「指値注文や逆指値注文って何?」
「指値注文や逆指値注文の設定方法がわからない...」
FX未経験の人は、取引をする際に必ずチャートを見てその場で注文しなければならないというイメージを持っているかもしれません。
しかし、多くの人は仕事・育児・勉強などをしなければならないため、ずっとチャートを見ていられる人の方が少ないのではないでしょうか?
そんな時は、事前に指定した価格に到達したら自動的に注文が執行される指値注文や逆指値注文を利用しましょう。
この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- FXの指値注文や逆指値注文の設定方法
- 指値注文や逆指値注文の使い方
この記事を読めば、成行注文以外の方法を知ることができるでしょう。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
\最大レバレッジ1,111倍で取引するならBigBoss/
Contents
指値注文・逆指値注文とは?
指値注文・逆指値注文とは事前に価格を指定する注文方法です。あらかじめ注文を予約しておく方法と考えれば、イメージしやすいかもしれません。
したがって、注文後にすぐ約定する成行注文とは異なります。
FXは成行注文だけでも取引ができますが、指値注文や逆指値注文を活用すれば、より有利な価格でエントリーしたり確実に決済がしやすくなります。
成行注文に慣れたら、指値注文や逆指値注文の使い方について理解しておきましょう。
FXの指値注文・逆指値注文の方法
最初にFXの指値注文・逆指値注文の方法についてMT5を例に解説していきます。
- 新規注文時の指値注文や逆指値注文の設定方法
- 決済時の指値注文や逆指値注文の設定方法
順番に見ていきましょう。
1. 新規注文時の指値注文や逆指値注文の設定方法
最初にMT5の左上にある「新規注文」を押します。
以下のオーダー画面が表示されます。
項目 | 選択および入力例 |
タイプ(銘柄の下) | 指値注文(Pending Order) |
タイプ | Buy Limit |
数量 | 0.1(ロットを入力) |
価格 | 129円(エントリーする価格) |
Stop Loss(損切り) | 128円(逆指値注文) |
Take Profit(利確) | 130円(指値注文) |
期限 | 無期限 |
期限を設定する場合は、無期限を「日時指定」にした上で右の有効期限から日時を決めましょう。
決められた期限内に指定した価格に到達しなければ、約定しません。
最後に「注文」ボタンを押しましょう。
今回はBuy Limit注文の例を解説していますが、別の注文方法を利用する時は以下の表のSell limit以降の注文方法から設定しましょう。
Buy Limit(買いの指値注文) | 現在価格よりも安い価格で買う |
Sell Limit(売りの指値注文) | 現在価格よりも高い価格で売る |
Buy Stop(買いの逆指値注文) | 現在価格よりも高い価格で買う |
Sell Stop(売りの逆指値注文) | 現在価格よりも安い価格で売る |
Buy Stop Limit(買いのストップリミット注文) | 指定価格を超えたら買いの指値注文を設定する |
Sell Stop Limit(売りのストップリミット注文) | 指定価格を割れたら売りの指値注文を設定する |
2. 決済時の指値注文や逆指値注文の設定方法
次に、決済したい時は、ツールボックスの取引から決済したいポジションの上で右クリックします。新たにタブが表示されるので「注文変更または取消」をクリックしましょう。
続いて以下の画面が表示されます。Stop Lossに損切りする場合の価格、Take Profitに利確する場合の価格を入力しましょう。
最後に下の枠で囲ったボタンをクリックすれば、設定完了です。
新規注文時の指値注文と逆指値注文の違い
新規注文時の指値注文と逆指値注文について、上昇を予測しているケースと下落を予測しているケースに分けてそれぞれ見ていきましょう。
上昇を予測した時の各注文方法の違い
最初に、これから価格が上昇すると予測した時の注文方法について解説します。
以下のチャートはドル/円の1時間足チャートです。現在の価格は128.6円台ですが、ここからドル/円が上昇すると予測しているケースで考えてみましょう。
以下のように将来的に上昇を予測しているトレーダーでも、考え方が異なるので注意が必要です。
- もう少し価格が上昇したら勢いがついてさらに伸びていく
- 一旦下落してから現在の価格を超えていく
前者の場合は、価格が129円まで上がったら注文するような方法で、この注文方法を買いの逆指値注文と呼びます。
後者の場合は、価格が127.4円まで下がったら上昇すると見越して注文するような方法で、買いの指値注文と呼びます。
下落を予測した時の各注文方法の違い
以下のチャートはドル/円の1時間足チャートです。
今度は、現在の価格(128.6円台)からドル/円が下落すると予測しているケースで考えてみましょう。
以下のような流れで下落するケースが考えられるので注意が必要です。
- もう少し価格が下落したら勢いがついてさらに加速していく
- 一旦上昇してから現在の価格を割れていく
前者の場合は、価格が127.8円まで下がったら注文するような方法で、売りの逆指値注文と呼びます。
後者の場合は、価格が一旦129円まで上がったら下落すると見越して注文するような方法で、売りの逆指値注文と呼びます。
まとめると、現在よりも有利なレート(利確した時に利益が増える)で注文をする場合は指値注文、不利なレート(利確した時に利益が減る)で注文をする場合は逆指値注文と覚えましょう。
利確や損切りをする時の指値注文と逆指値注文の違い
指値注文や逆指値注文は新規注文だけでなく、決済注文をする時も使用できます。
皆さんがポジションを保有している時に、決済するタイミングまでずっとチャートを見続けるのは難しいでしょう。
あらかじめ指値注文と逆指値注文を入れておくことで、どちらに価格が動いてもポジションを自動的に決済できます。
ロングポジション(買い)を保有しているケースとショートポジション(売り)を保有しているケースに分けて、それぞれ解説します。
ロングポジション保有中の各注文方法の違い
以下はドル/円の1時間足チャートです。
みなさんは、3本前のローソク足を見て相場が反転したと考えて、既にロングポジションを保有しているとします。
この時、どちらに価格が動いても対応できるように、以下のように注文します。
- 上昇した場合に備えて現在よりも高い価格に指値注文(利確)を置く
- 下落した場合に備えて現在よりも安い価格に逆指値注文(損切り)を置く
上昇・下落いずれのケースでも、指定の価格に到達すれば自動的に決済されるので、決済されるまでチャートをずっと見続ける必要はありません。
ショートポジション保有中の各注文方法の違い
次にショートポジション保有中の指値注文・逆指値注文について見ていきます。
ドル/円の1時間足チャートを見ていきましょう。
既にショートポジションを持っている場合も、指値注文や逆指値注文をしておくことで、指定した価格に到達すれば自動的にポジションが決済されます。
- 下落した場合に備えて現在よりも安い価格に指値注文(利確)を置く
- 上昇した場合に備えて現在よりも高い価格に逆指値注文(損切り)を置く
このように指値注文と逆指値注文を活用すれば、チャートを見ていなくても指定した価格に到達すれば自動的にポジションを決済できます。
指値注文や逆指値注文を活用するメリット
指値注文や逆指値注文を活用してトレードすると、以下のようなメリットがあります。
- 基本的に自分の想定通りの価格で取引できる
- 一度注文を出せば自動的に約定される
- 利益確保や損失の限定ができるようになる
順番に見ていきましょう。
1. 基本的に自分の想定通りの価格で取引できる
トレードをしていると、以下のような局面を経験するケースもあります。
- 少し上の価格がレンジ相場の上限なので、すぐに反転下落しそう
- もう少し下がってから買った方が、多くの利益を得られそう
指値注文や逆指値注文をした場合、基本的に自分の想定通りの価格で取引できます。
つまり、損切りになるリスクの高い取引のエントリーを見送ったり、もっと有利な価格でエントリーして多くの利益を狙ったりできるのです。
また、注文価格と約定価格にずれが発生するスリッページのリスクも大幅に減らせます。
2. 一度注文を出せば自動的に約定される
指値注文や逆指値注文は一度出しておくだけで、指定した価格に到達さえすれば自動的に約定します。
よって、ポジションが決済するまでずっとチャートを見続ける必要はありません。
精神的な負荷がかからない点や仕事および育児といったほかにやらなければならないことと両立できるようになります。
3. 利益確保や損失の限定ができるようになる
決済時に指値注文や逆指値注文をすれば、利益を確実に確保したり想定外の損失を被るリスクを減らしたりできます。
成行注文のみで取引するよりも成績の安定化につながりやすくなるので、損小利大のトレードを実現できる確率を高くすることができます。
指値注文や逆指値注文を活用するデメリット
指値注文や逆指値注文の活用は良いことばかりではなく、デメリットもあります。
- 利益を得られるチャンスを逃すケースもある
- スキャルピングでは使いにくい
- ボラティリティの大きい商品では使いにくい
順番に見ていきましょう。
1. 利益を得られるチャンスを逃すケースもある
新規注文時に有利な価格帯に指値注文をして、多くの利益を狙おうとするのは良いトレード方法です。
しかし、以下のようなケースでは、指値注文をした結果大きなチャンスを逃します。
- 現在のドル円の価格は130円
- 一旦下落してから上昇すると考えて129円に買いの指値注文を設定
- 予想と反してほとんど下落せずに135円まで上昇した
なぜなら、129円に到達しなかったために指値注文が約定しなかったからです。130円の時に成行注文をしていれば利益を得られていましたが、あくまでも結果論であり、相場がどう動くか正確に予測するのは不可能です。
2. スキャルピングでは使いにくい
スキャルピングは、判断やクリックにスピードを求められるので、指値注文や逆指値注文を設定している途中で指定した価格に到達した場合、再度設定し直す必要があります。
特に数pips前後で利確や損切りをしたい場合は、スピードとの勝負になるので注意が必要です。
3. ボラティリティの大きい商品では使いにくい
指値注文や逆指値注文は、ボラティリティの大きい商品には使いにくいです。
例えば、ポジション保有中に設定した逆指値注文が近い場合、大きな値動きの発生によりポジションがすぐに決済されます。
さらに、決済された後に想定していた売買方向へ価格が大きく動くと、逆指値注文を置いたことが原因で利益を取り逃がしてしまいます。
このように、指値注文や逆指値注文をすれば、必ずしも良い結果を得られるわけではないので注意が必要です。
FXの指値注文・逆指値注文に関する疑問に回答
FXの指値注文・逆指値注文に関するよくある質問と回答をまとめました。まだ成行注文しか使った経験がない人は、ぜひ参考にしてみてください。
指値注文・逆指値注文をすれば確実に約定しますか?
指値注文・逆指値注文をすると、指定した価格に到達すれば自動的に注文が執行されます。
しかし、何らかの理由によりレートが飛んで注文が執行されないケースがあります。
例えば以下のようなケースです。
- 金曜日の市場クローズ前に保有中の買いポジション(139円)に138円で逆指値注文
- 土日に大きなニュースがあり月曜日は137円で市場が開く
- 139円と137円の間にある138円の逆指値注文は執行されない
あまり多くはありませんが、注文が執行されないケースもあるので注意しましょう。
新規注文時に指値注文・逆指値注文は必ず設定すべきですか?
FX初心者は、損切りを淡々と行うために逆指値注文だけでも設定しましょう。中上級者の場合は、指値注文と逆指値注文を両方入れて注文した方が成績が安定しやすいでしょう。
指値注文・逆指値注文を同時に設定できますか?
指値注文・逆指値注文を同時に設定するためには、OCO注文が可能な取引プラットフォームを提供しているFX業者を選びましょう。
MT4・MT5・cTraderについては、OCO注文が可能です。国内FX業者の提供している取引プラットフォームについては対応していないケースもあるので注意しましょう。
指値注文や逆指値注文はどのように決めたら良いですか?
指値注文や逆指値注文の価格は、根拠のある価格帯に設定しましょう。
例えば、新規の買い注文をすると同時に逆指値注文をする場合は、この価格帯まで下落したら上昇のシナリオが崩れる価格帯(直近安値を割った場合など)に置きます。
シナリオが崩れる一般的なケースは、直近の安値を割れた場合か直近の高値を超えた場合です。指値注文・逆指値注文ともにこの考え方は覚えておきましょう。
1つのポジションに指値・逆指値注文を複数設定できますか?
1つのポジション内で指値注文や逆指値注文を複数設定できません。分割決済をする場合は、複数のポジションでエントリーして、それぞれ個別に設定しましょう。
指値注文や逆指値注文なしで安定的に利益を得られますか?
もちろん利益を得るのは可能ですが、ポジションを保有してから決済するまでずっとチャートを見続ける必要があります。
指値注文や逆指値注文を設定していない状態で、チャートから目を離した場合、利益を逃したり想定外の損失を被ったりするリスクが高くなります。
指値注文や逆指値注文を設定する際に失敗するのはなぜですか?
1つ考えられる理由として、ストップレベルの存在があります。ストップレベルとは、指値注文や逆指値をする際に最低限現在の価格から離されなければならない値幅です。
例えば1ドル130円でストップレベルが2pipsのFX業者を使う場合、129.98円から130.02円の範囲に指値注文や逆指値注文を設定できません。ストップレベルが狭いもしくは0のFX業者を利用しましょう。
まとめ:指値注文や逆指値注文も使いこなせるようにしよう
投資未経験者にとって指値注文や逆指値注文は、あまり聞かない言葉なので難しく感じるかもしれません。
しかし、より多くの利益を得たり損失リスクを抑えたりするためには、覚えておくべき注文方法です。
これからFXを始めようと考えている人は、指値と逆指値を同時に設定できるOCO注文が利用できるMT4やMT5を採用しているFX業者を選びましょう。
MT4やMT5に対応していて、初期費用の少ない人でも利用しやすいFX業者を探しているなら、BigBossをおすすめします。
BigBossで取引するメリットは3つあります。
- 最大1,111倍のレバレッジで取引できる
- 取引毎にBigBossPointがもらえる
- 約定力が高いSTP/ECN方式を採用
BigBossでは最大1,111倍の高いレバレッジで取引できます。さらに取引毎にBigBossPointを獲得でき、ボーナスに交換可能です。
また、プロスプレッド口座ではSTP/ECN方式を採用しており、約定力の高い環境で取引できます。
ぜひ、口座開設をしてみてください。
