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FXのアノマリー一覧|過去チャートを用いた検証結果も紹介

2023年5月15日

FXのアノマリー一覧

トレーダー
FXのアノマリーにはどんなものがある?
トレーダー
アノマリーはどのくらい当たる?

といった疑問をもっていませんか?

FXのアノマリーとは、理由や要因が明確ではないものの、特定の条件下で発生しやすい値動きのことです。

論理的な根拠はないものの、FX取引でアノマリーを意識すれば利益を狙いやすくなるでしょう。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • FXのアノマリーとは
  • FXのアノマリー一覧
  • アノマリーの検証結果

この記事を読めば、どのようなアノマリーがあるのか、どの程度当たるのかを知ることができます。

アノマリーを活用したトレードをしたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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FXのアノマリーとは

fxのアノマリーとは

アノマリーとは、明確な理論では説明しきれないものの、過去の値動きから導き出される傾向のことです。

FXにおいても「円高になりやすい」「トレンドが反転しやすい」といった規則性が数多く存在します。

中には、発生要因が不明確なものもありますが、多くの投資家が意識して取引することで、アノマリー通りの値動きになるケースも珍しくありません。

アノマリーのみで売買判断ができるわけではありませんが、相場の先行きを予測する際の判断材料の一つとして活用できます。

FXのアノマリー一覧

以下はFXにおけるアノマリーの一覧です。

時期

アノマリー(ドル円)

詳細

月ごと

1月

1月効果

1月の相場と年間の騰落が同じ方向になりやすい

2月

円高ドル安

2月にアメリカ国債の償還・利払いがあり償還されたドルを円に換えるため円高方向に動く

3月

円高ドル安

3月は日本企業の年度決算が最も多く、ドルを売って円を買う企業が増え円高ドル安傾向が強くなる

4月

ドル高円安

  • 機関投資家である日本企業の多くが4月に新年度となる
  • ゴールデンウィークに備えて現地の通貨へ両替する日本人が増える
  • 還付金を受け取った外国人投資家がリスク資産買いに積極的になるためドル高に振れやすい

5月

円高ドル安

ゴールデンウィークは日本の市場参加者が著しく少なくなるので、ちょっとしたきっかけで円高方向に動き大きく下落しやすい

6月

調整局面

他の月よりも相場を動かす材料が多くないため、調整局面になりやすい

7月~8月

急な下落に注意

夏休みになると、外国人投資家が長期休暇に入るため市場参加者が少なくなり、ドル安となる傾向がある

9月~10月

10月効果

10月に株価が弱くなりやすい

11月

月末にかけて反転しやすい

11月は9月から継続したトレンドがポジション調整によって終わりを迎えるため、月末にかけて反転しやすい

12月

相場が荒れやすい

クリスマス1週間前からは市場参加者が急激に少なくなるため、値動きが大きく荒れる可能性がある

毎月

 

ゴトー日

ドル高円安

日本の輸入企業がドル決済(円を売ってドルを買う)をするので、ドル高円安になりやすい

水曜スワップ

ドル高円安

土日分のスワップポイントは、水曜日にまとめて受け取れるため水曜日に金利の低い日本円を売って高金利通貨を買う人が多く円安になりやすい

ロンドンフィキシング

相場が荒れやすい

金取引や輸出入の決済が集中するため、相場が急変しやすい

イベント

大統領選挙

ドル高円安

大統領候補の政策に対する期待や不安が為替相場でも材料視されているため大統領選挙後はドル高になりやすい

ジブリ作品の放送

円高ドル安

金曜ロードショーでジブリ作品の放送と雇用統計の発表が被ると放送翌週の月曜日の為替相場が円高になりやすい

日銀出身者が日銀総裁に就任

円高ドル安

日銀出身者が日銀総裁に就任すると円高になりやすい

月ごとの主なアノマリー

為替相場には、月によってドル高円安・円高ドル安のいずれかに偏りやすい傾向があります。

アノマリーをトレードに活用したい人は、月ごとの特徴から把握しておくことをおすすめします。

月ごとの主なアノマリーを見ていきましょう。

1月(1月効果)

1年の始まりである1月は、その後のトレンドを予測する重要な月として、多くのトレーダーが値動きを注視しています。

1月には「1月効果」と呼ばれるアノマリーがあり、1月の値動きと年間の騰落は同じ方向になりやすい傾向があります。

つまり、1月の騰落を見れば、その年の値動きを予想しやすくなるのです。

2月(円高ドル安)

日本の投資家が米国債の償還で受け取ったドルを円に換えるため円高傾向

2月には、アメリカ国債の償還・利払いがあるため、円高方向に動きやすいというアノマリーがあります。

債券の償還・利払いが行われる場合、満期日に債券保有者が額面金額を払い戻す必要があります。

アメリカ国債を保有している日本の投資家は、償還されたドルを円に換えるため円高方向に動きやすいとされているのです。

3月(円高ドル安)

決算月で企業が資金を円に換える動きがあるため円高になりやすい

3月には、円高ドル安の動きになりやすいというアノマリーがあります。

3月は日本企業の年度決算が最も多い月です。

企業は決算月になると、海外で得た利益や投資した資金を日本国内に送金しますが、その際に保有している外貨を円に換える必要があります。

つまり、ドルを売って円を買う企業が多くなるため、円高ドル安傾向が強くなるといわれています。

4月(ドル高円安)

4月は様々な要因で円高になりやすい

4月は、2月・3月とは逆にドル高円安になりやすい月といわれています。

その理由は、以下の3つです。

  • 機関投資家である日本企業の多くが4月に新年度となる
  • ゴールデンウィークに備えて現地の通貨へ両替する日本人が増える
  • 還付金を受け取った外国人投資家がリスク資産買いに積極的になる

機関投資家である日本企業は、新年度予算に沿ったリスク資産買い(株式・社債・不動産など元本保証のない資産)を行うケースが多いです。

また、ゴールデンウィークの海外旅行に備えて、円を売って現地の通貨へ両替をする日本人が増加します。

加えて、外国人投資家は4月中旬の確定申告期限が終了したら、還付金を受け取ることができます。

手元の資金が増えるため、リスク資産買いに積極的になる投資家が増えるでしょう。

これらの理由から、ドル高円安になりやすいといわれています。

5月(円高ドル安)

5月には、株式市場で有名な「セル・イン・メイ(SELL IN MAY)=5月に株を売れ」という格言があります。

株式が売られると、円高ドル安になりやすいので注意しなければなりません。

加えて、ゴールデンウィークのような日本の大型連休は、円高ドル安になりやすいといわれています。

ゴールデンウィークは日本の市場参加者が少なくなるので、ちょっとしたきっかけで円高方向に動くと大きく下落しやすい時期です。

また、多くの日本企業はゴールデンウィーク期間中は休みですが、アメリカの日本法人は通常通り営業しているため、ドルを円に換え続けています。

こうした円買い需要が優勢となるため、円高ドル安の動きを後押ししやすくなります。

FXに関する格言15選はこちら!

6月(調整局面)

6月は、例年アメリカの株価が下落しやすい月です。

6月に決算がある日本やヨーロッパの企業もありますが、3月や12月ほど多くはありません。

また、他の月よりも相場を動かす材料が多くないため、調整局面になりやすい月です。

7月~8月(急な下落に注意)

夏休みで市場参加者が減少

夏休みになると、外国人投資家が長期休暇に入るため市場参加者が少なくなります。

夏枯れ相場と呼ばれるこの時期は、ドル安となる傾向があります。

加えて、日本も8月にお盆休みがあるので注意しなければなりません。

実際に、2007年(8円の円高)・2009年(5円の円高)・2011年(4円の円高)・2013年(4円の円高)に大きな急落が発生しました。

8月になるまで円安傾向であっても、急に円高になるケースもあるため注意しておきましょう。

9月~10月(10月効果)

9月~10月は、年間を通じて特に相場の変動が激しくなりやすい時期です。

中でも、アメリカ株式市場には、10月に株価が弱くなりやすい「10月効果」というアノマリーがあります。

過去には、1929年10月24日の暗黒の木曜日や1987年10月19日の暗黒の月曜日などの大きな暴落が発生しました。

多くの投資家が「10月=暴落」のイメージをもっており、慎重に相場を注視すべき時期といえます。

11月(月末にかけて反転しやすい)

11月は、9月から継続したトレンドがポジション調整によって終わりを迎え、月末にかけて反転しやすいという特徴があります。

また、毎年11月最終週は日本、アメリカともに株価が高いというアノマリーがあります。

株式市場の動きが為替相場に影響を与えることもあるため、株価動向も注意深く見守る必要があるでしょう。

12月(相場が荒れやすい)

クリスマス相場は荒れやすい

12月は、相場は荒れやすい時期です。

クリスマスになると日本以外の主要な市場が休場となるので、市場は閑散とします。

特にクリスマスの1週間前からは市場参加者が急激に少なくなるため、値動きが大きく荒れる可能性があります。

想定外の急落に巻き込まれるリスクがあるため、注意しておきましょう。

毎月起きる可能性のあるアノマリー

毎月起きる可能性のあるアノマリーには、以下のようなものがあります。

  • ゴトー日(ドル高)
  • 水曜日スワップ(円安)
  • ロンドンフィキシング(相場が荒れやすい)

それぞれ詳しく解説します。

ゴトー日(ドル高)

日付に5や10がつく日をゴトー日と呼びます。

ゴトー日は日本の輸入企業が海外への支払い(ドル決済)を集中させる傾向があります。

ドルを確保するために「円を売ってドルを買う」動きが活発化するため、ドル高円安になりやすいのが特徴です。

特に、東京市場の仲値が決定する午前10時前後に向けて注文が集中しやすいので、午前中の値動きに注意しておきましょう。

ゴトー日の取引手法や注意点はこちらで詳しく解説!

水曜日スワップ(円安)

FXでは、低金利の通貨を売って高金利の通貨を保有することで「スワップポイント」を受け取ることができます。

為替市場が閉場している土日分のスワップポイントは、水曜日にまとめて付与される仕組みです。

そのため、水曜日に金利の低い日本円を売って高金利通貨を買う人が増加し、円安になりやすいといわれています。

スワップトレードにおすすめの通貨はこちらで解説!

ロンドンフィキシング(相場が荒れやすい)

ロンドンフィキシングは、ロンドン市場において対顧客取引の基準レートが決定されるタイミングを指します。

日本時間の深夜24時(冬時間は25時)に行われますが、特に世界中の機関投資家がポートフォリオを調整する「月末」には、取引量が増加するのが特徴です。

この時間帯は、輸出企業の決済や米ドル建てで取引される「金(ゴールド)」の売買に伴い、ドルをはじめとする主要通貨が活発に取引されます。

そのため、為替相場が急激に変動しやすい傾向があります。

政治・イベントに関するアノマリー

FXのアノマリーには、以下のように政治・イベントに関わるものもあります。

  • アメリカ大統領選挙(ドル高)
  • 金曜ロードショーでジブリ作品が放送される(円高)
  • 日銀出身者が総裁に就任する(円高)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

アメリカ大統領選挙(ドル高)

4年に1回行われるアメリカ大統領選挙の年とその翌年の為替相場は、ドル高円安になる傾向があります。

実際に、1984年以降のアメリカ大統領選挙が行われた年のドル/円相場では、ドル高円安が7回・円高ドル安が3回という結果となりました。

続いて、選挙が行われた翌年のドル/円相場でも、ドル高円安が7回・円高ドル安が3回という結果となっています。

アメリカの大統領選挙は世界経済にも影響のあるビッグイベントです。

為替相場の動きは経済情勢によって変わるため、大統領選挙後にドル高円安になりやすい明確な根拠はありません。

しかし、大統領候補の政策に対する期待や不安が為替相場が変動する材料になるので、アノマリーは参考程度に留めておくのが良いでしょう。

金曜ロードショーでジブリ作品が放送される(円高)

スタジオジブリの映画作品が金曜ロードショーで放送されることがアノマリーとして認識されています。

金融関係者や個人投資家の間では、金曜ロードショーでジブリ作品の放送と雇用統計の発表が重なると、放送翌週の月曜日の為替相場が円高になりやすいというアノマリーが広まりました。

明確な根拠はないものの、金曜ロードショーの放送時間とアメリカ雇用統計の発表時間が被っている日がある点を指摘している専門家もいます。

しかし、必ずしも円高になるとは限りません。

以下の表は、2022年1月~2023年1月の間に放送されたジブリ作品とドル/円の値動きの比較を表したものです。

放送日と放映作品

翌週月曜日のドル/円の値動き

2022年1月7日(千と千尋の神隠し)

円高ドル安

2022年1月14日(紅の豚)

ドル高円安

2022年4月29日(魔女の宅急便)

ドル高円安

2022年5月6日(崖の上のポニョ)

ドル高円安

2022年8月12日(天空の城ラピュタ)

円高ドル安

2022年8月19日(となりのトトロ)

ドル高円安

2022年8月26日(耳をすませば)

ドル高円安

2023年1月6日(ハウルの動く城)

円高ドル安

2023年1月13日(思い出のマーニー)

ドル高円安

過去の値動きを見ると、円高になるケースがある一方で、ドル高になる回数も多いことがわかります。

こうした背景から「円高になることもある」という参考程度に留めておくのが良いでしょう。

日銀出身者が日銀総裁に就任する(円高)

日銀出身者が日銀総裁に就任すると、円高になりやすいというアノマリーがあります。

1979年以降、日銀総裁に就任した人は現在の植田和男総裁を含めて9人います。

そのうち日銀出身者は以下の5人です。

日銀総裁

総裁就任日から退任日のドル/円の値動き

白川方明

円高ドル安

福井俊彦

円高ドル安

速水優

円高ドル安

三重野康

円高ドル安

前川春雄

ドル高円安

1979年12月から1984年12月まで就任していた前川春雄氏を除く4人が、就任日よりも円高ドル安になった時点で退任しています。

過去チャートを用いたアノマリーの検証結果

アノマリーは実際にどのくらい当たっているのか、月別とゴトー日のアノマリーをチャートを用いた検証結果を紹介します。

月別アノマリー

下図は、2024年1月~2025年3月26日時点のドル円月足のチャートです。

2024年1月~2025年3月26日時点のドル円月足のチャート

月ごとにアノマリーと実際のチャートを比較しながら検証した結果は、以下の通りです。

アノマリー

実際のドル円(2024年1月~12月)

検証結果

1月

1月効果(1月の相場と年間の騰落が同じ方向)

ドル高円安(年間レンジ相場)

×

2月

円高ドル安

ドル高円安

×

3月

円高ドル安

ドル高円安

×

4月

ドル高円安

ドル高円安

5月

円高ドル安

円高ドル安

6月

調整局面

先月の円高をうけ調整局面へ

7月~8月

急な下落に注意

急な下落

9月~10月

10月効果(暴落しやすい)

9月に年間最安値をつけた一方で10月は反転しドル高円安に

11月

月末にかけて反転しやすい

11月頭はドル高、末にかけて円高ドル安へ

12月

相場が荒れやすい

ドル高円安(特に大きなボラティリティはなし)

×

2024年において、10個のアノマリーのうち6つが的中していることから、アノマリーが取引において重要な要素であることがわかります。

ゴトー日のアノマリー

ゴトー日(5・10・15・20・25・30日)は、日本時間の9時から10時にかけて為替がドル高円安方向に大きく動く傾向があります。

下図は、2025年3月5日と3月10日のドル円1時間足のチャートです。

2025年3月5日と3月10日のドル円1時間足のチャート

3月5日9時のローソク足は下ヒゲが長く、10時のローソク足は上ヒゲを長くつけていることから9時~10時の間に相場が大きく急騰したことがわかります。

続いて、3月10日の日本時間9時と10時のローソク足を見てみましょう。

3月10日の日本時間9時と10時のローソク足

3月10日9時のローソク足は陰線ですが、10時のローソク足は下ヒゲを長くつけるも大きな戻りがあり、最終的に陽線で終えています。

これは9時~10時の間に相場が大きく急騰したと捉えられます。

3つめは、3月20日の日本時間9時と10時のローソク足です。

3月20日の日本時間9時と10時のローソク足

3月20日9時のローソク足は陰線ですが、10時のローソク足は上下のヒゲを長くつけた十字線になっています。

そのため、9時~10時の間に相場が上下に大きく動いたことが確認できます。

以上3つの検証から、ゴトー日の日本時間9時から10時の間はドル高円安になりやすいといえるでしょう。

編集部 田中
筆者は実際に、ゴトー日の9時過ぎに買いポジションを保有し、仲値に向けて価格が上昇する動きを捉えて利益を出せた経験があります。この経験から、ゴトー日のアノマリーはトレードの根拠として参考になると実感しています。

十字線などのローソク足種類をまとめた解説はこちら!

まとめ:アノマリーは判断材料の一つとして活用しよう

FXでは「ゴトー日はドル高になりやすい」「7~8月に相場が下落しやすい」といったアノマリーが存在します。

相場は投資家の心理状態を反映するため、明確な根拠や理由を理論的に説明できなくてもアノマリー通りの動きになるケースは珍しくありません。

ただし、必ずアノマリー通りになるとは限らないため、あくまで参考程度に留めておきましょう。

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▼この記事を書いた人

BigBossコラム編集部

BigBossコラムは、Prime Point LLCが運営・管理するインターネットメディアです。Prime Point LLCは2024年にベストFXブローカーにも選ばれた海外FX業者のBigBossも運営しています。BigBoss編集部はFXや株、仮想通貨などの金融知識が豊富なメンバーで構成されています。記事の作成は、編集部の実際の経験や知識をもとに執筆しています。掲載内容についても、定期的に記事をリライトし、最新の情報への更新を行うなど、ユーザーファーストで情報を発信していきます。

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