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スイスフランショックはなぜ起きたのか?影響や原因の全貌をわかりやすく解説

2025年5月26日

スイスフランショックはなぜ起きたのか?

トレーダー
スイスフランショックって何?

トレーダー
スイスフランが暴騰したのはなぜ?

といった疑問はありませんか?

スイスフランショックとは、2015年1月15日に発生したユーロスイスフランの暴騰による混乱のことをいいます。

FXでは通貨の価格急変に巻き込まれると、大きな損失を受けるリスクがあるため、過去の事例から教訓や対策を学ぶことが大切です。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • スイスフランショックの概要と原因
  • スイスフランショックが与えた影響
  • スイスフランショックから学べる教訓

過去の暴騰や暴落を学ぶことは、価格急変に巻き込まれないための対策を知るきっかけになるでしょう。

スイスフランショックについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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スイスフランショックとは

スイスフランショックとは

スイスフラン(CHF)は、永世中立国としての歴史や低インフレで安定した財政状況から、有事のときに買われやすい安全資産として知られています。

しかし、その安定性ゆえに生じたのが、2015年1月15日に突如発生したスイスフランショックです。

スイスフランショックとは、スイスフランが対ユーロで約30%も急騰(ユーロスイスフランレートが急落)し、世界の金融市場に記録的な大混乱を引き起こした事件のことをいいます。

スイスの中央銀行であるスイス国立銀行は、スイスフランの過剰な上昇を抑えるために設けていた1ユーロ=1.20フランの為替レートの上限を撤廃すると突如発表しました。

その影響で1.20フランが一時0.85フランまで急騰し、多くの投資家や金融機関が被害を受けました。

スイスフランショックの影響は、ユーロスイスフランだけではなく、ユーロ円や米ドル円など世界中の為替通貨にも及び、記録的な混乱を招く結果となったのです。

スイスフランショックが与えた影響

スイスフランショックにより、個人投資家の多くが追加証拠金を抱え、金融機関・FX業者も多額の損失を受けました。

ここでは、スイスフランショックが与えた影響を詳しく解説します。

個人投資家の多くが追加証拠金を抱えた

スイスフランショックでは、スイスフランが短時間で想定外の値動きをし、FX業者の多くでロスカットの執行が間に合いませんでした。

その結果、強制決済が想定よりはるかに不利な価格で実行され、口座残高が大きくマイナスになったケースが続出しました。

FXでは、口座がマイナスになったときに、その分の証拠金を追加で入金しなければならない「追加証拠金(追証)」が発生します。

ロスカットの遅れによって損失が膨らんだことで、世界中の個人投資家が追証を抱え、破産に近い状況へ追い込まれたとされています。

金融機関・FX業者が多額の損失を受けた

スイスフランショックにより、ドイツ銀行やイギリスの銀行バークレイズも多額の損失を受けました。

個人向けの海外FX業者のアルパリUKは、顧客の損失を吸収しきれず、巨額の損失によって経営破綻に追い込まれています。

一部のFX業者は、口座残高がマイナスになっても損失を補填する「ゼロカットシステム」を採用していたにもかかわらず、顧客へ追証を請求し、信頼を大きく失う事態となりました。

スイスフランショックが起こった原因

スイスフランショックが起こった原因は、スイス国立銀行が1ユーロ=1.20スイスフランに設定していた為替レートの上限を突然撤廃したことです。

上限撤廃の発表直後にスイスフランの上昇を予想した投資家がスイスフランを買い戻し、大暴騰が発生しました。

ここでは、スイスフランショックが起こった原因を詳しく解説します。

スイスフランに上限が設けられていた背景

スイスフランの上限が設定された2011年当時、ユーロ圏ではギリシャなどの債務危機が深刻化していました。

そのため、安全資産とされていたスイスフランを買い、ユーロを売る動きが加速していました。

スイスフラン高がスイス経済へ悪影響を与えると懸念したスイス国立銀行は、2011年9月に1ユーロ=1.20フランの上限レートを設定し、必要に応じてユーロ買いを行うことを宣言したのです。

この上限レートの設定により、2011年9月から2015年1月の上限撤廃まで、スイスフランの過剰な上昇は抑えられていました。

スイスフランの上限を撤廃した経緯

スイス国立銀行がフランの上限を撤廃した背景には、欧州中央銀行(ECB)の大規模な金融緩和がありました。

欧州中央銀行は国債を大量に買い入れる政策を進めようとしており、市場に出回るユーロの量が一気に増える見通しでした。

ユーロが増えると、ユーロを使って安全資産とされるスイスフランを買う投資家が増える可能性が高まります。

スイスフラン高を防ぐためにスイス国立銀行がユーロ買いを継続すれば、コストが膨らんでしまうことが予測できます。

「これ以上為替介入を続けることは難しい」と判断したスイス国立銀行は、2015年1月フランの上限撤廃を発表しました。

その結果、1ユーロ=1.20フランだった相場は一時0.85フランまで急騰し、世界の金融市場に大混乱を引き起こしたのです。

スイスフランショックによる損失額のシミュレーション

スイスフラン/日本円の取引中にスイスフランショックが起こると、どれほどの損失額を抱える可能性があったのかをシミュレーションしてみましょう。

スイスフランは一瞬にして1.20フランから0.85フランまで約0.35フラン急騰しました。

保有通貨量ごとの予想できる損失額は、以下の通りです。

保有通貨量

損失額

1,000通貨

0.35フラン×1,000通貨×160円=56,000円

1万通貨

0.35フラン×1万通貨×160円=56万円

10万通貨

0.35フラン×10万通貨×160円=560万円

※1フラン=160円の場合

1万通貨のポジションでも、一瞬にして56万円の損失を抱えることになります。

この損失によって多くの投資家がロスカットを受けたことが推測できます。

スイスフランショックから学べる教訓

スイスフランショックからは、以下のことが教訓として学べます。

  • テクニカル分析では予測できない相場がある
  • 中央銀行の政策は突如変わることがある
  • 万が一のリスクに備えておく

それぞれ詳しく解説します。

テクニカル分析で予測できない相場がある

スイスフランショックでは何の前触れもなく、ユーロスイスフランの急騰が起こりました。

前兆となる値動きは確認できず、テクニカル分析を使って急落を予測することができなかったといわれています。

FX取引では、テクニカル分析で予測できない相場があることを覚えておきましょう。

中央銀行の政策は突如変わることがある

中央銀行の政策変更は、定期的に開催される中央銀行の協議や会合などのあとに発表されることが多いです。

しかし、スイスフランショックでは、スイス国立銀行がユーロスイスフランの上限を突如撤廃することを発表しました。

スイスフランショックは、要人発言や経済指標を日ごろからチェックしていたトレーダーでも、予測するのが難しかったといわれています。

とはいえ、価格急変に巻き込まれないためには、情報感度を高めておくことが大切です。

例えば、自身が取引している通貨ペアの発行国や、アメリカといった為替市場に大きな影響を与える主要国の金融政策・政治動向は、日ごろからチェックしておきましょう。

加えて、経済指標カレンダーなどで、重要な経済イベントの日程を把握しておけば、価格急変が起こりやすいタイミングを事前に予測することができます。

BigBossでは、最新マーケット情報を記載したメールマガジンを配信しているので、情報収集の効率を高めたい方は、ぜひチェックしてみてください。

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万が一のリスクに備えておく

スイスフランショックの際に、多くの投資家がロスカットの遅れによって追証を受けたとされています。

追証を受けると、口座資金以上の大きな損失を抱えることになります。

そのような状況に陥らないためには、万が一のリスクに備えておくことが大切です。

ゼロカットシステムを導入しているFX業者を選べば、ロスカットによってマイナス残高になってもFX業者に補填してもらえるため、口座資金以上の損失を受ける心配が少ないです。

ただし、ゼロカットシステムを採用しているFX業者であっても、スイスフランショックといった価格急変が起こったときに追証を求める悪質なFX業者も存在します。

そのような事態を避けるためにも、ゼロカットシステムの有無だけでなく、安全性もチェックしたうえでFX業者を選びましょう。

BigBossでは、ゼロカットシステムを採用しているため、口座資金以上の損失を受けるリスクを抑えたい方はBigBossで口座開設してみましょう。

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直近のスイスフランの値動き

下図は、ユーロスイスフランの2025年1月から11月の日足チャートです。

直近のスイスフランの値動き

安全資産として一定の需要があるスイスフランですが、2025年8月上旬に対ユーロで4ヶ月ぶりのスイスフラン安ユーロ高となりました。

スイスフランが下落した理由として挙げられるのは、トランプ大統領がスイスへの相互関税率を4月に予告していた31%から39%に引き上げたことです。

米国がスイスに対し、高い関税を課したことでスイス経済の失速が懸念され、スイスフラン売りが進んだとされています。

2025年8月中旬以降は、スイスフラン高ユーロ安の下降トレンドが継続しています。

まとめ:スイスフランショックから価格急変のリスクを知っておこう

スイスフランショックとは、2015年1月15日に発生したユーロスイスフランの暴騰による混乱のことをいいます。

スイスの中央銀行がユーロスイスフランの上限撤廃を発表したことが原因とされており、為替市場全体に大きな影響を与える事態となりました。

為替相場の急変に巻き込まれないためにも、テクニカル分析では予測できない相場があることを理解し、日ごろから世界経済や政治情勢をチェックするようにしましょう。

口座資金以上の損失を受けないためには、ゼロカットシステムを採用しているFX業者を選ぶことも大切です。

ゼロカットシステムのあるFX業者を探している方には、BigBossをおすすめします。

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▼この記事を書いた人

BigBossコラム編集部

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