といった疑問をもっていませんか?
FXのテクニカル指標の1つである「ピボット(Pivot)」は、知名度は高くありませんが、レンジ相場でもトレードしやすいことから一部のトレーダーに需要があります。
とはいえ、ピボットの使い方をよく知らない人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- ピボットの概要
- ピボットの使い方
- ピボットと併用するのにおすすめのインジケーター
この記事を読めば、ピボットを使ってトレードする方法はもちろん、注意すべき点も知ることができます。
これからピボットを使ってトレードをしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
FXのピボット(Pivot)とは?
ピボット(Pivot)とは、J・ウェルズ・ワイルダー・ジュニア(John Welles Wilder.Jr)によって考案されたテクニカル指標です。
ピボットはレジスタンスラインとサポートライン、中央のピボットの7本で形成される指標で、各ラインごとで現在のチャートの勢いを予測できます。
上図の真ん中Pがピボットで、上側R1~R3がレジスタンスライン、下側S1~S3はサポートラインを指します。
反発や押し目のポイントがラインで判断できることから、短期トレードやレンジ相場で使われることが多いテクニカル指標です。
ピボットには、ラインの調整を行うパラメータが存在しないため、ピボットを使うトレーダーのチャート上には同じラインが表示されます。
ピボットを使用するトレーダーが同じラインを意識することから、反発しやすいラインとして機能します。
ピボット(Pivot)の計算方法
ピボットのラインは前日の終値、高値、安値より計算され、以下のように計算します。
P(ピボットポイント)=前日の終値+前日の高値+前日の安値÷3
R1=(P×2)-前日の安値
R2=P+前日の高値-前日の安値
R3=R1+前日の高値-前日の安値
S1=(P×2)-前日の高値
S2=P-前日の高値+前日の安値
S3=S1-前日の高値+前日の安値
※一般的に前日の終値はC、前日の高値はH、前日の安値はLと表記されます。
前日の安値が149円、前日の高値が152円、前日の終値が151円の場合、それぞれ下表のように価格を計算します。
P | 149円+152円+151円÷3=150.666円 |
R1 | (150.666円×2)-149円=152.332円 |
R2 | 150.666円+152円-149円=153.666円 |
R3 | 152.332円+152円-149円=155.332円 |
S1 | (150.666円×2)-152円=149.332円 |
S2 | 150.666円-152円+149円=147.666円 |
S3 | 149.332円-152円+149円=146.332円 |
ピボットで表示されるラインは、各FX業者が提供するピボット計算機で確認することができます。
ピボット計算機に高値と安値、終値、現在の価格を入力すれば自動計算されます。
ピボットの数値を確認したいときは、計算機を使ってみましょう。
ピボット(Pivot)を使ったトレード手法
ピボットは、レンジ相場中の反発ポイントやレンジブレイクを狙ったトレードで使えます。
基本的にローソク足がP(ピボット)より上側のRラインにあるときは、買いの勢いが強くなり始めたと判断できます。
3つのラインのうち、R1とR2はレジスタンスラインとして機能することが多く、R3は上昇トレンドへの形成につながるラインです。
一方、ローソク足がピボットの下側にあるSラインまで下落すると、売りの勢いが強くなり始めたと判断できます。
S1とS2のラインはサポートラインとして機能しやすい水準で、S3を超えて下落すると下降トレンドへの形成につながります。
P(ピボット)から遠いラインに近づくほど、相場の勢いが強くなっていると判断できるでしょう。
ここからは、実際にピボットをレンジ相場で使う手法について解説します。
レンジ相場中のレジサポラインでの反発狙い
ピボットは、反発ポイントとして使うラインの方が多いため、基本的にレンジ相場中の逆張りとして使います。
したがって、ピボットのラインは、レジスタンスラインやサポートラインとして活用できます。
レジスタンスラインRの場合、下図のチャートのようにR1とR2で反発することが予測できるので、売りでのエントリーを狙います。
保有するショートポジションがピボットを割ったら、サポートラインのS1やS2まで到達した時点で決済することをおすすめします。
ただし、エントリー後にR2を超えたら再び上昇の勢いが加速していると判断できるため、損切りを検討することをおすすめします。
サポートラインSの場合、S1とS2で反発が予測できるので、買いエントリーで利益を狙いましょう。
ロングポジションがピボットを越えてレジスタンスラインのR1やR2に到達したら、決済することをおすすめします。
チャートがS2を突破した場合は、下落方向の勢いが強いため損切りを検討してみてください。
レジサポラインブレイクを狙った順張り
ピボットは、レンジ相場からトレンド相場への転換を予測する際にも使えます。
レジスタンスラインのR3を越えてきたらレンジブレイクと判断して、買いでエントリーすることをおすすめします。
一方、サポートラインのS3を割った場合は、下方向のレンジブレイクと判断できるので、売りエントリーで利益を狙いましょう。
なお、ピボットを使った手法でだましが発生することがあります。
R3やS3をブレイク後に再びローソク足がライン内まで戻ってきた場合は、建値決済か損切りを検討しましょう。
押し目買いでも利用できる
ピボットは押し目買いでも利用できます。
下図のチャートを見ると、R1とR2の間から下落が続いていましたが、S1で反転上昇しています。
このように上昇トレンド発生中のS1やS2は、押し目買いのポイントとなりやすい価格です。
また、トレンドの発生により超えたラインがサポートラインとなることもあります。
ピボット(Pivot)を使う際の注意点
ピボットはFX初心者の方でも使えるメリットがありますが、注意しなければいけないポイントがいくつかあります。
- MT4やMT5に標準搭載されていない
- レンジ相場との相性は良いがトレンド相場には向いてない
- 中長期トレードでは機能しにくい
- ピボット単体でのトレードは難しい
それぞれの注意点を詳しく解説します。
1. MT4やMT5に標準搭載されていない
ピボットはMT4やMT5には標準搭載されていません。
ピボットを売買の判断に使いたい場合は、インターネット上で配布・販売されているインジケーターをダウンロードするか、TradingviewのようなMT4やMT5以外の取引プラットフォームで確認しましょう。
2. レンジ相場との相性は良いがトレンド相場には向いてない
ピボットは前日の値幅を元に計算されるテクニカル指標であり、レンジ相場では機能しやすい反面、トレンド相場ではだましが多くなる傾向にあります。
特に強いトレンド相場ではピボットがほとんど機能しないケースもあるため、基本的にレンジ相場で使用しましょう。
3. 中長期トレードでは機能しにくい
ピボットが予測するのは前日のデータを基にした翌日のラインであり、チャートに表示されるピボットは当日限定ラインとなります。
翌日になると新たなピボットが表示されるため、基本的に短期トレードでの利用がおすすめです。
また、ピボットが得意とするレンジ相場では、レンジ相場をブレイク後にどちらの売買方向のトレンド相場になるのかが予測できないケースが多いので注意が必要です。
ピボットは、スイングトレードやポジショントレードでは使いにくいので、スキャルピングやデイトレードといった短期トレードで使いましょう。
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4. ピボット単体でのトレードは難しい
ピボットは、前日のチャートの値動きから翌日の値動きが想定されるラインを表示させるテクニカル指標なので、単体で使うのはおすすめできません。
チャートの勢いの判断も信頼性には欠けるため、他のインジケーターも併用しましょう。
また、ピボットは前日の値動きしか考慮されず、突発的な値動きには対応しにくいテクニカル指標です。
リアルタイムにチャートに連動するテクニカル指標を併用しましょう。
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ピボット(Pivot)と相性が良いインジケーター
ピボットは他のインジケーターと組み合わせることで、レンジ相場でもトレードがしやすくなります。
ピボットと相性の良いインジケーターは以下の通りです。
- 移動平均線
- MACD
- RSI
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
それぞれのインジケーターとの併用方法を紹介していきます。
1. 移動平均線
移動平均線は、一定期間の価格の平均値を表すトレンド系のインジケーターです。
下図のチャートは、ピボットと移動平均線(黄色い線)を両方表示しています。
移動平均線の傾きや交差によって、トレンドの方向性と強さを判断できます。
ピボットだけでは判断が難しいトレンドの強さや値動きの方向性を確認でき、値動きの判断がしやすくなります。
また、移動平均線は自由に期間を変更できるため、ピボットが得意とする短期での設定を行うとレンジ相場でも役立てることができます。
2. MACD
MACD(マックディー Moving Average Convergence and Divergence)は2本の移動平均線で構成される、トレンド転換や相場の勢いを予測できるインジケーターです。
2本の線の傾きや位置で相場の勢い、2本の線の交差によってトレンド転換を予測できます。
ピボットのレジスタンスライン・サポートラインとMACDを組み合わせれば、反発の精度を上げることができます。
さらにMACDに使われる移動平均線は指数平滑移動平均線と呼ばれる反応が早い指標であるため、短期トレードでも使いやすいでしょう。
3. RSI
RSI(アールエスアイ Relative Strength Index)は相場の勢いを確認できるインジケーターで、相場における買われ過ぎと売られ過ぎを判断できます。
ピボットと組み合わせることで、それぞれのラインでの反発を予測できます。
下図のようにR1とR2のラインに近づいた時にRSIを見ると、買われ過ぎの相場であるのかが判断できるので、エントリーや決済の判断がしやすくなるでしょう。
ピボットとRSIは、レンジ相場で活躍するテクニカル指標なので、短期トレードでレンジ相場を攻略する際に役立てられるでしょう。
4. ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、アメリカの投資家ジョン・ボリンジャーが考案したインジケーターです。
移動平均線と2本の標準偏差により、バンドの収縮および拡大、ローソク足との位置関係からトレンドの方向性を判断しやすくなります。
ピボットとボリンジャーバンドのラインが重なる箇所は、抵抗が強く反発しやすい水準です。
ピボットでの押し目買いや反転狙いでのトレードに活用してみましょう。
5. 一目均衡表
一目均衡表は、細田悟一氏(筆名は一目山人)が発案者とされているインジケーターです。
一目均衡表を活用すると「いつ相場が動くのか」といった時間軸に注目した分析ができます。
ピボットと一目均衡表のラインが重なった箇所は、抵抗が強く反発しやすい価格帯です。
普段から一目均衡表を使う機会のある人は、ぜひピボットと組み合わせてみましょう。
まとめ:FXでピボット(Pivot)を使うときはスキャルピングやデイトレードがおすすめ
ピボット(Pivot)はレジスタンスラインとサポートラインで形成されるテクニカル指標です。
一般的にレンジ相場で逆張りをする際に使われることが多く、スキャルピングやデイトレードといった短期トレードで活躍します。
ただし、ピボット単体では精度が高いわけではないので、本記事で紹介した移動平均線やRSIといったインジケーターと併用して使いましょう。
ピボットや他のインジケーターを使ってトレードをしたい人は、多くのインジケーターが搭載されているMT4やMT5が使えるFX業者を選びましょう。
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