「海外FXのロスカットされる基準とは? 」
「どんな流れで執行されるのか知りたい」
「ロスカットが怖い」
海外FXは、国内FXに比べ高いレバレッジで取引でき、少ない投資資金でも大きな利益を狙えます。
その反面、大きな損失を被る恐れもあり、注意が必要です。
そのため、想定外の損失を避けたいのであれば、ロスカットの仕組みを知っておかなければなりません。
そこでこの記事では、
- ロスカットの仕組み
- 国内FXと海外FXのロスカットの違い
- 大きな損失を避けるための方法
について説明します。
記事後半では、ロスカットを未然に防ぐ方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ロスカット水準が証拠金維持率20%と低水準!
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Contents
ロスカットの仕組み
ロスカットとは、投資対象が下落し、その後の回復が見込めないと判断される場合に発動される仕組みです。
海外FXでは、 含み損が拡大したことで証拠金維持率が一定の水準まで下落すると、強制的にポジションを決済します。
強制決済したポジションは含み損を抱えているため、当然多くの損失額が発生します。
このような仕組みを採用している背景は、FXのようにレバレッジを効かせた取引では、相場の変動によって想定以上の大きな損失を被るケースがあるからです。
ロスカットにはトレーダーの損失増加を防ぐ目的がある
FX業者がロスカットの制度を採用している理由は、FXトレーダーの資金を守るためです。
特に、海外FXはレバレッジが高いので、含み損の拡大を防げるロスカットは必要といえます。
例えば、ロスカット水準が30%の業者では、有効証拠金(口座残高-含み損益)が必要証拠金額の30%以下まで減った段階でロスカットが執行される仕組みです。
このように、トレーダーの資産を守るために、国内・海外問わず多くの業者が採用している制度です。
ロスカットの判断に使われる証拠金維持率とは?
証拠金維持率とは「純資産÷必要証拠金×100 (%)」 を計算したものでロスカットの判定に使われる比率です。
必要証拠金は、ポジション保有に必要な資金で「取引量×為替レート÷レバレッジ」で計算できます。
例えばレバレッジ1,111倍のFX業者を使う際に、ドル円が1ドル100円、1万通貨分のポジションを保有した場合の必要証拠金は約1,000円です。
- 1万通貨x100円÷1,111倍=約1,000円
- 10万円÷1,000円×100(%)=10,000%
仮に純資産が10万円あり、1万通貨分のポジションを保有した時点の証拠金維持率は、10,000%です。
そしてポジション保有後、含み損が大きくなり、証拠維持率が一定の水準まで下がるとロスカットが執行されます。
ロスカット執行までの流れ
FX初心者の方は、どのような流れで執行されるのか不安を感じているかもしれません。
そこで、ロスカット執行までの流れについて、海外FX業者のBigBossを例にして解説します。
BigBossの場合、以下のようなルールがあります。
- マージンコール:証拠金維持率が50%以下
- ロスカット水準:証拠金維持率が20%以下
マージンコールとは、 ロスカットが近くなった時の警告です。したがって、マージンコールが発動されたら、何かしらの対策をしなければなりません。
そして、証拠金維持率20%以下になると、ロスカットが執行されます。
なお、業者によってルールが異なり、BigBossではマイナス額が多いポジションから執行されます。
例えば、以下の3つのポジションがあるケースで考えてみましょう。
- マイナス10万円のポジション
- マイナス5万円のポジション
- マイナス3万円のポジション
証拠金維持率がロスカット水準を上回るまで1→2→3の順番で執行されます。
ロスカット水準を下回った瞬間に全てのポジションが決済される業者もあるので注意が必要です。
ポジション保有後にドル円の価格が99.06円まで下落した場合
ここからは実際にポジションを保有した時にロスカットされるまでの流れについて具体例を用いて解説します。
前提条件は以下の通りです。
- 口座残高:100万円
- 取引通貨ペア:ドル円
- エントリー価格:100円
- 売買方向:ロング
- 取引ロット:10ロット
- レバレッジ:1,111倍
- 必要証拠金:10万100円(10ロット)
では、さっそくドル円のポジション保有後に価格が99.06円まで下落した時の状況を解説します。
口座残高 | 100万円 |
ドル円の価格 | 99.06円 |
ロット | 10ロット |
10ロット保有時の必要証拠金 | 10万100円 |
含み損益 | -940,000円 |
有効証拠金 | 60,000円 |
証拠金維持率 | 59.94% |
ドル円の価格が99.06円まで下落すると、約94万円の含み損が発生しています。そして、証拠金維持率は既に約60%です。
マージンコールまでもう少し余裕がありますが、すでにロスカットの危険性は高くなっています。
ポジション保有後にドル円の価格が99.02円まで下がった場合
次にドル円の価格が99.02円まで落ちた場合はどうなるでしょうか?
口座残高 | 100万円 |
ドル円の価格 | 99.02円 |
ロット | 10ロット |
10ロット保有時の必要証拠金 | 10万100円 |
含み損益 | -980,000円 |
有効証拠金 | 20,000円 |
証拠金維持率 | 19.99% |
この時点では、含み損が98万円もあるため、証拠金維持率が20%以下になりました。
つまり、ポジションがロスカットされるので、残るお金は約2万円です。
このように、ロスカットされると証拠金の大半を失うリスクがあります。
海外FXと国内FXのロスカット水準の違い
この章では、海外FXと国内FXのロスカット水準について見ていきましょう。
FX業者 | マージンコールが行われる証拠金維持率 | ロスカットが行われる証拠金維持率 |
BigBoss | 50%以下 | 20%以下 |
iFOREX | 0.25%以下 | 0% |
XM | 50%以下 | 20%以下 |
AXIORY | 50%以下 | 20%以下 |
Titan FX | 50%以下 | 20%以下 |
SBI FX | なし | 50%以下 |
GMOクリック証券 | 100%以下 | 50%以下 |
ヒロセ通商 | 200% | 100%以下 |
DMM FX | 100%以下 | 50%以下 |
基本的に海外FXの方が、マージンコール・ロスカット水準ともに低く、含み損に耐えやすくなります。
リスクの高い手法で取引する場合は、ロスカット水準が低い業者を利用しましょう。
海外FXでロスカットされそうな時の回避方法
トレーダーであれば、できるだけロスカットは避けなければなりませんが、既に危険な状況下ではどのように対応すれば良いのでしょうか?
そこで海外FXでロスカットされそうな時の回避方法を4つ紹介します。
- 両建てを行う
- 新たに資金を入金する
- ボーナスを追加する
- 一部のポジションを損切りする
それぞれの方法について順番に見ていきましょう。
1. 両建てを行う
危険な状況になった場合は、両建てを行えば、一時的にロスカットを避けられます。なぜなら、両建てにより買いと売りの両方のポジションを抱えるため、必要証拠金が相殺されるからです。
ただし、両建てを解除すると再び元の証拠金維持率に戻るので、解除のタイミングが難しいといえます。
両建てが失敗・成功するケースを解説します。
両建てが失敗するケース
両建てが失敗するのは以下のようなケースです。
- 現在の証拠金維持率は25%
- 両建てをして0%にした
- 両建てを解除後に25%に戻った
- 結局20%まで下落してロスカットされた
このように両建てを解除した後に、反転しなければ、結局含み損が増えて証拠金維持率が20%以下になります。
これでは、ロスカットを先延ばしにしただけで終わってしまいます。
両建てが成功するケース
次に両建てが成功するケースも見ていきましょう。
- 現在の証拠金維持率は25%
- 両建てをして0%にした
- その後、両建てを解除して25%に戻った
- 価格が反転し含み損が減少(証拠金維持率も数百%まで回復)
両建てを解除した後に、価格が反転した場合、含み損がどんどん減少するので、ひとまずロスカットは避けたといえるでしょう。
この時点で損切りするか含み益に転じるのを待つかはトレーダー次第です。
2. 新たに資金を入金する
ロスカットを回避する手っ取り早い方法は、新たに資金を入金すること。
新たに資金を入金すれば証拠金が増えるため、証拠金維持率も上がります。
含み損に耐えられる値幅も長くなり、ピンチを切り抜けられる可能性が高くなります。
ただし、資金を入金しても、それ以上に含み損が増える可能性もあるので注意しましょう。
特に、余剰資金があまりない状態で、新たに資金を入金するのはおすすめできません。
また、まだ価格が反転する見込みがないのであれば、今保有しているポジションを見限る決断も必要です。
その場合、ロスカットされた後に入金して新たな気持ちでトレードしましょう。
3. ボーナスを追加する
BigBossやXMなど一部の海外FX業者では、取引毎にボーナスやポイントがもらえます。そこでもらったボーナスを追加すれば、証拠金維持率を上げられます。
例えば、BigBossのスタンダード口座でFXの取引をすると1ロット毎に16ポイント(BBP)が貯まります。
BigBossPointは、6BBPで1ドル分のボーナスと交換ができるので、6,000BBP貯めている場合は、1,000ドル分のボーナスに交換可能です。
ボーナスの追加により証拠金が増えるため、証拠金維持率が回復します。
その結果、含み損に耐えられる値幅が長くなり、ピンチを切り抜けられるかもしれません。
また、ボーナスは現金ではないので、万が一ロスカットされても実損失は少なく済みます。
4. 一部のポジションを損切りする
ロスカットで全てのポジションが決済されると、口座の証拠金を全額失うことになるので注意が必要です。
しかし、一部のポジションを損切りしておけば、ロスカットされるまでの値幅が長くなります。
また、価格が反転上昇すれば、一部損切りした時の損失額のみで済みます。
例えば、資金が10万円あり、レバレッジが1,000倍の業者で取引しているケースで考えてみましょう。
1ドル100円の時にドル円を1ロットロングして、99.52円まで下落したとします。
このまま1ロット保有し続けた場合、ドル円が99.02円まで下がるとロスカットされ、98,000円の損失が発生します。
大きな損失を避けるには、現在の時点(含み損が48,000円)で半分のポジション(0.5ロット)を損切りしましょう。
そうすると、含み損の半分にあたる24,000円の損失が確定しますが、状況は以下のように変わります。
- 資金:10万円→7.6万円
- ロット数:1ロット→0.5ロット
- 現在の含み損:48,000円→24,000円(ロスカットまで残り74,000円)
損切りにより保有しているロットは1から0.5ロットに減りました。その分、耐えられる含み損が増えたため、ロスカット水準は98.52円まで下がります。
つまり、一部損切りした場合としなかった場合とでは、ロスカットされる価格が変わるのです。
- 損切りしなかった場合のロスカット価格は99.52円
- 損切りした場合のロスカット価格は98.52円
したがって、一部でも損切りしておけば、資金を全額失うリスクを減らせます。
5. 全てのポジションを損切りする
現在の時点で全てのポジションを損切りすれば、ロスカットになるよりは、損失を抑えられます。
例えば資金が10万円あり、1ドル100円の時にドル円を1ロットロングして、99.52円まで下落したとします。
この時点で現在保有しているポジションを全て損切りすると、損失額は48,000円です。
1ロット(10万通貨)×48pips(下落幅)=48,000円
損切りせずにロスカットされた場合の損失額(98,000円)と比べれば、最悪の事態は避けられます。
ロスカットが怖いと感じる方がやっておくべき対策
ロスカットが怖いと感じる方は多いでしょう。しかし、危険性が高い状況では、ベストを尽くしても失敗する可能性が高いです。
そのため、そもそもロスカットになりにくいやり方で取引を行いましょう。
- ロットを抑えて取引を行う
- ポジションを持ちすぎるトレード手法は避ける
- 損切りのタイミングを決めておく
- 余剰資金をさらに細かく分けてトレードを始める
それぞれの対策について順番に解説します。
1. ロットを抑えて取引を行う
最初からロットを抑えておけば、含み損の拡大は緩やかになります。
1ドル100円の時に、0.1ロット・1ロット・10ロットで取引した場合に発生する含み損を表にまとめました。
0.1ロット | 1ロット | 10ロット | |
1pips | 100円 | 1000円 | 1万円 |
10pips | 1000円 | 1万円 | 10万円 |
100pips | 1万円 | 10万円 | 100万円 |
例えば、同じ100pipsでも0.1ロットと1ロットでは、含み損に10倍の差があります。
ロットを抑えておけば、ロスカットされるほどの含み損は発生しません。
2. ポジションを持ちすぎるトレード手法は避ける
1注文あたりのロットを抑えても、ポジションを保有しすぎた場合、含み損は大きくなるので注意が必要です。
そこで、0.1ロットのポジションを0.2円下がるたびに追加した場合と1つのポジションのみで取引し続けたケースを比較してみましょう。
エントリー価格 | 0.2円下がるたびにポジションを持った場合 | 1つのポジションだけ持った場合 |
100円時点 | なし | なし |
99.8円時点 | 2,000円 | 2,000円 |
99.6円時点 | 6,000円 | 4,000円 |
99.4円時点 | 12,000円 | 6,000円 |
99.2円時点の含み損 | 20,000円 | 8,000円 |
まず1つ目のポジションは100円で注文したと仮定します。
1つのポジションのみを保有して、価格が99.2円まで下落した場合の損失額は8,000円です。
一方、0.2円下がるたびにポジションを保有し続けた場合、多くのポジションで含み損が発生します。
その結果、1つのポジションを保有した場合よりも、下落幅は大きくなります。
ロスカットされるリスクも高くなるので、ポジションを持ちすぎないように注意しましょう。
3. 損切りのタイミングを決めておく
ロスカットを回避するためには、あらかじめ損切りのタイミングを決めておくのがおすすめです。
どの価格まで到達したら損切りするか決めて逆指値を入れておけば、大きな損失は避けられます。
なお、エントリーと同時に逆指値を入れた後、損切りしたくないからと変更してはなりません。
なぜなら、より大きな損失を被る可能性が高くなるからです。
また、逆指値を入れておけば、寝ている時や忙しい時でも自動的に損切りを行ってくれるのでチャートをずっと見続ける必要がありません。
4. 余剰資金をさらに細かく分けてトレードを始める
例えば、余剰資金が10万円ある時に、全額を口座に入金して取引したと仮定します。
その場合、10万円を失うと、再度入金しなければ新たにトレードが始められません。
加えて、ロスカットされるピンチに陥った時に、追加入金もできないでしょう。
しかし、10万円のうち2万円のみ口座に入金してトレードを始めた場合は、まだ手元に8万円の余剰資金があります。
証拠金維持率が著しく下落した時も、いずれか好きな手段をとれます。
- ロスカットを避けるために8万円の余剰資金からいくらか入金する
- 今のポジションは諦めて、ロスカットされたらまた入金する
余剰資金が多く残っているほど、精神的にも安心して取引できるので、一度に全額を入金しないようにしましょう。
まとめ:海外FXで利益を得たいならロスカットを避けよう
海外FXは、国内FXよりはるかに高いレバレッジで取引できますが、大きな損失を被るリスクもあります。
海外FXで利益を出すには、ロスカットによる損失を抑えるために、ロスカット水準が低い業者を選ぶのも重要です。
ロスカット水準が低い業者を探しているのであれば、BigBossをおすすめします。BigBossのロスカット水準は20%と低い水準です。
BigBossで取引するメリットは3つあります。
- 最大1,111倍のレバレッジで取引できる
- 取引毎にBigBossPointがもらえる
- 約定力が高いECN方式を採用
BigBossでは最大1,111倍の高いレバレッジで取引できます。さらに取引毎にBigBossPointを獲得でき、ボーナスに交換可能です。
また、プロスプレッド口座ではECN方式を採用しており、約定力の高い環境で取引できます。
ぜひ、口座開設をしてみてください。
最大1,111倍のレバレッジで取引できる!