


と悩んだことはありませんか?
FXの含み損とは、保有しているポジションに発生している、まだ確定していない損失のことです。
相場が予想と反対方向に動くと含み損が発生し、放置すると損失がさらに広がったり、ロスカットにつながったりするおそれがあります。
この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- FXの含み損とは
- 含み損を放置すると危険な理由
- 含み損の対処法と損切りルールの決め方
含み損が出たときは、価格が戻ることだけを期待せず、エントリー根拠や証拠金維持率を確認して冷静に判断することが大切です。
含み損への対処法や損切りルールを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
FXの含み損とは?

FXの含み損とは、まだ決済していないポジションに発生している損失のことです。
買いポジションを持つ場合は価格が下落すると含み損が発生し、売りポジションを持つ場合は価格が上がると含み損が発生します。
含み損はポジションを決済するまで損失は確定せず、決済を行ったタイミングで損失となります。
買いと売りそれぞれの含み損
FXでは、買いと売りのポジションそれぞれで含み損が発生します。
・買いポジション:価格が下がると含み損が発生する
・売りポジション:価格が上がると含み損が発生する
たとえば、1ドル150円で買ってポジションを持ち、価格が1ドル149円に下がると含み損が発生します。
売りポジションでは、1ドル150円で売って、価格が1ドル151円に上がると含み損が発生します。
このように、含み損は「買いだから出る」「売りだから出る」というものではなく、自分が入った方向と逆に相場が動いたときに発生するものです。
含み損と損切りの違い
・含み損:保有しているポジションに発生している未確定の損失
・含み益:決済前のポジションに利益が出ている状態
・確定損:含み損が出ているポジションを決済して確定した損失
含み損や含み益は、相場の値動きによって金額が変わり、ポジションを決済するまでは確定しません。
含み損が出ているポジションを決済すると「確定損」となり、含み益が出ているポジションを決済すると「確定益」になります。
なお、損失の拡大を防ぐために、含み損が出ているポジションを決済することを「損切り」といいます。

FXで含み損を放置すると危険な理由

FXの含み損は、放置するといくつかのリスクがあります。
- 損失がさらに広がる可能性がある
- ロスカットに近づくおそれがある
- マイナススワップが積み重なる可能性がある
- 感情的なトレードにつながりやすい
トレーダーにとってはマイナス要因が多いため、含み損の放置が危険な理由をしっかり把握しておきましょう。
損失がさらに広がる可能性がある
含み損を抱えたままポジションを保有し続けると、相場がさらに不利な方向へ動いた場合に損失が大きくなる可能性があります。
特に、明確な根拠がないまま「そのうち戻るだろう」と考えて放置すると、気づいたときには想定以上の損失になっていることもあります。
含み損は、放置しただけで自然に解決するとは限らないため、エントリー根拠が崩れたり損切りルールに該当するときには、即座に損切りを行いましょう。
また、含み損を放置し続けることを「塩漬け」といいます。

ロスカットに近づくおそれがある
含み損が大きくなると、有効証拠金が減ってロスカットに近づきます。
ロスカットとは、損失の拡大を防ぐために、一定の水準でポジションが強制的に決済される仕組みのことです。
ロスカットになると、自分の判断ではなく、FX会社のルールに沿って決済されます。
そのため、想定していなかったタイミングで損失が確定することもあるため、注意が必要です。

マイナススワップが積み重なる可能性がある
含み損が出ているポジションを長期間保有すると、マイナススワップが積み重なる可能性があります。
スワップポイントとは、ポジションを翌取引日に持ち越したときに発生する調整額のことです。
通貨ペアや売買方向によっては、スワップポイントを支払わなければなりません。
マイナススワップが発生するポジションを保有し続けると、相場がエントリー価格付近まで戻っても、スワップポイントの支払いによって損失が残ることがあります。
含み損を抱えたまま保有を続ける場合は、相場の値動きだけでなく発生するスワップポイントも確認しましょう。

感情的なトレードにつながりやすい
含み損を抱えた状態が続くと、冷静な判断がしにくくなります。
「早く取り返したい」「もう少し待てば戻るかもしれない」といった感情が強くなると、本来のルールを無視したトレードをしやすくなります。
たとえば、損切りを先延ばしにしたり、根拠のないナンピンをしたりすると、さらに状況が悪化することがあります。
感情に任せた取引は、1回の失敗を大きな損失につなげやすいため注意が必要です。
▶感情的なトレードよりも手法によるトレードが重要な理由を解説
FXで含み損が出たときはどうする?

FXで含み損が出たときは、損失額だけを見て慌てて判断せず、現在の状況を確認することが大切です。
- まずはエントリー根拠が崩れていないか確認する
- 証拠金維持率を確認する
- 事前に決めたルールに沿って損切りする
- ルールを決めていないときはポジションを整理して仕切り直す
ここからは、含み損が出たときの確認方法と対処法を紹介します。
まずはエントリー根拠が崩れてないか確認する
含み損が出たときは、最初に「そのトレードに入った根拠がまだ有効か」を確認しましょう。
たとえば、意識していたサポートラインやレジスタンスラインを明確に抜けた場合は、当初のシナリオが崩れている可能性があります。
一時的な値動きで含み損になることはありますが、根拠が崩れているなら保有を続ける理由は薄くなります。
そのため、含み損の大きさだけで判断するのではなく、まずはエントリー理由を見直すことが大切です。

証拠金維持率を確認する
含み損が出たときは、取引画面に表示される証拠金維持率も確認しましょう。
証拠金維持率は、保有しているポジションを維持できる余力を示す数値です。
含み損が増えると有効証拠金が減り、証拠金維持率も低下するため、放置するとロスカットに近づく可能性があります。
証拠金維持率が大きく低下している場合は、一部または全部のポジションを決済するなど、ロスカットされる前に対応することが大切です。
ルールを決めていないときはポジションを整理して仕切り直す
トレードルールや損切りルールを決めずにエントリーしていた場合は、一度ポジションを整理して仕切り直すことも検討しましょう。
判断基準がないまま保有を続けると、「もう少し待てば戻るかもしれない」と損切りを先延ばしにしやすくなります。
含み損を抱えたまま悩み続けるのではなく、必要に応じて一部または全部のポジションを決済し、冷静に相場を見直すことが大切です。
仕切り直した後は、エントリー条件や損切りライン、利確の基準を決めてから次のトレードを行いましょう。
FXの損切りルールの決め方

FXで含み損を大きくしないためには、損切りを行うことが有効な手段です。
損切りはあらかじめルールを決めておくことが大切であり、ルールにはいくつかの設定方法があります。
ここでは、代表的なFXの損切りルールの決め方を紹介します。
値幅で決める
値幅で決める方法は、あらかじめ「何pips逆行したら損切りするか」を決めておく考え方です。
たとえば、20pips下がったら損切りすると決めておけば、感情に左右されずに損切りを行いやすいです。
この方法はルールが明確で、FX初心者の方でも実践しやすいのがメリットです。
一方で、相場状況をあまり考慮せずに機械的に損切りする形になるため、値動きが大きい場面では合わないこともあります。

損失額で決める
損失額で決める方法は、「1回の取引でいくらまで損を許容するか」を先に決めておくやり方です。
たとえば、1回の取引で3,000円まで、5,000円までと決めておけば、損失が大きくなりすぎるのを防ぎやすくなります。
この方法のメリットは、資金管理がしやすいことで、実際に失う金額を基準にするため、無理のない範囲で取引が行えます。
ただし、ロット数に応じて同じ値動きでも損失額は変わるため、エントリー前に適切なロット数に調整する必要があります。
資金に対する損失割合で決める
資金に対する損失割合で決める方法は、口座資金のうち1回の取引で何%まで損失を許容するかを決めておくやり方です。
たとえば、口座資金が10万円で、1回の損失を2%までと決めた場合、許容する損失額は2,000円となります。
損失額を資金に対する割合で決めることで、口座資金が増減しても、資金量に合わせてリスクを調整しやすくなります。
ただし、許容できる損失割合は、資金量や取引スタイルによって異なります。
エントリー前に損切りラインを決め、その損失が設定した割合に収まるようにロット数を調整しましょう。

テクニカル分析で決める
テクニカル分析で決める方法は、チャート上の節目を基準に損切りラインを置くやり方です。
たとえば、直近安値や直近高値、サポートラインやレジスタンスラインを明確に抜けたら損切りすると決めます。
この方法は、相場の根拠に沿って損切りできるのがメリットであり、エントリーした理由と損切りの位置がつながるため、納得感のあるルールを作りやすくなります。
ただし、ラインの引き方やテクニカル分析に慣れていなければ使えないため、ある程度のテクニカル分析の勉強が必要となります。
FXで含み損を抱えやすい人の特徴
FXで含み損を抱えやすい人には、次のような特徴があります。
・損切りラインを決めずにエントリーしてしまう
・相場が戻るはずだと期待して損切りを先延ばしにする
・含み損を取り返そうとしてナンピンしてしまう
・含み損の現実から目を背けてしまう
このような傾向があると、含み損を必要以上に大きくしやすくなります。
共通しているのは、事前にルールやシナリオを決めないまま取引してしまう点です。
FXでは、含み損が出た場合も想定したうえで、リスクを抑える立ち回りを考えておくことが大切だと覚えておきましょう。
含み損を大きくしないためのコツ

FXの含み損を完全になくすことはできませんが、大きくしないためのコツが存在します。
- レバレッジをかけすぎない
- 損切りルールを決める
- 逆指値注文を設定する
- 根拠ある場面だけで取引する
トレードで損失を減らすためにも、含み損を大きくしないためのコツを確認していきましょう。
取引数量を大きくしすぎない
取引数量が大きいほど、相場が予想と反対方向へ動いたときの含み損も大きくなります。
たとえば、同じ値幅だけ価格が動いた場合でも、1万通貨より10万通貨で取引した方が損益の変動額は大きくなります。
レバレッジの上限が高いこと自体で含み損が増えるわけではありませんが、少ない証拠金で大きな取引数量を持つと、わずかな値動きでも大きな含み損につながります。
口座資金や許容できる損失額に合わせて取引数量を調整し、無理のない範囲でトレードしましょう。

損切りルールを決める
含み損を大きくしないためには、エントリー前に損切りルールを決めておくことが欠かせません。
あらかじめ損切りラインが決まっていれば、相場が不利な方向へ動いたときも感情に流されにくくなります。
反対に、ルールを決めないまま取引すると、「もう少し待てば戻るかもしれない」と判断がぶれやすくなります。
値幅や損失額、チャート上の節目など、自分が管理しやすい基準を決めておきましょう。
また、損切りだけでなく利確のタイミングも徹底することで、利益を取りこぼしにくくなります。
逆指値注文を設定する
含み損を大きくしないためには、エントリー時に逆指値注文を設定する方法もあります。
損切りに使う逆指値注文とは、相場が指定した価格に達したときに、決済注文が自動で発動する注文方法です。
あらかじめ損切り価格を設定しておけば、取引画面を見ていないときでも決済されるため、損切りの遅れを防ぎやすくなります。
また、含み損を抱えたときに感情で損切りラインを変更してしまうのを防ぐ効果も期待できます。
根拠ある場面だけで取引する
何となく上がりそう、下がりそうという感覚だけでエントリーすると、含み損が出たときに保有を続ける理由もあいまいになります。
その結果、損切りの判断が遅れ、含み損を大きくしやすくなります。
一方で、チャートや相場状況に根拠がある場面だけで取引していれば、想定や予測が崩れたかどうかを判断しやすくなり、含み損を抑えることができます。
トレードルール通りの取引を行いやすくなるため、根拠ある場面だけ取引を繰り返すことも有効です。
FXの含み損に関するよくある質問
FXの含み損に関するよくある質問をまとめました。
FXの含み損は決済しなければ損失にならない?
含み損は未確定の損失なので、ポジションを決済するまでは確定損にはなりません。
ただし、含み損が増えると証拠金維持率が低下し、ロスカットにつながる可能性があるため、放置してよいわけではありません。
FXの含み損はどこまで耐えるべき?
含み損に耐えられる金額や割合に、一律の基準はありません。
事前に決めた損切りルールやエントリー根拠、証拠金維持率を確認し、許容範囲を超える前に対応しましょう。
含み損を放置すれば価格は戻る?
価格が戻って含み損が減ることもありますが、さらに損失が広がる可能性もあります。
「いつか戻る」と期待するだけで放置せず、相場状況や損切りルールに沿って判断することが大切です。
まとめ:FXの含み損はルールを決めて冷静に対処しよう
FXの含み損とは、まだ決済していないポジションに発生している損失のことです。
含み損はまだ確定していない損失ですが、放置すると損失の拡大やロスカットにつながるおそれがあります。
含み損が出たときは、まずはエントリー根拠が崩れていないかを確認し、事前に決めたルールに沿って冷静に対応することが大切です。
日頃からレバレッジを抑え、根拠ある場面だけで取引しながら、自分なりの損切りルールを決めておきましょう。
ちなみに、FX会社や相場状況によっては、口座資金以上の損失が発生するおそれがあります。
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BigBossコラム編集部
