


といった疑問をもっていませんか?
ケリーの公式は、勝率や損益比(リスクリワード比)をもとに、効率良く利益を狙うための資金投入割合を導き出す方法です。
ケリーの公式を使えば、1回の取引に資金の何%を回すのが効率的かを客観的に判断できます。
ただし、計算結果を鵜呑みにすると、思わぬ連敗で資金を大きく減らしてしまうため注意が必要です。
この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- ケリーの公式とは
- ケリーの公式を使うメリット
- ケリーの公式を使う際の注意点
ケリーの公式による資金管理ができるようになれば、感情に左右されず、安定したトレードを続けやすくなるでしょう。
ケリーの公式に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
ケリーの公式(ケリー基準)とは
ケリーの公式(ケリー基準)とは、ギャンブルや投資において、資金を効率的に増やすために「どれくらいの割合を使うか」を考える方法です。
ケリーの公式を使えば、勘や経験に頼って投入資金を決めるのではなく、データに基づいた基準をもてるようになります。
ケリーの公式は「ケリー基準」と呼ばれることもあり、一般的には同じ意味で使われます。
計算式
ケリーの公式は、以下のとおりです。
f=p-(q/b)
・f:資金のうち、1回に使う割合(目安)
・p:勝率
・q:敗率(q=1-p)
・b:損益比(平均利益÷平均損失)
過去のトレード結果から勝率と損益比を算出し、ケリーの公式にあてはめます。
たとえば、勝率60%、損益比1.5の場合は、以下のようになります。
f=0.6-(1-0.6)/1.5=0.6-0.2666…=0.333…
つまり、この場合の資金配分の目安は約33%です。
100万円の資金で投資を行う場合は、33万円を使うのが効率良く資産を増やせる目安になります。
オプティマルfとの違い

ケリーの公式と似た資金管理の方法として、オプティマルfがあります。
オプティマルfとは、過去のトレード実績をもとに、資産を効果的に増やしていくための資金割合(f)を導き出す計算方法です。
ケリーの公式とオプティマルfは、効率良く利益を狙うための資金割合を割り出すという目的は同じです。
しかし、ケリーの公式が勝率とリスクリワード(損益比)から理論的な資金割合の目安を算出するのに対し、オプティマルfは過去のトレード実績をもとに合理的な資産割合を導き出すという違いがあります。
取引データが少ない場合は、ケリーの公式が適しています。
一方で、すでにある程度の取引実績があり、自身のトレード傾向に即した資金管理をしたい場合は、オプティマルfを活用するのが良いでしょう。
ケリーの公式を使うメリット
株式やFXなどの投資においてケリーの公式を使うメリットには、以下のようなものがあります。
- 資金管理の目安ができる
- 感情に左右されにくくなる
- トレード成績を整理・分析する習慣が身につく
順番にメリットを紹介していきます。
資金管理の目安ができる
ケリーの公式を使えば、1回の取引で資金の何%を使うのが効率的かを客観的に判断できるようになります。
感覚に頼って投資金額を決めると、自己資金に見合わないハイリスクな取引をしてしまったり、想定外の損失によってトレードを続けられなくなったりするリスクが高まります。
ケリーの公式を使って客観的な資金投入の目安を把握できれば、無駄な損失を抑えつつ、一貫したルールで効率的に利益を狙えるようになるでしょう。
感情に左右されにくくなる
ケリーの公式を使えば、感情に左右されにくくなります。
トレードで連勝すると強気になって資金を増やし過ぎたり、連敗すると怖くなって取引量を小さくし過ぎたりしてしまいます。
感情に左右されていては、効率良く資金を増やすことが難しいでしょう。
ケリーの公式を使って勝率や損益比から客観的な資金配分の目安を出しておけば、一時的な感情に流されず、一貫したルールで取引を続けることが可能です。
トレード成績を整理・分析する習慣が身につく
ケリーの公式を使うためには、勝率や損益比を把握する必要があります。
そのため、取引履歴や記録を振り返り、勝っているパターンと負けているパターンを整理する習慣が身につきます。
自身のトレード傾向から課題や改善点を見つけやすくなるため、効率的にトレードスキルを高められるでしょう。
ケリーの公式を使うときの注意点
ケリーの公式を使うときには、以下の点に注意が必要です。
- 勝率や損益比は推定なのでズレる
- 計算結果を鵜呑みにすると大きな損失を受けるリスクがある
- ケリーの公式だけで勝てるようになるわけではない
それぞれ詳しく解説します。
勝率や損益比は推定なのでズレる

ケリーの公式は、勝率や損益比をもとに資金配分の目安を計算します。
ただし、相場環境は常に変化するため、過去の勝率や損益比が今後も通用するとは限りません。
相場が変われば、算出の前提となる数値が大きくズレてしまう可能性があります。
ケリーの公式を効果的に活用するためには、直近の取引履歴をもとに勝率や損益比をこまめに再計算し、最新のトレード傾向を反映させることが大切です。
計算結果を鵜呑みにすると大きな損失を受けるリスクがある
ケリーの公式で算出したf(資金の割合)は、理論上の上限であるため、数値が大きめに出ることがあります。
計算結果を鵜呑みにすると、想定外の連敗が起きたときに資金を大きく減らしてしまうリスクがあります。
そのため、計算結果をそのまま使うのではなく、割合を半分に落としたハーフケリー(f/2)から始め、資金の増減を見ながら調整していくのが良いでしょう。
加えて、資金が底をつく確率を示すバルサラの破産確率をあわせて算出しておけば、ケリーの公式で出した数値が自分の資金とリスク許容率に対して現実的な数値かどうかを検証できます。

ケリーの公式だけで安全な資金管理ができるわけではない
ケリーの公式は、あくまでも資金配分の目安を算出するツールなので、算出結果を適用するだけで資金管理を徹底できるようになるわけではありません。
安全な取引を続けるためには、損切りラインを決めて損失の拡大を抑えたり、トレードルールを決めて感情に左右されないようにしたりすることも大切です。
ケリーの公式を過信し過ぎず、資金管理を手助けする一つの目安として使いましょう。
まとめ:ケリーの公式を使って自分にあった資金配分を考えよう
ケリーの公式(ケリー基準)は、投資において資金を効率良く増やすために「どれくらいの割合を使うか」を考える方法です。
ケリーの公式を使えば、勝率や損益比に基づいた客観的な投資割合の目安を算出できるため、目先の勝ち負けによる感情のブレに左右されにくくなります。
ただし、算出された数値はあくまで理論上の上限であるため、相場環境の変化による勝率のズレを考慮しながら、無理のない割合に調整して活用することが大切です。
ケリーの公式を資金管理の目安として取り入れ、効率良く利益を狙いましょう。
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BigBossコラム編集部
