海外FX基礎

加重移動平均線とは?使い方や他の移動平均線との違いを解説

2025年6月2日

加重移動平均線とは?

トレーダー
加重移動平均線って何?

トレーダー
加重移動平均線ってどうやって使うの?

といった疑問はありませんか?

加重移動平均線とは、移動平均線の中でも直近の価格に重きを置いて算出された移動平均線のことです。

最新の値動きに素早く反応しやすく、短期トレードとの相性が良いとされています。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 加重移動平均線の概要と計算式
  • 加重移動平均線と他の移動平均線との違い
  • 加重移動平均線を使ったトレード手法

加重移動平均線の使い方を押さえておけば、短期トレードでトレンド発生にいち早く反応しやすくなるでしょう。

加重移動平均線を取り入れたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

\最大レバレッジ2,222倍で取引できる!/

加重移動平均線(WMA)とは

 加重移動平均線(WMA)とは

加重移動平均線(WMA:Weighted Moving Average)とは、直近の価格に重きを置いて算出した移動平均線です。

移動平均線とは、一定期間の終値の平均値を結んだ指標のことをいい、直近の価格の比重を大きくしながら平均値を出したものが加重移動平均線です。

加重移動平均線は、直近の値動きに反応しやすく、早い段階でトレンドの変化に気付くことができるので、短期トレードに向いているとされています。

加重移動平均線の計算方法

加重移動平均線の計算方法は、以下の通りです。

加重移動平均線={(1日目の終値×1)+(2日目の終値×2)+(3日目の終値×3)+(4日目の終値×4)+(5日目の終値×5)}/(5+4+3+2+1)
※期間を5日間に設定している場合

直近の価格に比重を置いている加重移動平均線は、値動きの変化に素早く反応しやすい指標とされています。

加重移動平均線と他の移動平均線の違い

移動平均線には3つの種類があり、それぞれ以下のような特徴があります。

項目

単純移動平均線
(SMA)

指数平滑移動平均線
(EMA)

加重移動平均線
(WMA)

計算方法

過去の価格をすべて均等に平均

直近の価格を2回足して平均

直近の価格ほど比重が大きくなるように平均

反応の速さ

遅い

やや速い

速い

具体的な計算方法は、以下の条件に当てはめて解説します。

  • 1日目の終値:140円
  • 2日目の終値:141円
  • 3日目の終値:139円
  • 4日目の終値:138円
  • 5日目の終値:142円

加重移動平均線では、以下のように計算します。

{(140円×1)+(141円×2)+(139円×3)+(138円×4)+(142円×5)}/(1+2+3+4+5)=140.066…円

加重移動平均線と単純移動平均線、指数平滑移動平均線との違いを詳しく見ていきましょう。

単純移動平均線(SMA)との違い

単純移動平均線(SMA)との違い

単純移動平均線(SMA)は、一定期間の終値の平均値をそのままグラフ化したものです。

表示期間を5日間で設定した場合は、直近5日間の終値の平均値を1日ずつずらしながらグラフとして表示します。

単純移動平均線の計算方法は、以下の通りです。

(140円+141+139円+138円+142円)÷5=140円

単純移動平均線(SMA)はすべての価格を等しく扱うため、滑らかで安定した線になりやすいですが、反応が遅れやすい傾向があります。

指数平滑移動平均線(EMA)との違い

指数平滑移動平均線(EMA)との違い

指数移動平均線(EMA)は、一定期間の終値の平均値を出すときに、直近の価格を2回足してグラフ化します。

単純移動平均線を構成する当日の値は、以下のように計算します。

(140円+141円+139円+138円+142円+142円)÷(5+1)=140.333…円

指数平滑移動平均線は、前日の終値だけ比重を大きくしています。

一方、直近の価格に近付くほど比重を徐々に大きくする加重移動平均線は、直近のデータに敏感で相場の変化にいち早く反応しやすくなります。

加重移動平均線の見方

加重移動平均線の見方

加重移動平均線は、下表のように傾きから相場の方向性を把握できます。

加重移動平均線

相場の方向性

右肩上がり

上昇トレンド

右肩下がり

下降トレンド

横ばい

レンジ相場

加重移動平均線を活用する際は、以下の期間で設定することが多いです。

5日線(5MA)

短期のトレンドを見る

25日線(25MA)

中期のトレンドを見る

75日線(75MA)

長期のトレンドを見る

加重移動平均線の使い方

加重移動平均線を活用したトレード手法には、以下の3つがあります。

  • ゴールデンクロス
  • デッドクロス
  • グランビルの法則

それぞれ詳しく紹介します。

ゴールデンクロス

ゴールデンクロス

ゴールデンクロスとは、加重移動平均線の短期線が長期線を下から上に突き抜けることをいい、上昇トレンドへの転換を示すサインとされています。

ゴールデンクロスの出現が確認できたら、買いエントリーでトレードを始めるのが効果的です。

デッドクロス

デッドクロス

デッドクロスとは、加重移動平均線の長期線が短期線を下から上に突き抜けることをいい、下降トレンドへの転換を示すサインとされています。

デッドクロスの発生が確認できたときは、買いエントリーを入れるのが効果的です。

グランビルの法則

グランビルの法則とは、アメリカの株式新聞記者であるグランビルが考案したエントリーポイントを見つけやすくする理論のことです。

移動平均線の傾きや為替レートとの位置関係から以下のような売買サインを導くことができます。

グランビルの法則

買いのシグナル(1)

横ばい、もしくは上に向きつつある移動平均線を価格が上に抜けたら買い

買いのシグナル(2)

移動平均線が上向きで、レートが一度移動平均線を下に抜けたところで買い

買いのシグナル(3)

移動平均線が上向きで、レートが移動平均線を下に抜けずに反発したら買い

買いのシグナル(4)

移動平均線が下向きでレートが移動平均線より下に大きく離れたら買い

売りのシグナル(1)

移動平均線が上向きでレートが移動平均線より上に大きく離れたら売り

売りのシグナル(2)

横ばい、もしくは下に向きつつある移動平均線をレートが下に抜けたら売り

売りのシグナル(3)

移動平均線が下向きで、レートが一度移動平均線を上に抜けたところで売り

売りのシグナル(4)

移動平均線が下向きで、レートが移動平均線を上に抜けずに反発したら売り

グランビルの法則では基本的に単純移動平均線が使われますが、加重移動平均線を活用して利益を狙うことも可能です。

グランビルの法則の売買サインはこちらで詳しく解説!

加重移動平均線を使うときの注意点

加重移動平均線を使う際は、だましが発生しやすかったり、レンジ相場では機能しにくかったりする点に注意が必要です。

ここでは、加重移動平均線を使うときの注意点を紹介します。

だましが発生しやすい

加重移動平均線は直近の価格に反応しやすいため、だましが発生しやすい傾向があります。

だましとは、テクニカル指標が示した売買サインと反対方向に値動きする現象のことです。

加重移動平均線でゴールデンクロスが出現したにもかかわらず、上昇トレンドに転換せず、下降トレンドが継続することがあります。

だましによって大きな損失を受けないためには、損切りラインを決めたり、売買サイン発生直後にエントリーするのを避けたりすることが大切です。

だましの回避方法はこちらで詳しく解説!

レンジ相場では機能しにくい

加重移動平均線では、トレンド転換を狙ったトレード手法が有効とされています。

一方、相場の方向性が出ないレンジ相場では、あまり機能しない特徴があります。

レンジ相場の発生が確認できたときは、RSIなどのオシレーター系テクニカル指標を活用するのがおすすめです。

加重移動平均線をトレードで使うときのポイント

加重移動平均線をトレードで使うときは、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 短期のトレンド判断で取り入れる
  • 損切りラインを決める
  • 他のテクニカル分析と併用する

一つずつ詳しく紹介します。

短期のトレンド判断で取り入れる

加重移動平均線は、単純移動平均線と比べて直近の価格に対して反応しやすいことから、短期のトレンド判断で使うのがおすすめです。

一方、中長期の時間足では、だましとなる可能性が高いので注意が必要です。

スキャルピングトレードをする方は、加重移動平均線の活用を検討してみましょう。

損切りラインを決める

だましによって想定外の値動きに巻き込まれると、大きな損失を受ける可能性があります。

そのような状況を避けるためには「〇〇pips逆行したら損切りする」のように損切りラインを決めておくことが大切です。

感情に左右されて損切りができない可能性がある方は、逆指値注文を活用して、自動的に決済されるように設定するのがおすすめです。

損切りラインの決め方はこちらで詳しく解説!
逆指値注文を使った損切設定方法はこちらで詳しく解説!

他のテクニカル分析と併用する

加重移動平均線を単体で使うより、他のテクニカル分析と併用した方が相場分析の精度が高まります。

加重移動平均線はトレンド系テクニカル指標の一つなので、相場の過熱感(買われ過ぎや売られ過ぎ)の分析ができるオシレーター系テクニカル指標を併用するのがおすすめです。

オシレーター系テクニカル指標には、RSIやストキャスティクスなどがあります。

だましに遭うリスクを抑えるためにも、他のテクニカル分析と併用して相場を分析してみましょう。

RSIのトレード手法はこちらで詳しく解説!

加重移動平均線の設定方法

ここでは、MT4を例に加重移動平均線の設定方法を紹介します。

まずは、MT4を開いて画面上部の「挿入」→「インディケータ」をクリックします。

MT4を開いて画面上部の「挿入」→「インディケータ」をクリック

インディケータを選択後「トレンド」→「Moving Average」の順にクリックします。

インディケータを選択後「トレンド」→「Moving Average」の順にクリック

Moving Averageの設定画面上で「移動平均の種別」を「Simple」から「Linear Weighted」に変更すれば、加重移動平均線がチャート上に表示されます。

Moving Averageの設定画面上で「移動平均の種別」を「Simple」から「Linear Weighted」に変更

まとめ:加重移動平均線を活用して短期トレードで利益を狙おう

直近の価格に比重を置いた加重移動平均線は、直近の値動きに素早く反応しやすい移動平均線です。

トレンド転換を狙ったトレードに活用できる反面、だましが発生する可能性が高くなります。

だましによって大きな損失を受けないためには、他のテクニカル分析と併用することが大切です。

加重移動平均線を取り入れたい方は、30種類以上のインジケーターが利用できるMT4やMT5を採用しているFX業者を選びましょう。

MT4やMT5に対応していて、資金の少ない人でも利用しやすいFX業者を探しているなら、BigBossをおすすめします。

BigBossで取引するメリットは3つあります。

  1. 最大2,222倍のレバレッジで取引できる
  2. 取引毎にBigBossPointがもらえる
  3. 約定力が高いSTP/ECN方式を採用

BigBossでは最大2,222倍の高いレバレッジで取引できます。さらに取引毎にBigBossPointを獲得できます。

また、プロスプレッド口座ではSTP/ECN方式を採用しており、約定力の高い環境で取引できます。

ぜひ、口座開設をしてみてください。

\最短3分で口座開設できる!/

BigBossで今すぐ口座を開設する

お得なボーナス

banner
banner

▼BigBossのおすすめ口座

banner


信頼と実績を誇るサービスの受賞歴
海外FXを始めるなら『BigBoss』


「これから海外FXで本格的にトレードしたい!」
「魅力的な海外FXを選んでトレードしていきたい!」
そんなあなたにおすすめなのが、BigBossです!

BigBossではお得なポイント制度や最大2,000倍を超えるレバレッジ、そして誰でもカンタンに始められる公式の取引アプリなど、これから海外FXを始める人にとって最適な環境を用意しています!

BigBossで今すぐ口座を開設する

 

▼この記事を書いた人

BigBossコラム編集部

BigBossコラムは、Prime Point LLCが運営・管理するインターネットメディアです。Prime Point LLCは2024年にベストFXブローカーにも選ばれた海外FX業者のBigBossも運営しています。BigBoss編集部はFXや株、仮想通貨などの金融知識が豊富なメンバーで構成されています。記事の作成は、編集部の実際の経験や知識をもとに執筆しています。掲載内容についても、定期的に記事をリライトし、最新の情報への更新を行うなど、ユーザーファーストで情報を発信していきます。

-海外FX基礎