「ユーロズロチってどんな銘柄ペアなの？」
「ユーロズロチでトレードしてみたいけど、どんな特徴があるの・・・？」
と悩んだことはありませんか？
欧州系の通貨ペアとして特徴的な値動きでチャートを形成するのがユーロズロチです。
特徴的とも言える値動きのチャートのため、特徴や過去の値動きなどを知っているとトレードの戦略を立てやすいです。
しかし同時に、ユーロズロチだからこそ起こり得るリスクにも備えておかなければなりません。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
・ユーロズロチの特徴
・ユーロズロチのトレードポイント
・ユーロズロチの注意点
ユーロズロチの特徴的な値動きやトレードポイントを知っておけば、上手くトレードが行えるでしょう。
ユーロズロチの取引を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
ユーロズロチとは
ユーロズロチ（EUR/PLN）は、EU（欧州連合）の通貨ユーロとポーランドの通貨ズロチ（ズウォティ）の通貨ペアです。
ポーランドはEU加盟国ではありますが自国通貨をユーロに設定せず、独自にズロチを発行して採用しています。
通貨ペアとしてはユーロとズロチで相関性が高く、特徴的な値動きのチャートを形成します。
ユーロズロチの特徴
ユーロズロチがどのような通貨ペアなのかを知るために、下記の特徴を解説していきます。
・ユーロの特徴
・ズロチの特徴
・相関性が高い通貨ペア
・過去の値動き
それぞれの通貨としての特徴やユーロズロチの過去の値動きを見ていきましょう。
ユーロの特徴
ユーロはEUの共通通貨であり、EU加盟28国中19ヵ国で使用されています。
取引量としては米ドルに次ぐ世界2位の取引量として、ユーロは第2の基軸通貨と呼ばれることもあります。（世界の基軸通貨は米ドルとされる）
EUの中でも経済規模の大きな国としてドイツとフランスがあり、EU全体の経済指標と同時にこの2国の経済指標や状況も注目されるといった特徴を持ちます。
ユーロはロンドン時間から取引が活発になり始めるため、日本時間17時頃から取引を始めるトレーダーが増えます。
ちなみにFXでロンドン時間を始めとする値動きが大きくなりやすい時間帯について、下記記事でまとめているのでよければ参考にしてみてください。
▶海外FXの取引時間は？ 値動きが大きい時間帯や休日にトレーダーがすべきことを解説
ズロチの特徴
ズロチはポーランドで使用される通貨です。
ポーランドは2004年5月にEUへ加盟しましたが、ポーランドでの憲法改正が必要であったり世論の影響により、ユーロを導入せずズロチを使い続けているのです。
EUの中でも人口数が6位と高めで、経済成長についてもEU圏内ではトップクラスと言われています。
輸出の79％と輸入の60％がEU内で行われていることからもユーロの影響を強く受けるため、ユーロとズロチは価格連動しやすい特徴を持ちます。
相関性が高い通貨ペア
ユーロとズロチは相関性が高く、同じ方向に動きやすい通貨です。
2000年前半から現在までのユーロ円とズロチ円のチャートですが、似た値動きのチャートが形成されていることがわかります。
近年は少し違う動きを見せることもありますが、これはロシアとウクライナの問題が発生した時であり、ポーランドはウクライナの隣国であることが影響しています。
全体的に相関性が高く同じ方向に動きやすいことから、EU圏での経済状況の変化や問題発生が値動きに直結しやすい銘柄です。
過去の値動き
こちらユーロズロチの過去のチャートです。
2010年より上昇トレンドを形成していますが、緩やかな上昇で一定の値幅を行ったり来たりしていることがわかります。
上昇は続けているものの、レンジ相場に近い状態です。
近年は1ユーロ4ズロチ～5ズロチのレートで変動しており、直近2022年からは欧州政策金利とポーランドの政策金利変更で大きな変動ではありましたが、相変わらずレンジのような動きを続けています。
EUとポーランドの経済成長は比較的安定しているため、余程の問題が発生しない限りはこの緩やかなレンジのような相場が続いていくでしょう。
ユーロズロチのトレードポイント
ユーロズロチでトレードを行う際には、過去のチャートの値動きや相関性の高さから下記のトレードポイントを押さえておくことが重要です。
・特徴的な値動きを狙う
・レンジ相場と相性の良いテクニカル分析を使う
・戦略を立ててトレードを始める
それぞれわかりやすく解説していきます。
特徴的な値動きを狙う
ユーロズロチは過去のチャートからも分かる通り、緩やかな上昇トレンドを形成し続けています。
しかし、単なる上昇トレンドではなくレンジ相場のような行ったり来たりを繰り返すチャートです。
そのため緩やかなトレンドを狙うのではなく、レンジ相場のように行ったり来たりする値動きを狙ったトレードを行うことがポイントとなります。
レンジの幅もある程度広く、緩やかなトレンドを狙うよりもトレードで利益を得やすいでしょう。
特に上がった後は下がる、下がった後は上がる、といった典型的なレンジが形成されやすいため、ユーロズロチでトレードを行う前にレンジ相場の基本を押さえておくと上手くトレードが行えます。
▶FXのレンジ相場とは？トレンド相場との見分け方やおすすめのトレード手法を紹介
レンジ相場と相性の良いテクニカル分析を使う
典型的なレンジ相場で往復の値動きを狙いやすいユーロズロチですが、チャートを確認しながら往復を狙って利益を得られるほどFXは簡単ではありません。
そこでユーロズロチのレンジ相場を狙うなら、レンジ相場と相性の良いテクニカル分析を使いましょう。
ボリンジャーバンドや移動平均線といった相性の良いテクニカル分析が存在しますが、その中でも初心者の方が使いやすいRSIがおすすめです。
RSIが示す買われ過ぎと売られ過ぎのサインからレンジ相場を攻略しやすく、即戦力のテクニカル分析として活躍できるでしょう。
下記記事でRSIについて詳しく解説しているので、よければ参考にしてみてください。
▶FXのRSIとは？誰でもできる読み方と正しいトレードのコツを解説
戦略を立ててトレードを始める
ユーロズロチのように分かりやすいレンジ相場のチャートを描く銘柄ペアの場合、しっかりと戦略を立ててトレードをはじめることもポイントです。
チャートの往復を狙えば簡単に利益を得られそうなレンジ相場ですが、実際はトレンド相場よりも難しい相場であり、エントリー（発注）やイグジット（決済）をしっかりと決めておくことが重要となります。
レンジ相場が継続しやすいユーロズロチでもレンジ相場をブレイクして大きく値動きが出る時もあり、事前に対策を立てておかなければブレイクによる値動きに巻き込まれて大きな損失を出してしまうかもしれません。
簡単に見える相場ほど意外と難しいということもあるため、しっかりと使う手法やテクニカル分析を考えて戦略を立てていきましょう。
ユーロズロチの注意点
ユーロズロチをトレードする際には、いくつかの注意すべきポイントも存在します。
・スワップポイントは低下しつつある
・地政学的なリスクが存在する
・ファンダメンタルズ分析に必要な情報が少ない
しっかりと把握してトレードに役立てましょう。
スワップポイントは低下しつつある
2022年以前、ユーロの欧州政策金利は0%に近く、ズロチのポーランド政策金利は6％以上とかなりの差があり、スワップポイントが高い銘柄ペアとして人気がありました。
しかし2023年現在（10月）、ユーロの欧州政策金利は4.5%まで上昇し、ズロチのポーランド政策金利は5.75%まで下落しています。
以前よりも金利差が縮まりつつあり、スワップポイントの低下も当然ながら考えられます。
そのためスワップポイントを狙ってポジションを保有する場合には、低下しつつあることも念頭に置いておきましょう。
ちなみにスワップポイントについては各FX業者によって設定が異なります。
BigBossでのスワップポイントの計算方法について下記記事で紹介しているので、よければ参考にしてみてください。
▶BigBossのスワップポイント一覧！ 日本円換算の計算式や取引時の注意点を解説！
地政学的なリスクが存在する
EUとポーランドは現在、地政学的なリスクを抱えています。
ロシアとウクライナの問題であり、特にポーランドはウクライナの隣国ということで状況の変化次第では大きな影響を受けてしまうかもしれません。
もちろんEU諸国もロシアより供給されていた天然ガスの供給量が減り、エネルギー価格の高騰など様々な影響を受けています。
情勢の変化によってユーロズロチの価格が大きく動くこともあるため、地政学的なリスクについては常に注意しておかなければならない銘柄ペアであることは覚えておきましょう。
ファンダメンタルズ分析に必要な情報が少ない
FXでは世界各国の経済指標や金融政策の情報を基に分析を行うファンダメンタルズ分析があります。
米ドルや円はネットを使ってファンダメンタルズ分析に必要な情報を得やすいのですが、EUやポーランドの情報は比較的入手しづらいのが現状です。
ある程度の指標などは確認できますが、それ以外の情報は余程大きなものでなければ入手しづらいのです。
そのためファンダメンタルズ分析を行う場合には、どうしても米国や日本の情報量に比べると劣ってしまうことは覚えておきましょう。
ファンダメンタルズ分析に興味がある方は下記記事でも紹介しているので、よければ参考にしてみてください。
▶FXの値動きを予測するためには何を活用する？ さまざまな分析方法を徹底解説！
まとめ：ユーロズロチの特徴を学んで利益を狙おう
ユーロズロチは、EUの通貨ユーロとポーランドの通貨ズロチを組み合わせた、レンジ相場を形成しやすい特徴的な通貨ペアです。
典型的なレンジ相場を形成するためレンジ相場の攻略が得意な人にとっては、相性が良い銘柄ペアになるでしょう。
ただし、地政学的なリスクが潜んでいたり、ファンダメンタルズ分析が行いにくいといった注意点もあるためしっかりと把握しておくことも重要です。
ちなみにユーロズロチは全てのFX業者で取扱われているわけでは無いため、トレードを行う場合には取扱業者をしっかりと選びましょう。
ユーロズロチを取扱い、MT4やMT5に対応していてレバレッジの高いFX業者を探しているなら、BigBossをおすすめします。
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