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FXのストキャスティクスとは?相場の過熱感を見抜くテクニカル分析

FXのストキャスティクスとは?

トレーダー
ストキャスティクスってどうやって使うの?
トレーダー
RSIと何が違うんだろう?

と疑問に思ったことはありませんか?

相場の過熱感を見抜けるオシレーター系テクニカル分析の一つがストキャスティクスです。

RSIと似た相場分析を行うことができながらも、細かい値動きを捉えやすいテクニカル指標です。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • ストキャスティクスとは
  • ストキャスティクスとRSIの違い
  • ストキャスティクスの使い方

オシレーター系はどれも同じ分析内容に思えますが、しっかりと売買のサインとして使うのであればストキャスティクスが相性良いです。

ストキャスティクスの使い方に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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ストキャスティクスとは

ストキャスティクスとは、相場が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを、判断できるオシレーター系テクニカル分析です。

2種類のラインを用いた分析方法として、相場の過熱感を見抜きやすい特徴を持ちます。

似たオシレーター系の分析としてRSIがありますが、値動きに敏感に反応しやすい分析がストキャスティクスであるといった違いを持ちます。

相場の過熱感を見抜くオシレーター系テクニカル分析

テクニカル分析は大きく2種類に分けることができ、トレンドを分析するトレンド系と、相場の過熱感を分析するオシレーター系の2種類が存在します。

ストキャスティクスは、相場の過熱感(買われ過ぎと売られ過ぎ)を分析できるためオシレーター系のテクニカル分析に分類されます。

分析として得意とするのは、現在までの相場の値動きから買われ過ぎと売られ過ぎの判断であり、次のどのような値動きが起こりやすいのかを分析できます。

2本のラインで使いやすい特徴を持つ

ストキャスティクスは、2本のラインで使いやすい特徴を持つ

ストキャスティクスは、%Dと%Kの2種類のラインを使うテクニカル分析です。

2本のラインが80%以上に位置する時に「買われ過ぎ=売りサイン」と判断し、2本のラインが20%を下回ると「売られ過ぎ=買いサイン」と判断できます。

それと、2本のラインのゴールデンクロスとデッドクロスによって、売買のシグナルサインとして使うことも可能です。

  • ゴールデンクロス:買いサイン
  • デッドクロス:売りサイン

2種類のストキャスティクス

ストキャスティクスには、ファストストキャスティクスとスローストキャスティクスが存在します。

  • ファストストキャスティクス:相場への反応が早く%Kと%Dのラインを使う
  • スローストキャスティクス:相場への反応を平滑化(滑らか)しSlow%KとSlow%Dを使う

ファストストキャスティクスは値動きが敏感過ぎてダマシが発生しやすいため、滑らかに反応するスローストキャスティクスが基本的には使われています。

ストキャスティクスとRSIの違い

ストキャスティクスとRSIの違い

ストキャスティクスと似たテクニカル分析としてRSI(相対力指数)が存在します。

どちらも相場の過熱感を見抜くオシレーター系の分析ですが、しっかりと違いを持つ分析です。

分析方法 ストキャスティクス RSI
買われ過ぎ 80%以上 70%以上
売られ過ぎ 20%以下 30%以下
ライン本数 2本 1本
分析の特徴 値動きに敏感に反応する 比較的値動きに緩やかに反応する

RSIは値動きへの反応が少し鈍くなりますが、緩やかな反応で中長期の過熱感の把握を得意とします。

対してストキャスティクスは、値動きへの反応が敏感であり、レンジ相場の分析はRSIよりも得意とします。

似た分析方法としてなんとなくで選んでしまうこともありますが、しっかりと特徴の違いを把握しておくことで、自分に合った方を選ぶことができます。

RSIについての解説はこちら

ストキャスティクスの計算方法

ストキャスティクスには以下の計算方法が使われています。

  • %K=(当日の終値ー過去n日間の最安値)/(過去n日間の最高値ー最安値)×100
  • %D=%Kの移動平均

(nは設定期間のこと)

計算方法を紹介しましたがトレード中に使うことはほとんど無いため、知識としてどのような計算が使われているのかだけを、把握しておけば問題ありません。

ストキャスティクスの使い方

ストキャスティクスの使い方を解説します。

  • 80%以上で買われすぎ
  • 20%以下で売られすぎ
  • ゴールデンクロスとデッドクロス
  • ダイバージェンスを確認する

基本的な使い方から応用的な使い方まで順番に確認していきましょう。

80%以上で買われすぎ

ストキャスティクスは80%以上で買われすぎ

ストキャスティクスが80%を越えてきたら、買われ過ぎと判断して「売り」のサインとしてトレードを行うことができます。

  • レンジ相場:売りエントリー、買いポジションの利確
  • トレンド相場:トレンド転換予測があれば売りエントリー、買いポジションの利確

レンジ相場中であれば、売りエントリーとポジションを持つ場合に利確のサインとして使えます。

トレンド相場であれば、トレンド転換をセットで予測できる時には売りのエントリー、ポジションを持つ場合には利確のサインとして使えます。

レンジ相場中であればストキャスティクス単体でもトレードを行えますが、トレンド相場中ではトレンドの動きをセットで分析しておく必要があります。

20%以下で売られすぎ

ストキャスティクスは20%以下で売られすぎ

ストキャスティクスが20%を下回ったら、売られ過ぎと判断して「買い」のサインとしてトレードを行うことができます。

  • レンジ相場:買いエントリー、売りポジションの利確
  • トレンド相場:トレンド転換予測があれば買いエントリー、売りポジションの利確

レンジ相場中であれば、買いエントリーとポジションを持つ場合に利確のサインとして使えます。

トレンド相場であれば、トレンド転換をセットで予測できる時には買いのエントリー、ポジションを持つ場合には利確のサインとして使えます。

レンジ相場中であればストキャスティクス単体でもトレードを行えますが、トレンド相場中ではトレンドの動きをセットで分析しておく必要があります。

ゴールデンクロスとデッドクロス

ゴールデンクロスとデッドクロス

ストキャスティクスの2本のラインの交差を、買いと売りのサインとして使うこともできます。

  • ゴールデンクロス:買いのサイン
  • デッドクロス:売りのサイン

ゴールデンクロスは売られ過ぎの状態で発生しやすく、デッドクロスは買われ過ぎの状態で発生しやすいです。

それぞれの状態のエントリーサインとして使うことも可能です。

ダイバージェンスを確認する

ダイバージェンス

ストキャスティクスには、相場の傾向とストキャスティクスの傾向が逆行する、ダイバージェンスが発生することがあります。

ダイバージェンスが出現すると、相場は大きな転換点を迎えやすく、トレードのタイミングとして活用できます。

  • チャートが下落傾向でストキャスティクスが上昇傾向:上昇トレンドへ転換
  • チャートが上昇傾向でストキャスティクスが下降傾向:下降トレンドへ転換

通常のストキャスティクスの使い方とは異なりますが、覚えておけばトレンド転換を狙える分析方法として使えます。

FXでストキャスティクスを使うときのポイント

FXのトレードでストキャスティクスを使うポイントを紹介します。

  • 買われ過ぎと売られ過ぎを意識するゾーンとして使う
  • ゴールデンクロスとデッドクロスを確認する
  • レンジ相場で活躍しやすい

各ポイントをしっかり押さえて、ストキャスティクスを上手く使いこなしましょう。

買われ過ぎと売られ過ぎを意識するゾーンとして使う

基本的にストキャスティクスを使うときには、買われ過ぎと売られ過ぎのゾーンを意識して使いましょう。

  • 80%以上で買われ過ぎ(次に売りが優勢となりやすい)
  • 20%以下で売られ過ぎ(次に買いが優勢となりやすい)

相場の過熱感を把握するためのオシレーター系テクニカル分析であり、相場の過熱感から次の一手を考える使い方が基本となります。

ゴールデンクロスとデッドクロスを確認する

買われ過ぎと売られ過ぎを意識すると同時に、ゴールデンクロスとデッドクロスも確認するようにしましょう。

  • ゴールデンクロス:売られ過ぎゾーン(20%以下)で出現
  • デッドクロス:買われ過ぎゾーン(80%以上)で出現

ストキャスティクスのゴールデンクロスとデッドクロスには、上記の通り出現しやすいゾーンがあります。

それぞれクロスの出現から買いと売りのトレードを始めることができるため、エントリーサインとして使うとトレードが行いやすくなるでしょう。

レンジ相場で活躍しやすい

ストキャスティクスは、トレンド相場よりもレンジ相場の方が活躍しやすい分析方法です。

レンジ相場内での往復の値動きは、ストキャスティクスを使うことで買われ過ぎと売られ過ぎのサインと一致させやすくなります。

例えば、レンジ相場のレジスタンスラインにチャートが近づくと、ストキャスティクスは買われ過ぎを示しやすくなり、次の一手として売りのトレードが有効的であると考えられます。

レンジ相場に入ったらしっかりとストキャスティクスを活用するようにしましょう。

FXでストキャスティクスを使うときの注意点

ストキャスティクスを使うときには注意すべきポイントも存在します。

  • トレンド系テクニカル分析と組み合わせて使う
  • ダマシの発生に気を付ける

どのようなポイントに注意すべきか、一つずつ確認していきましょう。

トレンド系テクニカル分析と組み合わせて使う

ストキャスティクスはオシレーター系テクニカル分析なので、レンジ相場の分析は得意ですが、トレンド相場分析は単体では上手くいきません。

トレンド相場でもしっかりとトレードが行えるようにするために、トレンド系テクニカル分析と組み合わせて使いましょう。

移動平均線やトレンドライン、ボリンジャーバンドといったトレンド系の分析と組み合わせることで、レンジ相場とトレンド相場の両方を攻略できるようになります。

他のテクニカル分析についてはこちら

ダマシの発生に気を付ける

ストキャスティクスには、ダマシと呼ばれる分析予測に対して実際のチャートが異なる方向に動く現象が出現することがあります。

例えば、ストキャスティクスで買われ過ぎのサインが出現したのに、さらにチャートが上昇し続ける現象です。

ダマシが出現すると分析予測が外れてしまうため、トレードで損失がでやすくなってしまうため、ダマシの発生には気を付けるようにしましょう。

ダマシが発生する理由と回避するためのポイント

まとめ:買われ過ぎと売られ過ぎを判断するならストキャスティクス

ストキャスティクスは、相場が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを、判断できるオシレーター系テクニカル分析です。

2本のラインを用いて相場の過熱感を見抜き、レンジ相場を攻略する際には大活躍する手法として使えます。

RSIに比べて相場の値動きへの反応が敏感なため、短期でのトレードや素早い判断を行いたいトレーダーにおすすめです。

ちなみに、レンジ相場を攻略するなら取引ツールでも分析が行いやすいツールを使うのも攻略ポイントです。

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▼この記事を書いた人

BigBossコラム編集部

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