海外FXトレード手法

海外FXのアービトラージとは?違法性や利用しやすい業者の特徴を解説

2022年10月11日

海外fxのアービトラージとは

トレーダー
「海外FXのアービトラージって何?」
トレーダー
「アービトラージ取引が可能な業者が知りたい」

アービトラージとは、わずかな価格差を利用して確実に利益を得る手法で、FXはもちろん仮想通貨でも利用している方がいます。

ただ、FX業者がアービトラージを禁止しているケースもあるので、注意が必要です。

また、損しないためにはいくつか押さえておかなければならないポイントもあります。

そこでこの記事では、以下の内容についてどこの記事よりも詳しく解説します。

この記事でわかること

  • アービトラージの違法性
  • アービトラージのメリット
  • アービトラージで利益を出すコツ

この記事を読めば、アービトラージで損をしたり、口座凍結をされたりする確率を下げられます。

ぜひ、最後まで読んでみてください。

海外FXのアービトラージとは

アービトラージ

アービトラージとは、複数の通貨の価格差を利用して利益を出す方法で「サヤ取り」や「裁定取引」とも呼ばれています。

そして、基本的に同じ投資対象商品が何らかの理由により価格差が生じた時に使います。

アービトラージは、理論上は必ず利益が出るため、FX上級者に人気の高い手法です。

ただ、国内FXの場合は取引プラットフォームのシステム環境や制約から、あまり利用できません。

海外FXではアービトラージが可能ですが、多くの業者が禁止しています。

したがって、事前にFX業者のガイドラインでアービトラージや裁定取引を禁止していないか確認しましょう。

禁止されている業者でアービトラージをした場合、口座凍結や利益の没収をされる恐れがあるため注意が必要です。

アービトラージは違法?多くの業者で禁止されている理由

結論から言うと、アービトラージ(裁定取引)そのものは違法ではありません。

金融規制を定める 金融商品取引法 においても、アービトラージ自体を直接禁止する規定はありません。

では、どうして多くの業者で禁止されているのか、詳しく解説します。

多くの業者で禁止されている理由

アービトラージは法律で禁止されているわけではありません。

しかし、多くの海外FX業者では利用規約で制限されています。その背景には、業者のビジネスモデルがあります。

価格配信の一瞬のズレやシステム遅延を狙う取引は、業者にとって想定外の損失につながる可能性があるためです。

また、高速売買や複数口座を使った同時取引はサーバー負荷を高め、取引環境の安定性に影響を与えることもあります

さらに、豪華な入金ボーナス制度を悪用した“実質ノーリスク取引”を防ぐ目的もあり、ボーナスとアービトラージの組み合わせは特に厳しくチェックされます。

つまり問題は違法かどうかではなく「業者との契約上のルール」になります。

アービトラージを考えているのであれば、取引前に規約を確認する必要があります。

法的には問題ないがリスクはある

日本国内の証券会社やFX会社の場合、法律とは別に「利用規約」が存在します。

仮に違法でなくても、以下のような取引は規約違反と判断される可能性があります。

  • 業者のシステム不備を意図的に突く取引
  • レート配信遅延を狙う取引
  • 複数口座を使った意図的な両建て

この場合、口座凍結・利益の取消・取引停止といった措置が取られることがあります。

海外FXの場合は、日本の法律ではなく「各業者の利用規約」が強く影響します。

そのため、「法律上は問題ないが業者ルールでは禁止」というケースが多く見られます。

特にボーナスを利用したアービトラージは、規約違反と判断されやすい傾向があります。

アービトラージを利用した取引は「違法かどうか」だけでなく「利用規約に違反していないか」を確認する必要があります。

法律上は問題なくても、規約違反になれば資金リスクが発生する点に注意しましょう。

海外FXで取引するのであれば、リスクを伴う一時的な価格差を狙うより、約定力と安定したスプレッド環境で堅実に利益を狙う方が現実的です。

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4種類のアービトラージを解説

アービトラージは全部で4種類あります。

アービトラージの種類

順番にそれぞれの手法の特徴や、やり方について見ていきましょう。

1. 業者間アービトラージ

業者間アービトラージとは、業者間のレートのわずかな遅れを利用して価格差を狙う手法で「レイテンシーアービトラージ」とも呼ばれています。

FX業者の提示するレートは、常に同じではありません。

海外FX業者では顧客から受けた注文をインターバンクに流す際、以下の2つの方法を採るケースがほとんどです。

  1. 顧客からの注文をFX業者が仲介せず、直接インターバンクへ流す
  2. 顧客からの注文をFX業者が自動的にインターバンクへ流す

当然、一度FX業者を経由してインターバンクへ流している後者の方が、前者に比べるとややレート配信が遅れます。

例えば、以下の2つの業者を見ると、B業者はA業者よりもレートの配信が遅れている点がわかります。

時間 18:00:00 18:00:01 18:00:02 18:00:03
A業者 160.05円 160.10円 160.20円 160.40円
B業者 160.10円 160.20円 160.40円 160.55円

特に18:00:02時点は、両者の価格差が最も開いているため、アービトラージをする絶好のチャンスです。

A社から160.20のレートで購入後すぐに、B社で同じ通貨ペアを160.40で決済すれば、差額分を受け取れます。

このケースでは、0.2円分の差額が発生しており、仮に1ロットで取引していた場合の利益額は2万円です。

作業時間はわずか1分以内なので、効率的に利益を得られます。

2. スワップアービトラージ

スワップアービトラージとは、同一銘柄のスワップポイントの金利差を狙って利益を得る手法です。

売りスワップが高い通貨をショート(売り)して、買いのスワップが安い通貨をロング(買い)するだけで利益を得られます。

また同一口座内で両建てをするため、規約違反にもあたりません。

為替レートの変動も気にする必要はなく、あくまでも狙うのはスワップポイントのみです。

例えばTRY/USD(トルコ/ドル)の買いスワップが2,000円、売りスワップが-1,800円のケースでは、200円分のスワップを受け取れます。

ただし、買いと売りのスワップの合計がプラスでなければ、利益を得られません。

以下の表では、一番上がスワップアービトラージの成功例です。一方で、下の2つについては買いと売りのスワップ合計がマイナスになるので、アービトラージができません。

買った時のスワップ 売った時のスワップ スワップアービトラージが可能かどうか
200円 -195円 可能
200円 -205円 不可能
-150円 -160円 不可能

つまり、買いと売りのスワップ合計がプラスの通貨ペアを探す必要があります。

3. 3通貨アービトラージ

3通貨アービトラージとは、トライアングル・アービトラージや三角裁定取引と呼ばれている手法です。

この手法は3つの通貨ペアの価格差で利益を出すため、業者間アービトラージやスワップアービトラージと比べると、やや複雑といえます。

例えば、日本円・ドル・ユーロの3通貨でアービトラージをする場合、以下の手順通りに売買を行います。

  1. 日本円をドルに換える(ドル円の買い)
  2. ドルをユーロに換える(ユーロドルの売り)
  3. ユーロを日本円に換える(ユーロ円の買い)

ただし3通貨アービトラージで利益を得るには、3つの通貨ペアのバランスが不均衡でなければできません。また、3通貨が不均衡かどうかを探すのに集中力が求められます。

4. ボーナスアービトラージ

ボーナスアービトラージとは、2つ以上の業者で口座を開設し、それぞれボーナス(口座開設ボーナスか入金ボーナス)をもらって行う手法です。

仮に100%入金ボーナスを利用して2つの業者に5万円ずつ入金したと仮定します。

この時2つのFX業者の口座残高は、ボーナスも合わせるとどちらも10万円です。

ボーナスアービトラージで大きな利益を得られるのは、雇用統計やFOMCなどあらかじめ大きな値動きが予測できる時です。

したがって雇用統計直前に、10万円で保有できるだけ同じ通貨ペアの買いと売りのポジションを注文しておきます。

  • A業者ではドル円を130円で買い
  • B業者ではドル円を130円で売り

雇用統計により相場がどちらかに大きく傾いた場合、以下のような結果となります。

  上昇した場合 下落した場合
A業者の買いポジション 含み益が増えていく ロスカットにより証拠金を全額失う
B業者の売りポジション ロスカットにより証拠金を全額失う 含み益が増えていく

例えば5ロットずつ注文して、ドル円が130円から131円まで上昇した場合の状況は、以下の通りです。

  現在のポジション保有状況 損益
A業者の買いポジション 保有中 50万円の含み益
B業者の売りポジション 130.2円前後まで上昇した時点でロスカット 入金額5万円の損失(ボーナスも失う)

B業者の売りポジションは、ドル円が130.2円前後まで上昇した時点でロスカットされるため、口座残高10万円を全て失います。

ただし、ボーナスも含まれている金額なので、実際に失うお金は入金額の5万円のみです。

一方、A業者の買いポジションは131円まで上昇した時点で50万円の含み益が発生しています。

したがって、労せずして45万円の利益が手に入る仕組みです。

50万円-5万円=45万円の利益

この方法を使えば、初心者でも簡単に利益を得られますが、ほとんどのFX業者では禁止しています。

ボーナスアービトラージが発覚すると、口座凍結や利益を没収されるので、やらないことをおすすめします。

アービトラージを利用する3つのメリット

アービトラージをするメリットについて、それぞれ見ていきましょう。

1. ほぼ確実に利益を得られる

アービトラージは、基本的にどの手法も損するリスクが少ないといえます。

なぜなら、一般的なトレードとは異なり複数のポジションを保有するため、為替の変動により損失を被るリスクが低くなるからです。

アービトラージは、いわば初めから勝てることがわかっている状態で取引ができるので、勝率も高くなります。

したがって、初心者であってもすぐに利益を得られる可能性があります。

2. 相場が大きく動かなくても問題ない

スワップトレードを除いて、FXでは、価格がどちらかに動かなければ利益を得られません。

例えばデイトレーダーであれば、最低でも30pips以上の利益を狙いたいですが、値幅が10pipsや20pipsくらいでは利確するのが難しくなります。

しかし、アービトラージは価格の歪みを利用して細かく利益を得る方法のため、あまり値動きが発生しなくても利益を得られます。

したがって、相場環境にかかわらず、いつでも利益を得られる可能性が広がるのです。

3. 高いトレード技術が必要ない

FXで利益を得るには、高いトレード技術や為替の知識が求められます。

しかし、アービトラージの場合、トレード技術や為替の知識は多く求められません。

必要なのは、価格の歪みを見つける能力と注文を行うスピードです。やり方を覚えれば、FX初心者でもすぐに利益を得られます。

アービトラージを利用しやすい海外FX業者の特徴

アービトラージを規約で「禁止」としている業者もありますが、明確な表記がない業者も多く存在します。

ここでは、アービトラージが禁止されていない場合に、利用しやすい海外FX業者の特徴を紹介します。

 約定力の高い取引環境

アービトラージに向いている取引環境は、約定の高さです。

価格差を確実に捉えるには、サーバー応答速度やスリッページの少なさが重要です。

約定力の高さは、「価格差を逃さない」という観点でアービトラージとの親和性が高いです。

EA対応可能なプラットフォーム

アービトラージ取引の多くは 自動売買(EA)で運用されることが多く、EA対応が前提になります。

MT4/MT5などの主要プラットフォームでのEA動作が安定している業者は、戦略実装の自由度が高いです。

ただし、EAの利用が可能であってもアービトラージ取引を禁止している業者もあります。

実際にアービトラージを行う際は、事前に規約で確認しておくようにしましょう。

海外FXのEAについて詳しくはこちらで解説!

出金拒否の悪評が少ない業者

アービトラージが可能であっても、利益が出金できなければ意味がありません。

いくら高約定・EA対応でも、出金トラブルが多い業者ではリスクが高くなってしまいます。

業者を選ぶ再は、口コミやレビューを合わせて確認することが重要 です。

海外FX業者の評判についてはこちらで詳しく解説!

アービトラージで利益を出すコツ

アービトラージは「価格差を取るだけの簡単な手法」と思われがちですが、実際は環境選びと資金管理が利益を左右します。

ここでは、アービトラージで安定的に利益を狙うための具体的なポイントを解説します。

レート差を使いやすい通貨ペアを活用

アービトラージでは、価格差(スプレッド差・配信遅延)が発生しやすい通貨ペアを選ぶことが重要です。

一般的に狙いやすいのは、以下の通りです。

  • 取引量が多く価格更新が頻繁なメジャー通貨ペア(例:USD/JPY)
  • ボラティリティが高く、一時的な価格ズレが起きやすい通貨ペア
  • 流動性がやや低く、業者間で価格差が生じやすい通貨ペア

ただし、スプレッドが広すぎる通貨ペアでは利益が相殺されるため、実質的なコスト(スプレッド+手数料)を差し引いても利益が残るかを必ず確認しましょう。

レート差の大きい時間帯で取引する

アービトラージでは、時間帯の選択も収益に直結します。

価格差が生じやすいのは、以下のタイミングです。

  • 経済指標発表直後
  • 市場の切り替わり時間(ロンドン・ニューヨークオープン)
  • 早朝など流動性が一時的に低下する時間帯

特にロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯は、値動きが活発になり価格配信のズレが生じやすくなります。

多くの資金で運用する

アービトラージは「小さな差益を積み重ねる手法」です。

1回あたりの利益幅は非常に小さいため、資金量が収益に直結します。

例えば、0.1pipsの差益でもロット数が大きければ大きいほど利益は増加します。ただし、無理なレバレッジ運用は危険です。

重要なのは、証拠金維持率に余裕を持ち、ロット管理を徹底しながら約定ミス時の損失も想定することです。

資金が多いほど有利ですが、リスク管理が伴わなければ破綻リスクも高まります。

アービトラージを利用する際の注意点

アービトラージはリスクの低い手法ですが、注意が必要です。

順番に詳しく解説します。

常に価格のチェックが必要

3通貨アービトラージ・ボーナスアービトラージ・業者間アービトラージの3つは、価格の歪みを見つけるために、チャートをチェックし続ける必要があります。

価格の歪みが一瞬で解消されるケースもあり、常に集中してレートを監視しなければなりません。

また、複数の業者でアービトラージをする場合、モニターを何台も用意した方が、レートを一目で確認しやすくなります。

FX業者が禁止している手法は使わない

多くのFX業者はアービトラージを禁止しています。

特にボーナスアービトラージや業者間アービトラージは、ほぼ全てのFX業者が禁止しているため、おすすめできません。

実際にBigBossのガイドラインでも、レイテンシーアービトラージについての記載があります。

異常に短い時間帯で決済が繰り返される事を特徴とし、スキャルピングに関するルールに抵触し、当社サーバーの執行能力に支障を与えると担当部門が判断したり、カバー先の規約である高頻度取引(HFT)に抵触したと判断されます。取引の公平性に照らし不適当であると当社が判断した注文取引に関しては、禁止行為とさせて頂き、利用規約第5条に沿った処置を行わせて頂く場合もございます。

引用元:BigBoss ガイドライン

禁止されている手法での取引が発覚すれば、口座凍結や利益没収の危険性があります。

異なるFX業者でアービトラージをした場合であっても、同じリクイディティブリッジ(注文処理の代行業者)を使っていると、ばれます。

必ず利用規約やガイドラインを確認した上でアービトラージをしましょう。

スプレッドが多くかかる

アービトラージは最低でも2つのポジションを保有するのが前提です。

当然、保有しているポジションが増えれば、その分スプレッドも多くかかるので注意しましょう。

特に3通貨アービトラージの場合、利益を得るには、最低でも3つのポジションを持たなければなりません。

また高金利通貨などマイナーな通貨ペアを選ぶと、スプレッドが広がりやすいため、注意が必要です。

メジャー通貨とマイナー通貨のスプレッドの比較はこちら!

ロスカットに注意

複数の口座で両建てによるアービトラージをする際、片方の口座は利益がある一方で、もう片方の口座は損失が発生している状況です。

為替相場の状況次第では、どちらかの口座の含み損が大きくなり、ロスカットされるリスクもあるので注意が必要です。

仮にロスカットされると、別の口座の含み益は残っているものの、アービトラージは失敗に終わります。

特に値幅が大きい新興国通貨を取引する際には、ロスカットを避けるためにロットを落としましょう。

まとめ:海外FXでアービトラージを利用する際は規約を確認しよう

海外FXでは、アービトラージを利用して、確実に利益を得られる可能性があります。

しかし、一部のFX業者では規約上禁止されているため、注意が必要です。

海外FXで取引するのであれば、リスクを伴う一時的な価格差を狙うより、約定力と安定したスプレッド環境で堅実に利益を狙う方が現実的です

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▼この記事を書いた人

BigBossコラム編集部

BigBossコラムは、Prime Point LLCが運営・管理するインターネットメディアです。Prime Point LLCは2024年にベストFXブローカーにも選ばれた海外FX業者のBigBossも運営しています。BigBoss編集部はFXや株、仮想通貨などの金融知識が豊富なメンバーで構成されています。記事の作成は、編集部の実際の経験や知識をもとに執筆しています。掲載内容についても、定期的に記事をリライトし、最新の情報への更新を行うなど、ユーザーファーストで情報を発信していきます。

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