


と悩んだことはありませんか?
先行性を持つ移動平均線としてDMAがテクニカル分析として存在します。
ディナポリ手法で主に使われる移動平均線ですが、先行性があることから「他のトレード場面でも使える」と考える方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- DMAとは
- DMAを使うメリットとデメリット
- DMA以外の移動平均線について
DMAは先行性を持つ移動平均線ですが、使える場面は意外と限られているため、自分が使えるかはしっかりと特徴やメリットデメリットを把握してから考えると良いでしょう。
DMAに興味がある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
Contents
DMA(先行移動平均線)とは
DMA(Displaced Moving Average)とは、先行移動平均線と呼ばれることもある、移動平均線の位置をずらしたテクニカル指標です。
移動平均線の位置をずらすことでチャートが見やすくなるメリットが生まれつつ、先行と遅行の両方に対応しています。
DMAは単体のテクニカル指標として名前を聞くことは珍しく、ディナポリ手法で使われる指標として名前を聞くことが多いです。
期間をずらした移動平均線

DMAは移動平均線の位置をずらしたテクニカル指標です。
そのため移動平均線と比べてみると、同じ形状のラインでありながらも先行した位置に表示させることができます。
DMAのDisplaced Moving Averageの「Displacedはずらす」という意味を持ち、DMAはずらした移動平均線として捉えることができます。
先行と遅行の両方に対応

DMAは設定次第で、先行させることも遅行させることも可能です。
DMAのずらし設定はOffset(オフセット)から変更することができ、通常は3のオフセットで先行しています。
オフセットを‐3に設定することで、遅行させることもできます。
基本的にDMAは先行させて使うことが多いですが、使い方として遅行させられることも覚えておくと良いでしょう。
ディナポリ手法で使われる
DMAは、ディナポリ手法を考案したジョー・ディナポリ氏が同時に考案したテクニカル指標です。
ディナポリ手法はトレンドを活用したテクニカル分析のため、トレンドの視認性を高めるためにDMAが使用されています。
それと、ディナポリ手法内では強いトレンドの発生としてDMAを使ったスラストもあり、ディナポリ手法のために考案された移動平均線とも言えます。
そのため、ディナポリ手法を使う上では必須のテクニカル指標となっているのがDMAです。
DMA(先行移動平均線)を使うメリット
DMAを使うメリットとしては以下のポイントが考えられます。
- チャートの視認性が上がる
- 他のテクニカル分析と組み合わせやすい
- ディナポリ手法でスラスト(強いトレンド)を確認できる
それぞれどのようなメリットなのかを紹介していきます。
チャートの視認性が上がる

DMAはローソク足に先行(もしくは遅行)する形でチャート上に表示させられるため、ローソク足の視認性が上がります。
ローソク足とDMAか被りづらくなるため、トレンドも視認しやすくなり、相場の分析が行いやすくなります。
FXのトレードを行うときにチャートの見やすさを優先したい人は、DMAで移動平均線を先行表示させてみると良いでしょう。
他のテクニカル分析と組み合わせやすい
DMAの元となるのは移動平均線のため、移動平均線同様に他のテクニカル分析と組み合わせやすい特徴を持ちます。
例えば、DMAは移動平均線としてトレンドのテクニカル分析に属するため、相場の過熱感を把握できるオシレーター系テクニカル分析と組み合わせやすいです。
RSI(相対力指数)やストキャスティクスといったオシレーター系テクニカル分析と組み合わせたなら、DMAでトレンドを把握しながらオシレーター系でエントリーや決済の判断を行うといった使い方ができます。
DMAだけでは相場で分析できる内容に限界があるため、他のテクニカル分析と組み合わせて使ってみましょう。
ディナポリ手法でスラスト(強いトレンド)を確認できる

DMAが使われるディナポリ手法において、強いトレンドの発生を分析できるスラストがあります。
スラストはDMAとローソク足の位置関係で分析が行え、DMAよりもローソク足が上にある状態が8本以上続けば強い上昇トレンドと判断できます。
逆にDMAよりもローソク足が下にある状態が8本以上続けば強い下降トレンドと判断できます。
ディナポリ手法の一種ではありますが、DMAとローソク足だけでスラストを確認して、トレードに活かすこともできます。
DMA(先行移動平均線)を使うデメリット
DMAには使うときのデメリットも存在します。
- 相場の分析内容は移動平均線と変わらない
- 未来予測や先追いの分析ができるわけではない
- 一部の取引ツールでしか使えない指標
- ディナポリ手法以外では使える場面が少ない
一つずつDMAのデメリットを紹介していきます。
相場の分析内容は移動平均線と変わらない
DMAは移動平均線をずらしただけのテクニカル指標であるため、基本的にチャートから分析できる内容は移動平均線と変わりません。
それと表示される位置がずれているため、通常の移動平均線と同じ使い方では相場が分析できないこともあるため注意しましょう。
DMAを使い続けて自分なりの分析方法を見つけることは可能ですが、他の移動平均線と同じ分析を行うなら、DMA以外の移動平均線を使った方が効率的に相場を分析できます。
未来予測や先追いの分析ができるわけではない
DMAは先行移動平均線と呼ばれることがありますが、これは未来を予測しているわけではなく、移動平均線を「先行=ずらす」だけの設定が施された指標です。
そのため、未来を先行して予測したり先追いの分析ができるわけではないことは覚えておきましょう。
あくまでも分析内容としては移動平均線であり、過去のチャートの値動きから今後の値動きの予測を立てられるだけです。
一部の取引ツールでしか使えない指標
DMAが使える取引ツールは限られています。
海外FXでよく使われるTradingViewもしくはMT4で使うことができます。
国内FX業者が独自に提供する取引ツールではDMAがテクニカル指標として搭載されていないため、DMAを使うならMT4などを使うのがおすすめです。
ちなみに、TradingViewでは「DMA」、MT4では「Dinapoli」で表示させることができます。
ディナポリ手法以外では使える場面が少ない
DMAの分析内容は移動平均線と変わらず、独自に使える分析方法としてはディナポリ手法のスラストです。
つまり、ディナポリ手法以外の場面で使う機会は少なく、他の移動平均線を使った方が効率的にチャートを分析できる場合が多いです。
少し変わった移動平均線としてDMAを選ぶトレーダーも存在しますが、基本に忠実な分析が本来のテクニカル分析としては有効的であり、単純移動平均線や指数平滑移動平均線を使った方が上手くトレードを行える可能性は高いです。
DMA(先行移動平均線)以外の移動平均線を紹介
DMA以外の移動平均線の種類を紹介します。
- SMA(単純移動平均線)
- WMA(加重移動平均線)
- EMA(指数平滑移動平均線)
それぞれどのような特徴を持つのか一つずつ見ていきましょう。
SMA(単純移動平均線)

SMA(Simple Moving Average:単純移動平均線)とは、通常の移動平均線のことであり、一定期間の終値の平均を線で結んだテクニカル指標です。
移動平均線の中では最もシンプルな指標として、相場の値動きのトレンドや特徴を把握できます。
SMAをずらして表示させたものがDMAであり、他の移動平均線に比べると直近の価格変動に対する反応が遅いといった特徴も持ちます。
シンプルな移動平均線を使いたい場合、SMAを使うのがおすすめです。
WMA(加重移動平均線)

WMA(Weighted Moving Average:加重移動平均線)とは、直近の価格により重みをおいて平均を産出する移動平均線です。
SMAよりも直近の値動きに敏感に反応する特徴を持ち、トレンド初動の値動きを掴みやすかったり、エントリーや決済のタイミングを見計らう際に使いやすいです。
直近の値動きに敏感に反応しやすいため、チャートのノイズなどを拾いダマシが増えてしまう場面もあります。
ただし、素直にトレンドを追う場合に使いやすく、素早い反応の移動平均線を使いたい方におすすめです。
EMA(指数平滑移動平均線)

EMA(Exponential Moving Average:指数平滑移動平均線)とは、直近の価格により重みを置きつつも指数関数を用いた、最もチャートに反応しやすい移動平均線です。
WMAよりもチャートの動きに敏感に反応し、素早くトレンド転換などを察知することに優れています。
ただし、反応が早い故にダマシが発生しやすく、敏感に反応してしまう素早さがデメリットとなる恐れもあります。
比較的短期トレードとの相性がよく、デイトレードやスキャルピングを行う人が使う傾向にあります。
まとめ:ディナポリ手法を使うならDMAの特徴を覚えておこう
DMAとは、先行移動平均線と呼ばれることもある、移動平均線の位置をずらしたテクニカル指標です。
チャートやトレンドの視認性が上がるメリットを持ちつつ、ディナポリ手法においてスラストを分析する際に使うことができます。
ただし、移動平均線の位置をずらしただけのテクニカル指標であるため、分析できる内容については他の移動平均線との違いはほとんどありません。
それと、DMAをトレードで使うなら対応する取引ツールを使いましょう。
国内FX業者の取引ツールではDMAは採用されていないため、海外FXBigBossが提供するMT4ならテクニカル指標としてDMAが搭載されているのでおすすめです。
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BigBossコラム編集部