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IFD注文とは?特徴や使い方、OCOなど他の注文方法と比較紹介!

トレーダー
「IFD注文ってどんな注文なの?」

トレーダー
「指値注文が使えるならIFDって不要じゃない?」

と疑問に思ったことはありませんか?

発注と決済の注文を同時に出せるIFD注文は、トレードの自動化や損切りを含めたトレードを行う際に役立つ注文方法です。

指値注文や逆指値注文よりも便利な注文方法で、一度使い方を覚えるとトレードで役立つ便利な機能となります。

そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。

  • IFD注文とは
  • IFDOCO注文について
  • IFD注文を使うべき場面とテクニカル分析について

IFD注文を使えるようになると、これまで手動で行っていたトレードを上手く半自動化させ、効率よくFXの取引を行えるようになるでしょう。

IFD注文を使ったトレードに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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IFD注文とは

IFD注文とは、If Doneの略でアイエフディーもしくはイフダン注文と呼ばれています。

内容は新規発注と決済注文を同時に出せる注文方法で、売買を半自動化できます。

FXの注文方法の中でも便利な注文の1つで、使い方次第で大きな利益を狙ったり、損失を限定させたトレードが行えます。

新規発注と決済を同時に出せる注文方法

IFD注文は、新規の発注と決済を同時に1つの発注で出せる注文方法です。

下記の組み合わせで注文を出すことが可能です。

  • 発注指値ー決済指値
  • 発注指値ー決済逆指値
  • 発注逆指値ー決済指値
  • 発注逆指値ー決済逆指値

例えば、発注指値ー決済逆指値で見てみると、下記のように新規指値買い発注を行い、価格が下落したら損切りとして逆指値の決済が行われる注文を一度に出せます。

 

このように、IFD注文は1つの新規発注と1つの新規決済を同時に出せる注文方法と覚えましょう。

FXのトレードを半自動化できる注文

IFD注文の特徴として、トレードを半自動化させられる強みがあります。

本来であれば買い発注で買いポジションを持った後、含み益となれば売りによる決済、含み損となれば売りによる損切りを行わなければなりません。

しかし、IFDなら1つの注文で買いから売りを行ってくれるため、1回の作業で決済までを行えるようになるのです。

ただ決済については買いもしくは売り片方の注文しか出せないため、利確か損切りのどちらかは自分の手で行う必要もあります。

IFDOCO注文も存在する

IFD注文をパワーアップさせた注文方法として、IFDOCO注文があります。

IFD注文よりもさらにトレードを自動化させたい人には、IFDOCO注文がおすすめです。

こちらもどのような注文方法なのかを紹介していきます。

IFD注文とOCO注文が一体となった注文方法

IFDOCO注文は、IFD注文とOCO注文が一体となった注文方法です。

OCO注文は、発注か決済を2つの指定の価格で発注できる注文方法です。

OCO注文の2つの決済部分をIFD注文と合体させ、IFD注文で新規発注価格を指定しながら、利確と損切りの2つの決済価格を発注できます。

発注時に設定する価格が多くはなってしまいますが、IFD注文では設定できなかった決済時の両方向の注文を出せるようになります。

OCO注文についてはこちらで解説

IFD注文よりもトレードを自動化できる注文

IFDOCO注文は発注から決済まで全て指定できる注文方法として、IFD注文よりも自動化のレベルが高くなります。

新規発注の買いもしくは売り注文が決まることで、次のOCO注文部分の利確と損切りによる決済が自動的に設定されるためです。

ただし、指定した決済価格での決済となるため、相場のトレンドがさらに伸びそうな場面では、大きな利益を逃してしまう恐れもあります。

IFD注文を使う場面について

IFD注文の使い方にはそれぞれの場面が存在します。

  • 新規の発注に対して利確ポイントを設定する場合
  • 新規の発注に対して損切りポイントを設定する場合
  • IFD注文を使う前に相場の予測を立てる必要がある

どのようにIFD注文を使っていけばいいのか、場面ごとに適した使い方を紹介します。

新規の発注に対して利確ポイントを設定する場合

IFD注文は新規発注に対して、利確ポイントを設定する場合に使えます。

例えば、相場(チャート)が上昇局面にある場合、買いによる新規発注の取引が有利となります。

買いで発注した後、上昇後の価格をIFDの決済として設定することで、発注から利確までのトレードを自動化できます。

(下降相場であれば、売りからの取引となります。)

注意点としては、損切りを自動化できないため、含み損が出た場合は手動で損切りを行う必要があります。

IFDで新規発注から利確決済までを自動化すれば、含み益を確実に利益とすることができるようになります。

新規の発注に対して損切りポイントを設定する場合

IFD注文は新規発注に対して、損切りポイントを設定する場合にも使えます。

先程の利確とは逆で、相場が上昇局面にある場合、買いによる新規発注から相場が逆転して含み損を抱えた場合、IFDの逆指値で損切りラインを設定しておけばトレードを自動化できます。

注意点としては、利確を自動化できないため、確実に自分の手で利確を行わなければ利益を得られません。

ただし、利確ラインの上限が設定されていないため、利益をしっかりと伸ばすことも可能です。

損切りラインの設定によって、損失額を限定しながら利益を伸ばしたい人には、有効的な注文方法となるでしょう。

損切りについての解説はこちら

IFD注文を使う前に相場の予測を立てる必要がある

IFD注文は、新規発注から利確と損切りのラインどちらかを同時に発注できる注文方法ですが、使う前にはしっかりと相場の予測を立てる必要があります。

というのも、発注から決済の価格を設定しておくということは、現在から将来の価格変動をある程度予測する必要があります。

これからチャートが上昇すると予測できる場合の利確と損切りラインの設定、チャートが下落すると予測出来る場合の利確と損切りラインの設定ができるようになります。

チャートの値動きを予測できない場合には、根拠のない発注から利確および損切りラインの設定となるため注意しましょう。

IFD注文と他の注文方法を比較

FXではIFD注文の他に、

  • 指値注文と逆指値注文
  • OCO注文
  • IFDOCO注文

といった注文方法も存在します。

それれぞの注文方法がIFD注文とどのように違うのかを紹介していきます。

指値注文と逆指値注文

指値注文とは、現在よりも有利なレートを指定して、発注および決済の価格を指定注文できる方法です。

逆指値注文は、現在の価格よりも不利なレートを指定して、発注および決済の価格を指定注文できる方法です。

例えば、買いによる新規発注を行う場合で見てみると、現在の価格よりも安い価格で買い発注する場合には指値注文、現在の価格よりも高い価格で買い発注する場合には逆指値注文を使います。

指値注文と逆指値注文は、発注もしくは決済において1回しか価格を指定して注文を出すことができません。

対して、IFD注文は発注と決済それぞれで、価格を指定して注文を出すことができます。

IFD注文は仕組みとして指値と逆指値を、発注と決済でそれぞれ2回出すことができるため、指値注文と逆指値注文に比べると便利さが向上しています。

指値注文と逆指値注文の解説はこちら

OCO注文

OCO注文とは、2つの注文を同時に出すことができる注文方法です。

発注と決済を対象として価格を指定できますが、発注に対して2つの注文、決済に対して2つの注文を出せます。

例えば、発注で出す場合は現在よりも安い価格で買い発注、高い価格で売り発注を同時に出せます。

決済で出す場合は、現在のポジションが買いポジションであれば、高い価格で売りの利確決済、安い価格で売りの損切り決済を出せます。

OCO注文は、発注もしくは決済に対して2つの注文を出すことができる注文方法です。

対してIFD注文は、発注と決済に対して同時に注文が出せるため、取引全体の自動性については優位性があります。

ただし、確実に発注や決済を行いたい場合には、OCO注文が確実に注文を出せる優位性があります。

OCO注文の解説はこちら

IFDOCO注文

IFDOCO注文は、新規発注と2つの決済注文を出せる、IFD注文とOCO注文を合体させた注文方法です。

例えば、新規発注で買いによる指値もしくは逆指値を指定し、決済では売りによる指値と逆指値を同時に出すことができます。

発注で指定した価格に到達するとポジションを持ち、利確と損切りの注文が予約され、発注から決済をほぼ自動化できるのです。

そのため、IFD注文よりも自動化についてはIFDOCO注文の方が優れます。

ただし、決済においては利確と損切り価格が指定されるため、IFD注文で逆指値注文を設定する方が利益を大きく伸ばせる可能性はあります。

IFD注文はテクニカル分析とセットで使うのがおすすめ

IFD注文は使う前に相場の予測を立てる必要があります。

そこで相場の予測を立てるために役立つのがテクニカル分析です。

実際のトレードではIFD注文とテクニカル分析を、セットで使うことがおすすめな理由を紹介していきます。

発注から決済までのシナリオを立てられるようになる

IFD注文は、発注から決済まで注文を設定するために、チャートの価格変動が予測できなければなりません。

そこでテクニカル分析を用いることで、過去のチャートの値動きからテクニカル分析が将来の価格変動を予測してくれるようになります。

テクニカル分析が出した予測から、発注から決済までのトレードシナリオを立てましょう。

例えば、価格上昇の予測ができたなら、〇〇円まで上昇したら利確、〇〇円まで下落したら損切りと決め、IFD注文で利確と損切りのどちらを設定するのか決めるのです。

このようにテクニカル分析が示す予測から、トレードシナリオを立てることで、上手くIFD注文の価格を設定できるようになります。

テクニカル分析の解説はこちら

トレードの自動化に役立つ

IFD注文を使うことで新規発注から決済までの注文を同時に出すことができ、取引(トレード)を自動化できると紹介しました。

これはテクニカル分析を使った価格変動予測からトレードシナリオを立て、理想的なIFD注文を出した場合のことです。

ただIFD注文を使うだけでは上手く相場の値動きに対して適応させられないこともあるため、テクニカル分析を一緒に使った方が良いのは確かです。

それと、取引を行うべきではない場面での取引を避けるために、相場の状況を一目で確認できるツールとしてもテクニカル分析は役立ちます。

ある程度チャートの機能やツールで上手く取引を自動化させたいという場合は、テクニカル分析も必要となるわけです。

まずは移動平均線を使ってみる

IFD注文とテクニカル分析はセットで使うことがおすすめな理由を紹介してきましたが、FX初心者の方だとどのテクニカル分析を使えばいいのか分からないこともあるでしょう。

そこで、はじめてテクニカル分析を使うのであれば、まずは移動平均線から試しに使ってみるのがおすすめです。

移動平均線はチャートの値動きの平均を示すラインで、現在チャートがどのような傾向で動いているのかを一目で把握できる特徴を持ちます。

特に移動平均線の傾きで現在のトレンドを把握できるため、IFD注文を出すための発注と決済設定に役立てられます。

トレードシナリオも移動平均線を使えば考えやすくなるため、まずはチャートに移動平均線を導入するところから始めてみましょう。

移動平均線の解説はこちら

まとめ:IFD注文を活用してトレードを半自動化しよう

IFD注文は、アイエフディーもしくはイフダン注文と呼ばれる、新規発注と決済注文を同時に出せる注文方法です。

決済時の注文として、利確もしくは損切りを確実に行うことができるため、利益を着実に獲得したい人や損切りだけは徹底したい、という人におすすめです。

もちろん、テクニカル分析と組み合わせることでトレードを半自動化できるため、常にチャートに張り付くことが難しい人にもおすすめです。

ただし、IFD注文や逆指値注文を出していたとしても、急激な値動き時には決済が滑り大きな含み損を抱えてしまう恐れがあります。

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