


と悩んだことはありませんか?
トレンドの強弱を分析できるトレンド系テクニカル分析がADX(平均方向性指数)です。
DMIで使われるテクニカル分析ですが、ADX単体でもテクニカル指標として設定することが可能です。
この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- FXのADXとは
- ADXとDMIの違い
- ADXの使い方
ADXはトレンドの強弱のみを分析できますが、シンプルが故に使いやすさがあり、FX初心者の方にとっては採用しやすいメリットを持ちます。
ADXをFXで使ってみたい方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
Contents
FXのADXとは
ADX(Average Directional Index)とは、トレンドの強さを数値で判断できるテクニカル分析です。
0~100の数値でトレンドの強さが表示され、値が大きいほどトレンドが強い相場と判断できます。
チャートを見ただけではトレンドの強さを判断できない時に、ADXを確認すればトレンドの強弱を明確にできるため、FX初心者や順張り(トレンドフォロー)を使うトレーダーから人気があります。
ADXで分かること
FXでADXを使うと、次の情報を読み取ることができます。
- 相場のトレンドの強弱
- トレンド相場かレンジ相場を判断できる
- 順張りトレード時のエントリー判断材料
トレンドの強さを数値化し判断できるため、トレンドの勢いを測る指標として使えます。
そのため、テクニカル分析としてはトレンドを分析できるトレンド系に分類されます。
その一方で、ADXはトレンドの方向を分析できないため、他のテクニカル分析と組み合わせて使うと良いでしょう。
ADXがFXで使われる理由
ADXは、MACDやRSIといった他のテクニカル分析に比べるとメジャーではありません。
しかし、トレンドの勢いを客観的に分析できるため、トレンドフォローを意識するトレーダーからは需要があります。
それとADXの数値が低いときにはレンジ相場を判断でき、明確にトレンド相場と区別できるため、補助指標として使われることが多いです。
ADXの見方と数値の目安

ADXでは、次の数値を基準にしてトレンドの強弱を判断できます。
- 20以下:弱いトレンドもしくはレンジ相場
- 20~25:トレンドの出始め
- 25~40:明確なトレンドの発生
- 40以上:強いトレンドの発生
ADXの数値を確認することで、現在の相場が強いトレンドなのか、レンジに近い動きなのかを把握できます。
ただし、ADXでわかるのはあくまでもトレンドの強さであり、トレンドの方向(上昇か下降か)までは判断できません。
現在のトレンドの方向については、チャートを確認するか他のテクニカル分析を組み合わせて判断する必要があります。
ADXとDMIの違いについて
テクニカル分析には、ADX(平均方向性指数)の他にDMI(方向性指数)も存在します。
- DMIはADXと+DIと-DIで構成
- DMIで分かること
ここでは、ADXとDMIの違いや、DMIで分かることを紹介しましょう。
DMIはADXと+DIと-DIで構成

DMI(Directional Movement Index)は、ADX、+DI、−DIの3本ラインで構成される指標です。
3本のラインは、それぞれ以下の内容を分析します。
- +DI:買いの強さを示す
- -DI:売りの強さを示す
- ADX:トレンドの強さを示す
ADXでトレンドの強さを把握しつつ、+DIと-DIで買いと売りの強さを分析できます。
DMIとADXの違いについては、
- ADXはトレンドの「強さ」だけを分析する指標
- DMIはトレンドの「強さ+方向」を分析する指標
といった大きな違いがあります。
DMIで分かること

DMIでは、ADX、+DI、−DIの3本ラインを用いて、以下の情報を読み取ることができます。
- +DI>-DI:買い勢力が強く、上昇しやすい
- -DI>+DI:売り勢力が強く、下降しやすい
- ADXの上昇:トレンド発生中
- ADXの下落:トレンドの沈静化もしくはレンジへの移行示唆
+DIと-DIでトレンドの方向を分析しつつ、トレンドが発生するのかをADXで把握できます。
それと、+DIと-DIのクロスによって、+DIが-DIを上抜けば買いが優勢、-DIが+DIを上抜くと売りが優勢、といった分析も可能です。
FXでのADXの使い方
FXの相場におけるADXの使い方を解説します。
- トレンド発生の判断に使う
- 順張りエントリーのタイミング補助として使う
- 他のテクニカル分析と組み合わせて精度を上げる
順番に使い方を確認していきましょう。
トレンド発生の判断に使う

ADXの基本的な使い方は、相場にトレンドが発生しているかどうかを判断することです。
以下のADXの数値を目安に、現在の相場の状態を確認できます。
- 20以下:弱いトレンドもしくはレンジ相場
- 20~25:トレンドの出始め
- 25~40:明確なトレンドの発生
- 40以上:強いトレンドの発生
ADXでは、20〜25付近がトレンド発生の目安となります。
そのため、ADXが20以下ではトレンドが発生していない(レンジ)、ADXが25以上ならトレンドが発生し始めた、もしくは強まりつつある状態、として判断するとよいでしょう。
順張りエントリーのタイミング補助として使う

ADXは、トレンドの強さを数値で判断できることから、順張り(トレンドフォロー)でエントリーする際の補助指標として使えます。
特に、次の状態であれば、順張りエントリーのタイミングとして適しています。
- ADXが25以上:トレンドが発生し始めたサイン
- ADXが30~40:強いトレンドが継続中
- ADXの上昇傾向:トレンドの勢いが強まっている
順張りでは強いトレンド発生中のエントリーが重要ですが、チャートの形だけでは勢いの強弱を把握できないこともあります。
そこで、ADXを確認してトレンドがこれから発生するのか、まだ続くのかを確認することで、順張りのエントリー補助として使うことができるのです。
他のテクニカル分析と組み合わせて精度を上げる

ADX単体では、トレンドの強弱しか分析できないため、トレンドの方向を分析できるテクニカル指標と組み合わせて使うのが効果的です。
特に相性が良い指標としては、次のトレンド系の指標があります。
- 移動平均線
- MACD
例えば、ADXとMACDを組み合わせることで、
- MACDのゴールデンクロス出現(上昇トレンド発生の示唆)
- ADXが25を超える(トレンド発生)
という2つの条件が揃うことで、強い上昇トレンドが発生する可能性を確信しやすくなります。
そのうえで、順張りによる「買いエントリー」を行えば、エントリーの判断精度が高まり、トレンドフォローの手法として相性よく使えます。
FXでADXを使うときのポイント(初心者~中級者向け)
FXでADXを使うときには、意識しておくことで上手く使えるポイントが存在します。
- 順張りのトレード手法と相性が良い
- ADXの傾きに注目する
- 強いトレンドが続くときの見抜き方
順番にADXを使うときのポイントを解説していきます。
順張りのトレード手法と相性が良い
ADXはトレンドの強さを分析できるため、順張り(トレンドフォロー)手法と相性が良い指標です。
ADXの数値が上昇しトレンドに勢いがある時に、絞ってエントリーすることで順張りトレードの勝利アップに期待できます。
そのため、順張りでトレードを行うなら、チャート分析でADXを使ってみましょう。
ADXの傾きに注目する
ADXでトレンドの強弱を確認する時は、ADXの傾きにも注目しましょう。
ADXが強い傾きの右肩上がりの時には、急に強いトレンドが発生し始めたと分析することができます。
強いトレンドの発生は順張りトレードとの相性が良いため、強気でエントリーを行えるタイミングとなります。
最初はADXの傾きまで注目することは難しいかもしれませんが、使い慣れてくると自然と傾きまで注目できるようになるため、傾きが強くなる意味だけでも覚えておきましょう。
強いトレンドが続く時の見抜き方
ADXでは方向は分かりませんが、トレンドの勢いが続いているかどうかを判断できます。
特に以下の状態は、強いトレンドが継続しやすいサインです。
- ADXが25以上で推移し続けている
- ADXが右肩上がりで上昇している
- 30〜40台の高い水準で横ばいになっている
これらの状態は、トレンドの勢いが強く維持されている局面を示します。
順張りトレードでは勢いを把握することが重要な判断材料になるため、ADXの動きは必ず確認しておきましょう。
FXでADXを使うときの注意点
FXでADXを使うときには、注意すべきポイントも存在します。
- ADXだけではトレンド方向を判断できない
- レンジ相場では機能しづらい
- ダマシに注意する
注意点を一つずつ確認していきましょう。
ADXだけではトレンド方向を判断できない
ADXではトレンドの方向を分析できません。
ADXの数値が上がったとしても、上昇トレンドが発生しているのか、下降トレンドが発生しているのかを、ADXのみでは確認できません。
そのため、ADXを使うときには、チャートでトレンドの方向を確認するか、トレンド方向を分析できる指標を組み合わせて使いましょう。
レンジ相場では機能しづらい
ADXは、レンジ相場ではほとんど機能しません。
数値が20以下で低迷し続け、レンジ相場であることしか把握できないのです。
レンジ相場中はADXを使わずに、他のテクニカル分析でトレードを行うようにしましょう。
ダマシに注意する
ADXではダマシが発生することもあります。
ダマシとは、テクニカル分析の分析予測に対して、チャートが逆行した動きを見せる現象です。
ダマシが発生すると、予測通りのトレードだと負けてしまうため、ダマシは極力避けたい現象となります。
ADXの場合だと、25を超えているのにトレンドが発生していない状況がダマシとなります。
ダマシは他のトレンドを分析できるテクニカル分析を使うことで回避できるため、しっかりと相場を分析してダマシを回避しましょう。
まとめ:トレンドフォロー系の手法を使うならADXは相性が良い
ADX(平均方向性指数)は、トレンドの強弱を分析できるテクニカル指標として、数値が上がれば上がるほど強いトレンドが相場で発生していると分析できます。
DMIのインジケーターとしても使われており、シンプルにトレンドを分析でき使いやすい特徴を持ちます。
ただし、ADXはトレンドの方向までは分析ができないため、他のテクニカル分析と組み合わせて使うのがおすすめです。
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BigBossコラム編集部