海外FXスプレッド

固定スプレッドで取引できる海外FX業者を比較! 変動スプレッドとの違いを解説

「固定スプレッドって狭いの? 」
「例外的にスプレッドが広がるタイミングは?」
「固定と変動のどちらを選べば良いの?」
と悩んでいませんか?

固定スプレッドは、スプレッドが一律であるため、良い条件で取引できると考えているかもしれません。

ただ、必ずしもスプレッドが狭いとは限らないので注意が必要です。

また、固定スプレッドは本当にデメリットがないのか気になっている人もいるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。

  • 固定スプレッドと変動スプレッドの違い
  • 固定スプレッド口座のスプレッド比較
  • メリットやデメリット

この記事を読めば、固定スプレッドの口座で取引するべきかもわかります。ぜひ、最後まで読んでみてください。

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固定スプレッドは一定のスプレッドで取引できるタイプ

FXには、固定スプレッドと変動スプレッドがあります。

固定スプレッドとは、スプレッドを原則固定する仕組みです。

変動スプレッドを採用しているFX業者は取引量が多くなるとスプレッドが広がりやすくなりますが、固定スプレッドの場合は、基本的に一定のままです。

ほとんどの国内FX業者では、固定スプレッドを提供していますが、海外FXで採用している業者は多くありません。

固定スプレッドで取引できる海外FX業者一覧

固定スプレッドで取引できる、主な海外FX業者と口座は以下の通りです。

FX業者 固定スプレッド採用の口座
IronFX
  • ライブ口座(固定スプレッド)
  • ライブ0スプレッド固定口座
FBS
  • マイクロ口座
  • ゼロスプレッド口座
easyMarkets
  • スタンダード口座
  • プレミアム口座
  • VIP口座

30社以上ある海外FX業者の中でも、固定スプレッドを採用しているのは数えるほど。

なお、IronFXやFBSのように、一部の口座のみが固定スプレッドに対応しているケースもあります。

したがって、口座開設をする場合、どの口座が固定スプレッドかよく確認しましょう。

固定スプレッドで取引できる海外FX業者のスプレッドを比較

ここからは、固定スプレッドで取引できる海外FX業者のスプレッドを比較してみました。

FX業者 ドル円 ユーロ円 ポンド円 ユーロドル
IronFX ライブ0スプレッド固定口座 0.9pips 1.4pips 2.35pips 0.9pips
easyMarkets スタンダード口座 1.0pips 1.8pips 3.0pips 0.7pips
FBSゼロスプレッド口座 2.0pips 2.0pips 2.0pips 2.0pips

※FBSのゼロスプレッド口座とIronFXのライブ0スプレッド口座のみ取引手数料がかかります。

固定スプレッドを提供している口座の中では、ポンド円はFBS、ユーロドルはIronFXとeasyMarkets、ドル円はIronFXがスプレッドの狭い結果となりました。

自分のよく取引する通貨ペアのスプレッドが最も狭い業者はどこなのか確認しておきましょう。

固定スプレッドの口座で取引するメリット

固定スプレッドを採用している口座で取引すると、以下のようなメリットがあります。

  1. スプレッドが安定している
  2. 取引コストの計算が簡単

それぞれのメリットについて順番に見ていきましょう。

1. スプレッドが安定している

固定スプレッドを採用している口座で取引すると、基本的にスプレッドは変わりません。

そのため、他社でスプレッドが広がる時間帯であっても、スプレッドが拡大するリスクを減らせます。

2. 取引コストの計算が簡単

一般的に変動スプレッドを提供している口座では、常にスプレッドが変動します。加えて、ECN口座では、取引手数料がかかるので、さらに取引コストの計算が複雑になるでしょう。

しかし、固定スプレッドの場合は一定のスプレッドしか徴収されないため、初心者でも簡単に取引コストの計算が可能です。

中には、取引手数料が必要な固定スプレッド口座もありますが、変動スプレッドの口座と比べれば計算は楽になります。

固定スプレッドを採用している海外FX業者で取引する注意点

固定スプレッド=スプレッドが安定していて狭いといったイメージを持っている人も多いでしょう。

しかし、固定スプレッドを採用している海外FX業者で取引する時は、以下のような点に注意が必要です。

  1. 例外的にスプレッドが広がるケースもある
  2. 最低入金額が高い業者がある

これらの注意点を把握した上で、口座を利用するのか検討しましょう。

1. 例外的にスプレッドが広がるケースもある

固定スプレッドは、あくまでも原則一律のスプレッドが配信される口座です。

以下のように相場環境が急変するケースでは、スプレッドが大きく広がる恐れがあります。

  • 震災などの天変地異や戦争などが発生した
  • 経済指標の発表によるサプライズ
  • 市場参加者の少ない早朝

いつスプレッドが広がるか予測できないケースが多いので、注意しましょう。

早朝と通常時のスプレッドの比較はこちら!

2. 最低入金額が高い業者がある

最低入金額が少なければ、取引のハードルは低くなります。

しかし、固定スプレッドを提供している一部の業者は、変動スプレッドの口座よりも最低入金額を高くしているので注意が必要です。

FX業者 最低入金額
IronFX ライブ0スプレッド固定口座 100ドル
easyMarkets スタンダード口座 25ドル
FBSゼロスプレッド口座 500ドル

海外FXの中には、5ドルの入金で取引をスタートできる業者もあります。

最低入金額を用意できなければ、取引ができません。

海外FXの取引で、固定スプレッドの口座をおすすめできない理由

海外FXの取引では、固定スプレッドの口座をおすすめできません。

その理由は3つあります。

  1. DD方式を採用している口座もある
  2. NDD方式の口座よりも条件が悪くなるケースがある
  3. 必ずしも固定スプレッドが狭いわけではない

それぞれの理由を順番に解説します。

1. DD方式を採用している口座もある

一部DD方式を採用している固定スプレッドの口座があるので、注意が必要です。

DD方式とは、顧客から受けた注文をFX業者のディーラーがインターバンクへ流す方法です。

DD方式はNDD方式とは異なり、ディーラーが手動で注文を流すため、約定拒否やスリッページのリスクが高くなります。

よって、取引のチャンスを逃したり、注文レートよりも不利な条件で約定したりする恐れがあります。

NDD方式とDD方式の仕組みはこちらで解説!

2. NDD方式の口座よりも条件が悪くなるケースがある

固定スプレッドの口座は、NDD方式の口座よりも取引条件が悪くなるケースもあり、注意が必要です。

  • 最低入金額を多めに用意する必要がある
  • ボーナスがもらえない
  • 取引手数料がかかる
  • レバレッジが低くなる

最低入金額が多かったり、ボーナスがもらえなかったりすると、資金の少ない人は取引しにくくなります。

固定スプレッドの口座で取引したい場合は、条件が満足いくものかどうか確認しましょう。

3. 必ずしも固定スプレッドが狭いわけではない

固定スプレッドを提供していても、元々スプレッドが広い口座もあります。

加えて、変動スプレッドを採用している口座の方が、一時的にスプレッドが狭くなるケースもあります。

固定スプレッドの口座なら、確実に変動スプレッドの口座よりもスプレッドが狭くなるわけではありません。

以下の表は、変動スプレッドを採用している4つの口座と固定スプレッドを採用している3つの口座の比較です。

FX業者 ドル円 ユーロ円 ポンド円 ユーロドル
Bigboss プロスプレッド口座(変動スプレッド) 1.4pips 1.5pips 1.7pips 1.5pips
Tradeview ILC口座(変動スプレッド) 1.2pips 1.3pips 3.0pips 0.5pips
Axiory ナノ/テラ口座(変動スプレッド) 1.5pips 1.3pips 2.9pips 0.9pips
Titan FX ナノブレード口座(変動スプレッド) 1.0pips 1.1pips 3.1pips 0.9pips
IronFX ライブ0スプレッド固定口座(固定スプレッド) 0.9pips 1.4pips 2.35pips 0.9pips
easyMarkets スタンダード口座(固定スプレッド) 1.0pips 1.8pips 3.0pips 0.7pips
FBSゼロスプレッド口座(固定スプレッド) 2.0pips 2.0pips 2.0pips 2.0pips

※変動スプレッド口座の数値は、2022年9月26日22時20分時点のものです。
※表に記載されているスプレッドは、往復の取引手数料を含めた実質スプレッドです。

ドル円を除く通貨ペアについては、変動スプレッドを採用している、いずれかのFX業者のスプレッドが狭いです。

スプレッドの狭さについては時間帯によっても変わるため、よく比較してから検討しなければなりません。

必ずしも固定スプレッドの口座が自分に合っているとは限らないので、注意が必要です。

まとめ:海外FXで取引するなら変動スプレッドの業者がおすすめ

海外FXで取引するなら固定スプレッドよりも変動スプレッドを採用している業者がおすすめです。

固定スプレッドの方が安定していますが、例外的にスプレッドが広がるケースがあります。

また、必ずしも固定スプレッドの方が、狭いスプレッドを提供しているとも限りません。

そして、FX業者を選ぶ時は、レバレッジの高さや約定力なども重要な基準です。

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