


と疑問に思ったことはありませんか?
FXや株式市場などで発生する大暴落がフラッシュクラッシュです。
一瞬のうちに価格が大幅に下がり、ポジションを持つ場合には大きな損失を出してしまう恐れがあります。
この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- フラッシュクラッシュとは
- FXにおける過去のフラッシュクラッシュ
- フラッシュクラッシュが起こる原因と対策
フラッシュクラッシュは高い頻度で発生するわけではありませんが、いざ起こったときには暴落に巻き込まれる恐れがあるため、トレードの知識として覚えておくべき値動きです。
フラッシュクラッシュの対策を知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
Contents
フラッシュクラッシュとは
フラッシュクラッシュとは、金融市場の相場で発生する瞬間的な暴落のことです。
一瞬の出来事として暴落が発生する様子からフラッシュクラッシュは名づけられ、相場ではリスクある場面として恐れられる値動きです。
暴落の発生原因はアルゴリズム取引や大口注文など様々存在し、フラッシュクラッシュ発生時には原因を特定しづらい値動きとなります。
極めて短時間に起こる暴落
フラッシュクラッシュは、短時間の間に起こる暴落のことです。
短期間とは1日以内や半日といった期間ではなく、数分間で起こる暴落がフラッシュクラッシュとなります。
例えば、2010年5月6日に発生したダウ工業株30種平均のフラッシュクラッシュは、数分間で約9%もの下落が発生しています。
そのため、フラッシュクラッシュは極めて短時間で起こる暴落と覚えておきましょう。
為替市場や株式市場など多くの金融市場で発生する
フラッシュクラッシュは特定の金融商品ではなく、FXである為替市場や株式市場、先物市場や仮想通貨の市場でも発生します。
値動きがある市場であればフラッシュクラッシュが起こる可能性があるということになります。
特に元々の値動きが荒い仮想通貨の市場においては、他の商品に比べるとフラッシュクラッシュが起こりやすい傾向にあります。
発生時には原因が分かりにくい
フラッシュクラッシュは一瞬のうちに暴落が発生するため、暴落が起きる時には原因が分からない場合がほとんどです。
それと、大口の売り注文やアルゴリズム取引、高速かつ高頻度取引によって引き起こされるため、原因を特定しづらい値動きであったりします。
そのため、フラッシュクラッシュの原因を探るよりも、再度同様の暴落が起きた時の対策を立てる方が重要となるのです。
為替相場(FX)で過去に発生したフラッシュクラッシュ
実際の過去の為替相場(FX)で発生したフラッシュクラッシュを紹介します。
- 2016年10月7日のポンドドル
- 2019年1月3日のドル円
どのような大暴落だったのかを振り返っていきましょう。
2016年10月7日のポンド米ドル

2016年10月7日、ポンド米ドルにおいてフラッシュクラッシュが発生しました。
日本時間の早朝に発生し、数分も掛からずに6%近く(1.26ドルから1.14ドル台)まで下落しました。
このフラッシュクラッシュは複数の要因が重なったことが原因と言われており、
- 流動性が低い日本時間の早朝であったこと
- アルゴリズムや高速取引による売り注文の急増
- 一部の先物取引所の取引停止
などが関連していたとされています。
短時間での急落および、反発上昇の戻りも早かったため典型的なフラッシュクラッシュとして認識されています。
2019年1月3日の米ドル円

2019年1月3日、米ドル円においてフラッシュクラッシュが発生しました。
3日の早朝(午前7時半頃)に、1ドル=108円から数分で1ドル=104円まで下落したのです。
このフラッシュクラッシュにおいても複数の要因が重なったことが原因と言われており
- 1月2日のApple社の売上見通しの下方修正
- 日本時間の早朝で流動性の低下
- 日本人投資家のロスカットによる売り増加
- アルゴリズム取引と高速取引による注文の急増
などが関連していたとされています。
こちらも短時間での急落および、反発上昇の戻りも早かったため、典型的なフラッシュクラッシュとして認識されています。
フラッシュクラッシュが発生する原因
過去のフラッシュクラッシュの事例を紹介しましたが、複数の下落の原因があったとしても、共通する原因が存在します。
- アルゴリズム取引や高頻度取引
- 流動性が低い時間帯での大口注文
- ファンダメンタルズによる値動き
フラッシュクラッシュの発生原因として共通するものを一つずつ紹介していきます。
アルゴリズム取引や高頻度取引
コンピューターによるアルゴリズムを使った自動売買や高頻度取引が、フラッシュクラッシュの発生原因としてよくあげられます。
様々なアルゴリズムが存在しますが、特定の水準に価格が到達することで売買が行われる仕組みがあり、急落時にその水準に到達することでアルゴリズムが作動します。
その結果、急激に売り注文が増え、複数のアルゴリズムで連鎖的に売りが売りを呼ぶ状態になり、フラッシュクラッシュが引き起こされるのです。
流動性が低い時間帯での大口注文
市場参加者が少ない流動性が低い時間では、取引の板が薄く、小額の注文量でも価格が飛びやすい傾向にあります。
FXでは日本時間の早朝が流動性が低い時間にあたり、そこへ大口の売り注文が入ると、価格が急激に下がってしまいます。
さらに、ストップロスが設定してあるポジションを巻き込むことにより、損切りによって売り注文が増え、下落が加速してフラッシュクラッシュに繋がっていくのです。

ファンダメンタルズによる値動き
突発的なニュースや経済指標の発表、要人発言が急落の引き金となる場合もあります。
FXでは普段から米国など経済主要国の指標発表時には、多くの投資家が注目することから価格が動きやすいタイミングとして知られています。
何らかのニュースが急落のきっかけを作り、値は動き始め、アルゴリズム取引や流動性が低い時間などが重なることで、フラッシュクラッシュが起こる可能性もあるのです。
そのため、ファンダメンタルズ分析を覚えて、どのようなニュースが値動きを作るのかを把握しておくことも大切です。
フラッシュクラッシュへの対策
フラッシュクラッシュは、予期せぬタイミングで発生したり予想することが難しい暴落となるため、完全に予測することは難しいです。
しかし、大暴落が起こりやすいタイミングや急落への対策を行うことで、フラッシュクラッシュ発生時の損失を抑えることが可能となります。
実際に今日から行える、フラッシュクラッシュへの対策方法を紹介します。
取引を行う時間帯に注意する
フラッシュクラッシュが起こるタイミングとして、流動性が低い時間帯が一部の暴落で共通しています。
FXで流動性が低いタイミングと言えば、日本時間の早朝や年末年始、欧米市場が休みの日など、市場参加者が少ない時間帯となります。
暴落を避けるのであれば、市場参加者が少ない時間帯をできるだけ避けて取引を行うようにしましょう。
それと、暴落が予想される期間において、ポジションを持ち越さない対策も有効的です。
損切りラインを設定しておく
もし大暴落に巻き込まれてしまうと、相場から退場してしまうほどの損失を抱えてしまう恐れがあります。
暴落に巻き込まれたとき、少しでも損失額を減らすためにも損切りラインを設定し、逆指値注文などを使って自動的に決済されるようにしておきましょう。
暴落時にはスリッページによって、指定の価格で損切りできない恐れもありますが、暴落の底まで損失を抱え続けることを考えると安心できます。
過信せず余裕を持った資金管理を行う
フラッシュクラッシュを含め急落に巻き込まれたとき、ロット数やレバレッジ倍率を高く取りすぎると、早期に相場から退場してしまう恐れがあります。
暴落リスクへの対策を取るのであれば、ある程度余裕を持ったロット数で資金管理を行いましょう。
特に普段からロット数が多くリスクが高い状態で取引を行う人の場合、暴落リスクを考えていないこともあるため、一度ロット数の調整を行ってみるといいでしょう。
ある程度の値動きに耐えられるロット数で取引を行い、「自分なら大丈夫」といった過信を持ちすぎないことが、暴落が起こる前にできる対策として重要です。
フラッシュクラッシュの反発はチャンスにもなり得る
フラッシュクラッシュの原因や対策について紹介してきましたが、一部のフラッシュクラッシュでは暴落後、すぐに元値まで戻る上昇が起こることもあります。
もし、取引中にフラッシュクラッシュを見つけた場合には、暴落からの戻り上昇を狙うことも可能です。
ただし、暴落の速度と同様の速度で上昇も起こるため、数分で元値まで戻ることが多いため、難易度が高い相場であることは覚えておきましょう。
もちろん、ボラティリティが高く非常にハイリスクな場面でもあるため、無理に手を出さない選択の方が有効的な場合がほとんどです。
まとめ:フラッシュクラッシュに備えてストップロスを設定しよう
フラッシュクラッシュは、金融市場の相場で発生する瞬間的な暴落のことで、一瞬の暴落が発生する様子からフラッシュクラッシュと呼ばれています。
発生原因には、流動性が低い時間帯での大口取引、アルゴリズムによる取引、ファンダメンタルズによる大きな値動き、など様々あり、複合的な要因から引き起こされる暴落です。
そのため、フラッシュクラッシュを予測すること自体が難しく、見つけたとしても瞬時の値動きであるため、対応できないことが多いことは覚えておきましょう。
ちなみに、フラッシュクラッシュのリスクを最大限に抑えるなら、ゼロカット採用の海外FX業者を選ぶことが一番安全な対策となります。
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BigBossコラム編集部