


といった疑問をもっていませんか?
両建てとは、同じ通貨ペアの買いと売りのポジションを同時保有することです。
両建てをすれば、相場がどちらに動いても一方の含み益がもう一方の含み損を打ち消し、損益が発生しない状況をつくれます。
しかし、ロスカットリスクが高まったり、取引コストが二重にかかったりするため、特徴を把握して慎重に取り入れることが大切です。
この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- 両建ての仕組み
- 両建てのメリットとデメリット
- 両建てのやり方
両建てを取り入れようとしている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
両建てとは
両建てとは、同じ通貨ペアの買いと売りのポジションを同時保有することです。
相場がどちらに動いたとしても、一方のポジションで含み益、もう一方のポジションで含み損が発生するため、損益をゼロにすることができます。

例えば、1ドル=120円のときに両建てをする場合、123円に値上がりしたときの含み損益は、以下のようになります。
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買いポジション |
3円の含み益 |
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売りポジション |
3円の含み損 |
このときの収益は「3円の含み益+3円の含み損=プラスマイナスゼロ」です。
ただし、取引コストが大きくなったり、ロスカットのリスクが高まったりするため、基本的に推奨されていません。
両建てのデメリット

両建てには、以下のようなデメリットがあります。
- ロスカットのリスクが高まる
- スワップポイントによる損失リスクがある
- スプレッドの負担が増える
- 資金効率が落ちる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ロスカットのリスクが高まる
ロスカットとは、含み損の拡大によって証拠金維持率が一定水準まで下がったときに、ポジションが強制決済される仕組みです。
証拠金維持率は「純資産÷必要証拠金×100(%)」で求められ、必要証拠金が増えるほどロスカットリスクが高まります。
FX業者によっては、両建てをするときに買いと売りの両方のポジションに対して証拠金を必要とするケースがあります。
多くの証拠金が必要になれば、価格が大きく変動したときのロスカットリスクが高まるので注意が必要です。
なお、BigBossで両建てをした場合は、必要証拠金が相殺されます。
ロスカットのリスクを抑えながら両建てをしたい方は、BigBossで口座開設をしてみましょう。
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スワップポイントによる損失リスクがある
スワップポイントとは、2つの通貨を交換するときに生じる金利差のことです。
金利が低い通貨を売って金利の高い通貨を買ったときは、ポジション保有中にスワップポイントによる利益を得られます。
一方、金利の高い通貨を売って金利の低い通貨を買ったときは、マイナススワップという損失が発生します。
両建てをすると、プラスとマイナスのスワップポイントが相殺されるため、スワップポイントで利益を狙うことは基本的にできません。
マイナススワップの金額が大きくなると、損失が発生する可能性があるので注意しましょう。
スプレッドの負担が増える
スプレッドとは、トレードごとに発生する買値と売値の価格差のことで、実質的な取引コストとなります。
両建ては、買いと売りの両方のポジションを保有するので、スプレッドが2倍かかります。
経済指標の発表前など、スプレッドが広がりやすい時間帯に両建てをすると、取引コストが大きくなり、利益が圧迫されるでしょう。
資金効率が落ちる
両建てをする際は、買いと売りの2つのポジションを保有するため、資金効率が低下するデメリットがあります。
例えば、証拠金25万円で取引する場合、買いと売りのポジションをそれぞれ10万円分ずつ保有すると、合計20万円の資金が拘束されます。
使える資金が足りず、取引のチャンスを逃してしまう可能性があるので注意が必要です。
また、両建ての決済タイミングを見極められなければ、ポジションが塩漬けとなり、資金が長期間拘束されてしまうので注意しましょう。
両建てのメリット

初心者には推奨されないことが多い両建てですが、活用方法によっては以下のようなメリットがあります。
- 含み損の拡大を一時的に抑えられる
- 相場の様子見ができる
- 含み損を翌年まで繰り越せる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
含み損の拡大を一時的に抑えられる
両建ては、含み損の拡大を防ぎたいときに活用可能です。
例えば、1ドル=130円のときに1万通貨の買いポジションを保有している状況で128円まで値下がりすると、2万円の損失が発生します。
その後、さらに126円まで下落すると4万円の含み損を抱えることになります。
一方、1ドル=128円になったタイミングに1万通貨の売りポジションを保有すれば、126円まで値下がりしたときに2万円の含み益が得られるため、トータルの含み損を2万円に抑えられます。

相場の様子見ができる
両建てをすれば、一時的に含み損の拡大を防ぐことができます。
含み損の拡大を防ぐことによって、精神的な負担を軽減でき、冷静に次のトレード戦略を立てることができるようになります。
含み損に対して大きなプレッシャーを感じるときには、両建てが有効となる場面もあることを覚えておきましょう。
含み益を翌年まで繰り越せる
利益に対する課税タイミングを遅らせたいときに、両建てが有効となるケースがあります。
FXで税金がかかるのは、12月31日までに確定した利益のみで、含み益には税金がかかりません。
FXや副業で得た所得の合計が年間20万円を超えると、確定申告が必要となります。
両建てをすれば、含み益の減少を防ぎながら翌年まで繰り越すことが可能です。
例えば、年末に年間19万円の利益が確定しており、含み益5万円の買いポジションを保有している場合、決済すると年間利益が20万円を超え、確定申告が必要になります。
このとき、買いポジションと同じ通貨量で売りポジションを保有すれば、含み益を維持しながら翌年まで繰り越すことができます。

なお、住民税は年間利益が20万円以下でも申告が必要となるため、1円でも利益が出たら申告しましょう。
FXトレードで両建てをする方法

両建てをする流れは、以下のとおりです。
- エントリー
- 反対方向のエントリーをする
- タイミングを見ながら両建てを解消する
それぞれ詳しく解説します。
1.エントリー
FXでは、今後の値動きを予測し、利益が期待できる方向にエントリーします。
しかし、下図のように予想が外れて価格が上昇し、②から含み損が発生することがあります。

2.反対方向のエントリーをする
反対方向のエントリーをして両建てすれば、含み損の拡大を防げます。
下図のように、①で売りエントリーをした場合、②で買いエントリーをすればチャートの上昇とともに③まで含み益を伸ばせます。

3.タイミングを見ながら両建てを解消する
含み益を伸ばすことができたら、適切なタイミングに決済します。
下図の例では、②で保有した買いポジションを③で利益確定し、①で保有した売りポジションの含み損が解消される④で決済するのが効果的です。
しかし、④まで価格が下がるとは限らないため、③から④の間で損切りするのも良いでしょう。

両建てを禁止しているFX業者がある
両建てには、以下のような方法があります。
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複数口座間や異なるFX業者間の両建てを禁止しているFX業者が多くあります。
禁止されている両建てをすると、以下のようなペナルティが課せられることがあるので注意が必要です。
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ペナルティを避けるためには、利用するFX業者の両建てに関するルールを確認しておくことが大切です。
BigBossでは、複数の口座を用いた両建てが禁止されているので注意しましょう。
両建てに関するよくある質問
最後に、両建てに関するよくある質問に回答します。
両建ては意味がない?
両建ては、相場の様子見や税金対策に有効な取引手法です。
しかし、ロスカットリスクが高まったり、取引コストが増えたりするデメリットがあります。
資金効率が低下して利益を得られるチャンスを逃してしまう可能性もあるため、両建てを取り入れることはおすすめできません。
両建てはなんのためにする?
両建ては、以下の目的で活用できます。
- 含み損の拡大を一時的に抑える
- 相場の様子見をする
- 税金対策
予期せぬ相場変動で含み損が発生した際に、反対のポジションを保有することで損失の拡大を一時的に防ぐことができます。
相場の方向性が不透明なときに両建てをすれば、大きな損失を受けるリスクを回避し、落ち着いて次の戦略を立てられるでしょう。
年末時点で含み益があるときに両建てをすれば、翌年に持ち越すことが可能です。
両建てが推奨されていない理由は?
両建てが推奨されていないのは、以下のようなリスクがあるからです。
- マイナススワップが発生する
- スプレッドの負担が増える
- ロスカットリスクが高まる
ポジション管理が難しくなったり、資金効率が落ちたりすることも両建てが推奨されていない理由です。
まとめ:FXトレードでは両建てを避けるのがおすすめ
両建ては、含み損の拡大を一時的に抑えたいときや、含み益を翌年に繰り越したいときに活用できる手法です。
ただし、ロスカットリスクが高まったり、取引コストが増えたりするため、積極的に取り入れるのはおすすめできません。
あくまで知識の一つとして、両建てを把握しておくのが良いでしょう。
FXでより多くの利益を狙いたい方は、高いレバレッジで取引ができるFX業者を選ぶのがおすすめです。
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BigBossコラム編集部