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ハーモニックパターンとは?トレード手法や見つけ方をわかりやすく解説

2024年9月13日

ハーモニックパターンとは?

トレーダー
ハーモニックパターンって何?

トレーダー
FXトレードで使うにはどうしたらいいの?

といった疑問はありませんか?

ハーモニックパターンとは、フィボナッチ比率を用いた相場の転換点を予測できるテクニカル分析です。

ハーモニックパターンには、いくつか種類があるため、それぞれの形状や転換点を押さえておくことが大切です。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • ハーモニックパターンの概要
  • ハーモニックパターンのトレード手法
  • ハーモニックパターンを使うときの流れ

ハーモニックパターンを使えるようになると、逆張りトレードの勝率が上がり、利益を狙いやすくなるでしょう。

ハーモニックパターンをFXトレードに取り入れたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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ハーモニックパターンとは

ハーモニックパターンとは、フィボナッチ比率を用いて相場の転換点を予測できるテクニカル分析です。

数学的な法則に基づいており、価格が特定の比率で推移することを前提としています。

相場の規則性を見つけやすくなり、より精度の高い取引をできるようになります。

1.フィボナッチ数列が利用されている

ハーモニックパターンには、フィボナッチ数列の比率が利用されています。

フィボナッチ数列とは、1, 1, 2, 3, 5, 8, 13のように、前の2つの数を足した数が次の数字になるという規則をもつ数列のことです。

フィボナッチ数列は、自然界や金融市場といったあらゆる場所で見られ、相場分析にも応用されています。

ハーモニックパターンでは、フィボナッチ比率を使って安値・高値間の距離を測定し、どの価格帯が転換点になるのかを予測します。

2.パターンが豊富にある

ハーモニックパターンには、いくつもの種類が存在し、それぞれ形状や出現する相場状況に違いがあります。

トレーダーは相場状況に応じてどのパターンに該当するかを分析し、エントリーポイントを探します。

複数のパターンを押さえることで、様々な相場状況に対応できるようになれば、より柔軟なトレード戦略を立てやすくなるでしょう。

3.逆張りトレードができる

ハーモニックパターンは、主に逆張りトレードに活用されます。

フィボナッチ比率に基づいた特定の転換点を見極め、価格の反転を狙ってエントリーするのが基本です。

逆張りトレードは、相場が大きく動く前にエントリーすることで、効率的に利益を狙える手法です。

逆張りトレードのメリット・デメリットはこちらで詳しく解説!

ハーモニックパターンのトレード手法

ハーモニックパターンには基本となる4つのパターンがあります。

  1. ガートレー
  2. バット
  3. バタフライ
  4. クラブ

それぞれのトレード手法を詳しく紹介します。

1.ガートレー

ガートレーは、ハーモニックパターンの中でも基本的な形とされています。

ガートレー

XABCDの値動きが以下の条件を満たしたときは、ガートレーに該当します。

  • XA:最初の大きな下落(上昇)
  • AB:XAの61.8%程度の上昇(下落)
  • BC:ABの範囲内の下落(上昇)
  • CD:XAの78.6%程度の上昇(下落)

ガートレーが確認できた相場では、XAの78.6%前後の位置に来るDの反転ポイントでエントリーするのが有効です。

下図のチャートでは、ABがXAの61.8%程度の上昇、BCがABの範囲内の下落、CDがXAの78.6%程度の上昇となったため、ガートレーと判断できます。

ガートレーが出現したチャート

利益を狙うには、XAの78.6%の水準であるDで売りエントリーを入れるのが効果的です。

2.バット

バットは、ガートレーと似ている形状ですが、XAに対してBが38.2~50%、Dが88.6%の価格帯に位置する点が異なります。

バット

以下の値動きが見られたときは、バットに該当します。

  • XA:最初の大きな下落(上昇)
  • AB:XAの38.2~50%程度の上昇(下落)
  • BC:ABの範囲内の下落(上昇)
  • CD:XAの88.6%程度の上昇(下落)

バットが出現した場合は、XAの88.6%前後の価格で反転するDでエントリーするのが効果的です。

下図のチャートではABがXAの43.7%分の上昇、BCがABの範囲内の下落、CDがXAの88.6%程度の上昇となったため、バットと捉えてトレードします。

バットが発生したチャート

この場合は、XAの88.6%の水準となるDで、売りエントリーをすると利益を狙えます。

3.バタフライ

バタフライは、CDが始点のXを超える値動きをするパターンです。

バタフライ

以下の条件を満たした場合は、バタフライに該当します。

  • XA:最初の大きな下落(上昇)
  • AB:XAの78.6%程度の上昇(下落)
  • BC:ABの範囲内の下落(上昇)
  • CD:XAの127.2%程度の上昇(下落)

バタフライが形成された相場では、XAの127.2%前後の反転ポイントDでエントリーするのが基本です。

例えば、下図のチャートではABがXAの78.6%近くの下落、BCがABの範囲内の上昇、CDがXAの127.2%近くの下落となったため、バタフライと判断できます。

バタフライが発生したチャート

この場合は、XAの127.2%の反転ポイントDで買いエントリーをするのが効果的です。

4.クラブ

クラブは、パターンの中でもCDの戻しが大きいのが特徴です。

クラブ

以下の条件を満たした場合は、クラブに該当します。

  • XA:最初の大きな下落(上昇)
  • AB:XAの38.2~61.8%程度の上昇(下落)
  • BC:ABの範囲内の下落(上昇)
  • CD:XAの161.8%程度の上昇(下落)

クラブが出現した相場では、XAの161.8%前後の反転ポイントDでエントリーします。

例えば、下図のチャートではABがXAの67.2%までの上昇、BCがABの範囲内の下落、CDがXAの161.8%前後の上昇となったため、クラブと判断できます。

クラブが発生したチャート

利益を狙うには、XAの161.8%の水準であるDで売りエントリーを入れるのが効果的です。

ハーモニックパターンを使うときの流れ

ハーモニックパターンを使うときの基本的な流れは、以下の通りです。

  1. 目視で価格の波を確認する
  2. フィボナッチツールで比率を測る
  3. パターンの種類を特定する

順番に詳しく解説します。

1.目視で価格の波を確認する

最初に目視で高値や安値、反転を確認し、「X→A→B→C→D」の波を見つけます。

例えば、上昇トレンドなら「高値→安値→高値→安値→高値」、下降トレンドなら「安値→高値→安値→高値→安値」の波を見つけてみましょう。

2.フィボナッチツールで比率を測る

ここではMT4でフィボナッチリトレースメントを使った比率の確認方法を紹介します。

MT4のフィボナッチリトレースメントの水準は、デフォルトで「0.0、23.6、38.2、50.0、61.8、161.8、261.8、423.6」が表示されるようになっています。

78.6と88.6を追加するときは、プロパティ画面で設定しましょう。

なお、MT4でフィボナッチリトレースメントを引く際は、XからAに向かってドラッグ&ドロップをします。

フィボナッチツール

XとAを結べば、自動でフィボナッチ比率が表示されます。

フィボナッチリトレースメントの使用方法はこちらで詳しく解説!

3.パターンの種類を特定する

フィボナッチ比率を表示できたら、どのパターンに該当するかをチェックします。

下図のようにX、A、B、C点をイメージしてラインを引くと判別しやすくなります。

パターンの種類を特定する

上図のチャートでは、ガートレーの出現が確認できます。

XAの78.6%前後の上昇となるD点付近での反発が見られたら、D点で売りエントリーするのが効果的です。

なお、エントリーする際は、事前に損切りラインと利益確定ラインを決めておくのがおすすめです。

ハーモニックパターンでは、Xと同じ価格帯に損切りライン、Aと同じ価格帯に利益確定ラインを置くのが良いとされています。

ハーモニックパターンを使うときのポイント

ハーモニックパターンを使うときは、以下のポイントを押さえておきましょう。

  1. フィボナッチ比率を適切に測定する
  2. パターンの完成を確認する
  3. ほかのインジケーターと併用する
  4. 損切りラインを決める

それぞれ詳しく解説します。

1.フィボナッチ比率を適切に測定する

ハーモニックパターンで利益を狙うには、どのパターンに該当するかを特定する必要があります。

そのためには、ツールを活用してフィボナッチ比率を適切に測定することが大切です。

MT4・MT5では、標準搭載されているフィボナッチリトレースメントを使うと、ハーモニックパターンを確認できます。

手動で探すのが難しい場合は、ハーモニックパターンを自動検出するインジケーターを導入することも視野に入れてみましょう。

2.パターンの完成を確認する

ハーモニックパターンは最後のD点が確認できて初めてガートレーやバタフライと認識できます。

完成を待たずにエントリーすると、だましに遭うリスクが高まるので注意が必要です。

パターンが適切に形成されていなければ、D点での反転は起こらないため、最後までチャートを確認することが大切です。

3.ほかのインジケーターと併用する

ハーモニックパターン単体では精度が低くなることがあるため、以下のようなインジケーターと併用するのがおすすめです。

  • RSI
  • MACD
  • 移動平均線 など

例えば、ハーモニックパターンのD点付近でRSIの買われ過ぎ・売られ過ぎのサインが確認できたときは、反転する可能性が高いと判断できます。

おすすめのインジケーターはこちらで詳しく解説!

4.損切りラインを決める

ハーモニックパターンが機能しない可能性もあるため、事前に損切りラインを決めて損失を最小限に抑えることが大切です。

例えば、ガートレーやバットの場合は、Xと同じ価格帯に損切りラインを設定するのが有効とされています。

損失を確定したくない感情から適切な損切りができないときは、逆指値注文を入れて自動決済されるように設定するのがおすすめです。

FXの注文方法の特徴や活用シーンはこちらで詳しく解説!

まとめ:ハーモニックパターンを覚えてFXで利益を狙おう

ハーモニックパターンで利益を狙うには、フィボナッチツールなどを活用して、どのパターンに該当するかを適切に判断する必要があります。

ただし、パターンが形成されても、Dで反転したあとに価格が戻ることがあるので注意が必要です。

だましに遭うリスクを抑えるためにも、ほかのインジケーターを併用したり、事前に損切りラインを決めたりするようにしましょう。

ハーモニックパターンとほかのインジケーターを併用して多くの利益を狙うには、MT4・MT5が利用できるFX業者を選ぶことをおすすめします。

MT4・MT5では30種類以上のインジケーターを利用できるので、チャートを使った相場分析がスムーズになります。

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▼この記事を書いた人

BigBossコラム編集部

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