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FXのトレードルールとは?ルールの作り方やルールを守る重要性を解説

2025年7月9日

FXのトレードルールとは?

トレーダー
トレードルールって何を決めるの?
トレーダー
ルールを決めておく必要ってあるのかな?

と疑問に思ったことはありませんか?

FXのトレードルールは、トレードスタイルやエントリーポイント、資金管理やトレード時の行動を定めた規則です。

トレードルールを定めることで、不確実性が多いFXの相場でも安定したトレードを行うことを目的とします。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • FXのトレードルールとは
  • トレードルールの構築方法
  • トレードルールを作るときのポイント

トレードルールの構築には手間がかかるかもしれませんが、筆者の経験上、ルールを定めなければ安定した利益を得続けることは非常に難しいです。

トレードルールを構築したいと考える方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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FXのトレードルールとは

FXのトレードルールとは、エントリー・決済・資金管理など、取引のやり方を固定化するための行動基準です。

トレードルールを定めておくことで、毎回同じ判断ができるようになり、取引の一貫性が生まれます。

ルールを定めることで、感情に左右されずに手法を使った取引が行え、FXで勝率や成績を安定させるための土台になります。

トレードのやり方を固定する仕組み

トレードルールを一言で説明するなら、トレードのやり方を固定する仕組みのことです。

FXにおいて、

  • どのタイミングでエントリーするのか
  • いつ利確をするのか
  • どの期間軸でトレードするのか
  • トレード手法はどれをつかうのか

といった項目をあらかじめ決めておきます。

これらをルール化することで、毎回同じ基準で取引を繰り返せるようになるのです。

取引を一貫させて、勝つための再現性をもたせる

トレードルールを決める目的は、取引に一貫性の指針を持たせ、勝つための再現性を作ることです。

ルールが明確であれば、その場の相場の雰囲気やその時の感情に流されることなく、常に同じ基準で取引の判断が行えます。

その結果として、

  • 無計画なエントリーが減る
  • 損切りや利確の基準が安定する
  • 手法の期待値が正しく機能する

といった効果を得られるようになり、トレード全体の質を向上させられます。

それと、毎回同じ条件のもとでトレードを行うことで、自分のトレードの課題を検証しやすくなるメリットもあります。

トレードルールの内容

FXのトレードルールの内容には、以下の項目があります。

  • トレードスタイル(トレード期間)
  • トレード手法
  • エントリーの条件と根拠
  • 決済ルール
  • 資金管理ルール
  • トレード実行ルール
  • メンタルと環境ルール

これらのルールを決めておくことで、自身のトレードにも一貫性を持たせることができるのです。

トレードルールとトレード手法の違い

FXをはじめたばかりの初心者の方だと、トレードルールとトレード手法は何が違うのか、悩んでしまう方もいるかも知れません。

基本的にルールと手法には以下の違いがあります。

トレード手法:取引で勝つための戦略(どの分析方法を使い、どのような方法で取引するのか)

トレードルール:その戦略を再現性ある形で実行するための仕組み

トレード手法は、たとえばテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を使って、順張りなのか逆張りなのかといった、戦略を決める部分です。

トレードルールは、トレード手法を含めたトレード全体において、どのようにすれば同じ取引が繰り返せるのかを決めておく仕組みです。

トレードルールとトレード手法、同じものと混同されてしまうことがありますが、しっかりとした違いを理解しておきましょう。

FXのトレードルールの構築方法

実際にトレードルールの構築方法を紹介します。

トレードルールを構築するために必要な項目と、どのような内容を決めるべきかまとめました。

順番に確認をしながらトレードルールを構築していきましょう。

トレードスタイルを決める

ポジションを保有し続ける期間でもあるトレードスタイルを決めましょう。

トレードスタイルを決めることで、チャートで見るべき時間足やチャートを確認する頻度、使うべきテクニカル分析などを決めやすくなります。

トレードスタイル

取引期間

スキャルピング

数秒~数分

デイトレード

1日以内

スイングトレード

数日~数週間

ポジショントレード

数か月~数年

トレードの内容もスキャルピングとポジショントレードを比較すると大きく変わるため、自分に合ったトレードスタイルを決めると良いです。

ちなみに、FX初心者の方であれば数日~数週間ポジションを保有し続けるスイングトレードがおすすめです。

実際にFXでトレードを繰り返してみると分かりますが、仕事や生活をしながら毎日チャートを確認するのは難しいです。

経験上ポジションの保有期間と1日に数回のチャート確認でトレードができるスイングはサラリーマンと相性良いためです。

トレード手法を決める

どのような戦略で取引を行うのかを、トレード手法として決めていきましょう。

トレード手法では、取引の方向性と、相場を判断するための分析方法を決めます。

  • 順張りで取引するのか、逆張りを狙うのか(方向性)
  • テクニカル分析を中心に判断するのか
  • ファンダメンタルズ分析をメインにするのか

また、短期トレードはテクニカル、長期の環境認識はファンダメンタルズというように、両方を役割に応じて組み合わせる方法も一般的です。

手法と聞くとトレードのやり方を決めるものだと誤解されがちですが、どのような相場を狙い、どのような分析で判断するのか、取引の方向性を決めることが手法となります。

順張りと逆張りの解説はこちら

エントリー条件と根拠を決める

エントリーの条件と根拠を決めることで、毎回同じ基準でトレードを開始できるようになります。

次の2つをトレードルールとして明確にしておきましょう。

  • エントリー条件:エントリーを行っても良い時の数値や条件
    例:移動平均線でゴールデンクロスが出現、RSIが30を下回った時
  • エントリー根拠:エントリー条件が勝ちやすい裏付け理由
    例:上位足で上昇トレンドが発生している、2種類以上のテクニカル分析で買いのサインが出ている

このように、エントリー条件はエントリーを行うときのルールであり、エントリー根拠はルールが機能する理由です。

相場の雰囲気に流されず、計画的な基準でトレードが行えるようになります。

決済ルールを決める

ポジションを持つときの、決済ルール(エグジットルール)も決めておきましょう。

FXにおける決済には、利確と損切りの2種類が存在します。

利確:ポジションの含み益が◯◯pips(または◯%)に達した時、テクニカル分析で売りのシグナルができた時

損切り:あらかじめ設定した損切りラインに当たった時、直近の高値もしくは安値を割った時

利確と損切りで決済ルールを定めておくと、相場の動きや感情に左右されず、同じ基準で毎回決済できるようになります。

特に損切りは、トレーダーの感情によって決済のタイミングが左右されやすいので、あらかじめ明確に決めておくことが重要です。

エントリーの条件と決済ルールは、トレードを実際に行うために重要なルールとなるので、しっかり決めてからトレードをはじめるようにしましょう。

利確と損切りの比率を設定できるリスクリワードはこちら

資金管理ルールを決める(ロット・許容リスク)

FXのトレードは、自分が持つ資金をすべて使うのではなく、1回の取引で許容できる損失額や使うロット数を決めておくことも大切です。

トレードで連敗してしまった時でも大幅な資金減少を防ぐために、以下のルールを設定しておきましょう。

  • 1回のトレードにおける許容リスク(証拠金の◯%までの損失に抑える)
  • 1回のトレードのロット数
  • 1日の最大損失上限

これらの資金管理ルールを決めておくことで、FXにおいてどれだけ負けないかをルール決めしておくことができます。

1度の失敗で多くのトレーダーが散っていくFXにおいて、資金管理ルールは相場で生き残るために必須のルールと言えるのです。

適切なロット数の決め方はこちらで解説

トレード実行ルール

トレード実行ルールは、取引を実行するときの行動を統一させるためのルールです。

  • 取引を行う時間帯:ニューヨーク時間のみトレードを行う、指標発表前はトレードしないなど
  • 1日の最大エントリー回数:たとえば、無駄なトレードを控えるために1日2回までのエントリー制限
  • エントリー後の行動:エントリー後はチャートを注視する、ポジションを追加しないなど
  • やってはいけない行動の規定:ナンピン、放置など

取引を行うときのルールを定めておくことで、その場の感情で無駄なエントリーをしてしまう行動を抑えられるようになります。

つまりは、FXのトレードを安定化させて負けてしまう要因を減らせるのです。

メンタルや環境におけるルール

取引はトレーダーが行うため、トレーダーのメンタルやトレード環境も成績に大きな影響を与えます。

理想的な状態でトレードを繰り返せるように、メンタルや環境もルール化しておく必要があります。

  • 体調が悪い日はトレードをしない
  • 連敗したときには1日休む
  • メンタルが荒れる日にはトレードを行わない
  • 静かな環境でのみトレードを行う
  • ネット回線が良好な状態でトレードを行う
  • チャートの確認は必ずパソコンを使う

メンタルが荒れるとトレードの成績にも影響を与えるため、休む選択ができるルールを定めておきましょう。

それと、環境を整えることで、ブレがでないトレードを行えるようにもなります。

FXで使えるトレードルールの具体例

実際に今回紹介してきたトレードルールで、具体的に使えるルールを構築してみました。

  • トレードスタイル:スイングトレード
  • トレード手法:順張り(押し目買い、戻り売り)、短期をテクニカルで分析し、中長期をファンダメンタルズで判断
  • エントリーの条件と根拠:上位足のトレンド方向、移動平均線でゴールデンクロスもしくはデッドクロス出現で順張り
  • 決済ルール:利確80pips、損切り40pips
  • 資金管理ルール:1回の損失は口座の3%まで
  • トレード実行ルール:エントリーと決済はロンドン時間、重要な指標発表前後はポジション解消
  • メンタルと環境ルール:パソコンでトレード、メンタルが荒れるときにはポジション解消

これらのルールはあくまで一例ですが、自分に合ったトレードスタイルに合わせてカスタマイズすることで、より再現性のある取引ができるようになります。

まずはシンプルなルールからで問題ないので、自分だけのトレードルールを完成させていきましょう。

FXでトレードルールを作る時のポイント

FXでトレードルールを構築するときには、以下のポイントを意識することで勝つために必要な指針を作ることができます。

  • ルールの条件は数値化して曖昧さをなくす
  • 自分の性格や生活リズムに合ったルールにする
  • ルールの条件を増やし過ぎない
  • 自分のトレードを記録し、ルールを改善していく

順番にどのようなポイントを意識してルールを作るべきか紹介していきます。

ルールの条件は数値化して曖昧さをなくす

トレードルールで決める条件は、曖昧な文言ではなく数値化して設定するようにしましょう。

曖昧な設定だと、トレードで使う判断も曖昧となり感情にも左右されやすくなります。

例えば、「上昇トレンドっぽい→上昇トレンドのシグナルが出たら」「そろそろ反発しそう→反発を確認できたら」といった明確な設定に変えます。

それと、テクニカル分析を使うなら「RSIが30を下回ったら」損切りは-30pipsで必ず行う、などのように数値で決めるようにしましょう。

明確な設定を使うことで、毎回同じ判断ができるようになり再現性を高められます。

自分の性格や生活リズムに合ったルールにする

FXのトレードルールは、自分の性格や生活リズムに合ったルールを使うのが理想です。

そのために、自分の性格や生活リズムに合わせたルールを構築しましょう。

例えば、コツコツと積み上げることが得意ならスイングトレードやデイトレード、夜しかトレードを行えないならニューヨーク時間にのみトレード、といった設定が行えます。

自分に合ったトレードルールは自分にしか作ることができないため、まずは自分がどのような性格なのかを把握するようにしましょう。

ルールの条件を増やし過ぎない

トレードルールの条件を増やしすぎると、トレード時の判断が遅くなったり、エントリーの機会が減りやすくなります。

トレードルールを数値で設定しておきながらもシンプルな内容にしておき、しっかり固めすぎない意識を持つようにしておきましょう。

シンプルなトレードルールの方が、守りやすく後で改善しやすいメリットも生まれます。

自分のトレードを記録し、ルールを改善していく

トレードルールは一度設定したら終わりではなく、相場の変化に合わせて改善し続けるものです。

トレードの記録をしっかりと残し、機能していないルールを改善していきましょう。

改善を重ねることでトレードルールの精度を高め、FXで勝率を安定させられるトレードルールを構築していけます。

FXで勝つためにはトレードルールを守ることが最重要

トレードルールを設定した後は、しっかりとそのルールを守るようにしましょう。

トレードルールは守ることで効果を発揮し、守ることがトレードを安定させるために重要だからです。

では実際に、ルールを守りながらトレードを繰り返す重要性を紹介します。

FXの相場は不確実性が多い

FXの相場は不確実性が多く、テクニカル分析などを使った予測を行ったとしても必ず当たるわけではありません。

そんな中でも一貫したトレードルールを設けることで、根拠のないトレードを避け、損切りを計画的に行い、長期的に資金のプラス、を目指すことが可能となります。

何も定めない中でのトレードはギャンブル性が高くなりやすく、結果的には破綻(退場)の道を辿ることになりやすいのです。

FXは感情によって負けてしまうことが多い

トレードはポジションを持った瞬間から値動きが発生し、ポジションに対して含み益もしくは含み損が発生します。

どちらに動いてもトレーダーの感情は揺れ動き、感情が高ぶるほどトレード時のミスにつながりやすいです。

しかし、あらかじめトレードルールを定めておくことで、感情的になったとしてもルールに従えば安定的にトレードを行い利益を残すことが可能となります。

トレードルールを守ることが結果的に、トレード時の感情の暴走を止める効果を発揮しているのです。

ちなみに、筆者の経験上、トレード時のミスはプラス・マイナスいずれの感情でも高ぶったときに起きやすいです。

そのため、感情に支配されない状態でトレードが行えるようになるだけでも、十分FXで利益を出せる可能性を高めることができるでしょう。

まとめ:負ける行動をルールで抑えて、勝てる行動を取ろう

FXのトレードルールは、エントリー・決済・資金管理など、取引のやり方を固定化するための行動基準です。

トレードに一貫性を持たせ、勝率を安定させて高めていくためにもトレードルールを設定してみましょう。

ちなみに、今回紹介した全てのトレードルールを最初から設定する必要はなく、設定できる項目から決めていく方法でも問題ありません。

最低限のルールを定めて、改善していく中でトレードルールを構築し、自分だけのオリジナルルールでトレードを安定させていきましょう。

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▼この記事を書いた人

BigBossコラム編集部

BigBossコラムは、Prime Point LLCが運営・管理するインターネットメディアです。Prime Point LLCは2024年にベストFXブローカーにも選ばれた海外FX業者のBigBossも運営しています。BigBoss編集部はFXや株、仮想通貨などの金融知識が豊富なメンバーで構成されています。記事の作成は、編集部の実際の経験や知識をもとに執筆しています。掲載内容についても、定期的に記事をリライトし、最新の情報への更新を行うなど、ユーザーファーストで情報を発信していきます。

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