移動平均乖離率とは？見方や使い方を解説

トレーダー

移動平均乖離率って何？

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移動平均線とは使い方が違うの？

といった疑問をもっていませんか？

移動平均乖離率とは、移動平均線と価格の差を示す指標です。

移動平均線を応用したテクニカル指標で、相場の勢いを分析できます。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

移動平均乖離率は移動平均線と組み合わせやすく、移動平均線でトレンドを把握し、移動平均乖離率でエントリーポイントを探すといった使い方ができます。

移動平均乖離率を使って相場の勢いを把握したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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移動平均乖離率とは

移動平均乖離率とは、価格と移動平均線の差を示す指標です。

移動平均乖離率のベースには「価格は平均値から大きく離れても、やがて平均値に近づこうとする」という考え方があります。

そのため「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」といった相場の過熱感を判断するオシレーター系指標に分類されます。

移動平均乖離率の計算式

移動平均乖離率は、以下の計算式で求められます。

計算結果がプラスであれば価格が移動平均線より上に位置し、マイナスであれば下に位置していると判断できます。

移動平均乖離率の値が大きい場合は「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を示唆し、価格が平均値に戻る可能性が高いと判断可能です。

計算結果が0%のときは、価格が移動平均線上に位置していることを意味します。

移動平均乖離率の期間設定

移動平均乖離率の設定期間としてよく使われるのは、以下の値です。

移動平均乖離率の期間設定は、分析したいトレンドの長さにあわせて選ぶことが重要です。

使用する期間は、移動平均線の期間と合わせておきましょう。

移動平均乖離率の見方

移動平均乖離率のプラスとマイナスの値によって価格と移動平均線がどれだけ離れているかを把握できます。

下図のように、移動平均乖離率がマイナスを示しているときは、価格が移動平均線の下に位置していると判断できます。

価格と移動平均線の差から相場の勢いを把握することも可能です。

下図のように、移動平均乖離率がプラス側に大きく動くと買われ過ぎ、マイナス側に大きく動くと売られ過ぎであるとわかります。

移動平均乖離率の使い方

移動平均乖離率の使い方は、以下の通りです。

• 移動平均乖離率から売買判断をする
• 過去の移動平均乖離率から反発ポイントを確認する
• 移動平均線と組み合わせる

それぞれ詳しく解説します。

移動平均乖離率から売買判断をする

移動平均乖離率が示すプラスまたはマイナスの値から、売買ポイントを探すことができます。

移動平均乖離率を使った売買判断は、以下の通りです。

移動平均乖離率がプラスを示しているときは買われ過ぎと判断でき、売りエントリーが有効といえます。

一方、マイナスを示している状況は、売られ過ぎと判断して、買いエントリーを検討してみましょう。

過去の移動平均乖離率から反発ポイントを確認する

移動平均乖離率を使って売買ポイントを見極めるためには、過去の移動平均乖離率と相場の反発ポイントを確認することが重要です。

移動平均乖離率がマイナスやプラスに振れたときにすぐにエントリーするのではなく、過去のチャートで反発したポイントを目安にすれば、トレード精度を高められます。

例えば、下図では「+1％」や「-2％」といった水準で反発しやすいことがわかるため、同様のポイントでエントリーするのが有効と判断できます。

過去の移動平均乖離率から反発しやすいポイントを見つけ、エントリーサインとして活用してみましょう。

移動平均線と組み合わせる

移動平均線と移動平均乖離率を組み合わせれば、トレード精度を高められます。

移動平均乖離率のみを使ったトレードでは、トレンドに逆らってエントリーする「逆張り」になる可能性があるので注意が必要です。

逆張りは、トレンドが反転すれば利益を得られるものの、トレンドが継続すると損失が拡大するリスクがあります。

逆張りによる損失の発生を防ぐためには、下図のように移動平均線でトレンドを確認したうえで、移動平均乖離率でエントリーポイントを見極めるのがポイントです。

移動平均線と移動平均乖離率を組み合わせた売買判断は、以下の通りです。

移動平均線と移動平均乖離率を組み合わせて、順張りでトレードしましょう。

▶順張りと逆張りについてはこちらで詳しく解説！

移動平均乖離率をトレードで使うメリット

移動平均乖離率をトレードで使うメリットには、以下のようなものがあります。

• シンプルで使いやすい
• 相場の転換点を探せる
• 移動平均線と組み合わせやすい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

シンプルで使いやすい

移動平均乖離率は、シンプルで視覚的にも理解しやすい指標です。

過去のチャートで移動平均乖離率が反発しやすいポイントを見つけられれば、将来の値動きの目安として活用できます。

過去のチャートで乖離率が「+1％」や「-2％」で反発しやすいことがわかれば、+1％に近づくと買われ過ぎで相場が下落しやすく、-2％に近づくと売られ過ぎで相場が上昇しやすいと判断できます。

分析結果をトレードに活用しやすいため、FX初心者にもおすすめできるテクニカル指標といえるでしょう。

相場の転換点を探せる

移動平均乖離率は、相場の勢いを分析できるだけでなく、相場の転換点を探すときにも活用できます。

乖離率がプラスを示している場合は買われ過ぎ、マイナスを示している場合は売られ過ぎを示唆し、相場の転換点を見つけられるでしょう。

移動平均線と組み合わせやすい

移動平均乖離率を移動平均線と組み合わせれば、トレンドを分析しながら相場の勢いを把握できます。

例えば、移動平均線が上昇トレンドを示しているときに移動平均乖離率が一時的に大きくマイナスになったら、押し目買いのチャンスと捉えられます。

移動平均線と組み合わせることで、より精度の高いトレードができるようになるでしょう。

移動平均乖離率を使う際の注意点

移動平均乖離率を使う際は、以下の点に注意しましょう。

• だましに遭う可能性がある
• レンジ相場ではエントリーポイントを見つけにくい
• 指標発表時には上手く機能しない場合がある

それぞれ詳しく解説します。

だましに遭う可能性がある

移動平均乖離率をはじめとするテクニカル分析には、予測と異なる値動きをする「だまし」が発生することがあります。

例えば、移動平均乖離率が+1％に到達したときに買われ過ぎという判断をして、売りエントリーをしたにもかかわらず、相場が上昇を続ける場合があります。

だましに遭うと、大きな損失を受ける可能性があるので注意が必要です。

だましを回避するためにも、移動平均線や他のテクニカル指標を組み合わせて、相場分析の精度を高めましょう。

▶だましの回避方法はこちらで詳しく解説！

レンジ相場ではエントリーポイントを見つけにくい

移動平均乖離率は、レンジ相場では機能しにくい特徴があります。

レンジ相場とは、一定の範囲内で価格が上下を繰り返す相場のことです。

移動平均乖離率は「現在の価格と移動平均線がどれくらい離れているか」を示す指標であるため、ローソク足と移動平均線が接近している状況では乖離率が小さくなり、エントリーポイントを見つけにくくなります。

レンジ相場では、水平線やボリンジャーバンドといった他の分析方法を活用して売買タイミングを見極めるのがおすすめです。

▶レンジ相場の攻略ポイントはこちらで詳しく解説！
▶ボリンジャーバンドの使い方はこちらで解説！

経済指標発表時は上手く機能しない場合がある

相場が急激に動く経済指標発表時には、移動平均乖離率が上手く機能しない場合があります。

チャートが急激な上昇や下落を繰り返すと、チャートの値動きを予測しにくくなるため、経済指標カレンダーで発表タイミングを確認しておくことが大切です。

経済指標発表時は、各国の経済状況や金融政策を分析して将来の値動きを予測するファンダメンタルズ分析を活用しましょう。

BigBossでは、マーケット情報をまとめたメールマガジンを配信しています。

配信した内容はブログでも更新しているので、ぜひ参考にしてみてください。

▶過去のメルマガ記事はこちら！
▶FXで重要度の高い経済指標はこちらで詳しく解説

TradingViewで移動平均乖離率を表示する方法

TradingViewで移動平均乖離率を表示したいときは、インジケーターの検索画面で「Moving average deviation rate」を検索し、表示された一覧から「Moving average deviation rate」を選択しましょう。

「Moving average deviation rate」を選択すると、下図のように移動平均乖離率が表示されます。

まとめ：移動平均乖離率を使って相場の勢いを把握しよう

移動平均乖離率とは、相場の価格と移動平均線がどれだけ離れているのかを示す指標です。

相場状況が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを分析でき、エントリーポイントを探す際にも役立ちます。

移動平均線と組み合わせれば、トレンドを確認しながらエントリーポイントを探せるため、トレード精度を高められるでしょう。

移動平均乖離率と他のテクニカル分析を組み合わせて効率良くトレードしたい場合は、30種類以上のインジケーターが利用できるMT4やMT5を採用しているFX業者を選びましょう。

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