トレーダーは150.05円で売りの注文を出すことができます。
Bidはあくまでも売値のことであり、売りのトレードを行うときには「ショート、売り」の注文で始めることができます。
買値のAsk
AskはFXの為替レートにおいて、トレーダーが買える価格の買値として表示されます。
例えば、米ドル円においてAskの価格が150.06円であれば、トレーダーは150.06円で買いの注文を出すことができます。
Askはあくまでも買値のことであり、買いのトレードを行うときには「ロング、買い」の注文で始めることができます。
業者視点とトレーダー視点の違い
紹介してきたBidとAskはトレーダー側から見た買値と売値であり、FX業者側から見るとBitとAskは意味が正反対となります。
FX業者側のBidとAsk
- Bid:買いたい価格(買値)
- Ask:売りたい価格(売値)
FXでは相対取引と呼ばれる、トレーダーとFX業者が当事者間で取引を行うことも多く、トレーダーだけではなくFX業者側から見た価格の意味もBidとAskは持っているのです。
トレードには買い手と売り手が存在し、それぞれの視点で取引の内容も変わることは覚えておきましょう。
BidとAskの差額がスプレッド
BidとAskの例えで、米ドル円の価格がBidは150.05円、Askは150.06円と紹介しました。
二つの価格に違いがあるのは、BidとAskの差額としてスプレッドが設定されているためです。
スプレッドはFX業者が設定する手数料のことであり、どの通貨ペアにおいてもスプレッドは必ず設定されます。
今回の例えでいくと、買値が150.06円で売値が150.05円となるため、スプレッドは0.01円として1pipsの設定となります。
BidとAskの価格が同一にならないのは決してバグなどではなく、スプレッドが設定されていることも覚えておきましょう。
BidとAskの覚え方
FXの取引においてBidとAskを目にする機会は少なく、意外と覚えることが大変だったりもします。
そこで、FX初心者の方でもBidとAskの意味の覚え方を紹介します。
三つの覚え方を紹介するので、自分に合った覚え方を参考にしてみてください。
用語の意味を理解する
Bidは本来、金融市場やオークションにおいて、入札や買いたいと申し出る際に使われていました。
そのためFX業者がBidを使う際には買いたい価格として表示し、トレーダーは反対に売れる価格として認識します。
Askは尋ねるや要求するという意味を持ちます。
FX業者はこの価格で売りたいという要求からAskを使い、トレーダーは反対に買える価格として認識します。
このように、用語の本来の意味を理解することでBidとAskは覚えることができます。
強制的に覚える
トレーダーが価格を見た時、Bidは売値、Askは買値、と強制的に覚えてしまうのも一つの手です。
BidとAskの両方を覚えなくとも、片方を覚えておけばもう片方は反対の取引であると理解しておけば、片方だけを覚えて使うことも可能です。
例えば、Bidは売値とだけ覚えておくことで、Askは自然と反対の価格として買値であると理解できます。
強制的に意味を覚えるのであれば、どちらか片方の意味を覚えておくと楽です。
語呂合わせで覚える
語呂合わせでBidとAskの意味を覚えるといった方法もあります。
例えば、Bidであればビッドから「びっくりするほど安い」から売値、Askは「明日買うから高くてもいいよ」から買値、といった覚え方もあります。
セットで覚えるなら、Bidはビックリ安(売値)、Askは明日買う(買値)でもいいでしょう。
語呂合わせなので自分が覚えやすい語呂を用いても問題ありません。
自分に合った方法でBidとAskの意味を覚えましょう。
BidとAskの意味を覚えるメリット
BidとAskはFXでも一部の表記でしか使われることがなく、普段トレードを行う時に目にする機会も少ないです。
それぞれの意味を覚える必要は無いと感じるかもしれませんが、意外と覚えておくと役立つメリットも存在するのです。
実際にBidとAskの意味を覚えておくメリットを紹介します。
BidとAsk表記の業者や取引ツールが使える
国内FX業者では珍しいですが海外のFX業者の場合、取引ツールやサイトなどにおいて買値と売値をAskとBidで記載している場合があります。
BidとAskの意味を覚えてなければ即座に価格の意味を理解できず、トレードに必要な情報を集める時やトレード判断で苦しむこともあるでしょう。
国内だけではなく多様に海外のFX業者も利用する人の場合は、最低限の基礎知識としてBidとAskの意味を覚えておくと、スムーズにトレードを始めることができます。
情報収集の際に役立つ
海外FX業者のサイトやニュース、ブログやSNSではBidやAskが売値と買値として、それぞれ当たり前のように使われる場合もあります。
あらかじめBidとAskの意味を理解しておけば、スムーズに情報を集めることができます。
特になんとなくBidとAskの意味を覚えてしまうと、間違えてBidは買値、Askは売値、と意味を間違えて情報収集のミスからトレード判断のミスにつながってしまうこともあるかもしれません。
そのため、BidとAskの意味は正しく理解しておき、正しい情報をもとに適切なトレード判断が行えるようにしましょう。
BidとAskとセットで覚えるべき注文方法
BidとAskの意味を覚えたら、FXで使える注文方法についても覚えるのがおすすめです。
FXではBidとAskの価格で注文できる方法の他に、指定の価格で取引を行う注文方法も存在するためです。
実際のトレードで使えるBidとAskの価格で取引する方法や、他にFXで使える注文方法を紹介します。
BidとAskは成行注文
BidとAskの価格で直接取引を行うのであれば、成行注文を使いましょう。
成行注文とは、現在の価格で取引が行える注文方法です。
もし、Bidの売値で注文を行うのであれば「売りの成行注文」、Askの買値で注文を行うのであれば「買いの成行注文」、がそれぞれの価格で利用できます。
成行注文は現在の価格で取引を始められるため、短期のトレードを行う人やリアルタイムで取引を行いたい人におすすめです。
指値注文や逆指値注文も覚えると便利
成行注文以外の注文方法として、指値注文と逆指値注文も存在します。
二つの注文方法は、それぞれ価格を指定して注文を出し、指定した価格に到達すると取引が成立する注文方法です。
- 指値注文:現在の価格よりも有利な価格を指定して注文
- 逆指値注文:現在の価格よりも不利な価格を指定して注文
二つの注文方法の有利と不利とは、買い注文を行う場合に有利(指値)なら現在価格よりも低い価格を指定する注文です。
不利(逆指値)な場合は、現在よりも高い価格で買い注文を出す方法です。
指値注文と逆指値注文は取引を行う価格を指定できるため、計画的に取引を行いたい人におすすめです。
FXで使える他の注文方法
FXでは成行注文や指値注文以外に以下の注文方法を使うこともできます。
- OCO注文:指値注文と逆指値注文を同時に出せる注文方法
- IFD注文:新規の発注と決済を同時に出せる注文方法
- IFO注文:OCO注文とIFD注文を組み合わせた注文方法
- トレーリングストップ注文:相場が有利な方向に動いたレートに合わせて指定価格が追従する注文方法
OCO注文を使うと今持っているポジションの利確と損切り注文を同時に出せたり、IFO注文を使うとエントリーから決済までトレードを半自動化できます。
FXではBidとAskの現在価格で取引を行うだけではなく、指定した価格でも注文を出せるため、ぜひ成行注文以外の注文方法も活用してみましょう。
まとめ:BidとAskの意味を覚えて金融リテラシーを高めよう
Bid(ビッド)とAsk(アスク)とは、FXで使われる買値と売値のことで、現在価格で売りたいならBid、現在価格で買いたいならAskの価格となります。
BidとAsk、普段は使わない用語のため覚えるのに一苦労ですが、語呂合わせや用語の意味を理解しておくと上手く覚えられるでしょう。
BidとAskの価格で直接取引を行うのであれば、成行注文を使うことですぐさま二つの価格で取引を始めることができます。
ちなみに、BidとAskは海外FX業者を使う際に役立ちますが、英語表記が多すぎると困るという方も多いのではないでしょうか。
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BigBossコラム編集部