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マルチタイムフレーム(MTF)分析とは?基本的な手順と利益を狙うポイントを紹介

2025年4月22日

マルチタイムフレーム(MTF)分析とは?

トレーダー
マルチタイムフレームって何?

トレーダー
どうやってトレードに取り入れるの?

といった疑問はありませんか?

マルチタイムフレーム分析とは、複数の時間足で相場を分析する手法です。

一つの時間足を見るより、多くの情報を得られるので、トレードの精度が高まりやすくなります。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • マルチタイムフレーム分析の意味
  • トレードに取り入れる際の基本的な流れ
  • 利益を狙うためのポイント

マルチタイムフレーム分析を取り入れれば、だましに遭うことが減り、安定した利益を狙いやすくなるでしょう。

トレード成績を安定させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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マルチタイムフレーム(MTF)分析とは

マルチタイムフレーム(MTF)分析

マルチタイムフレーム分析とは、複数の時間足で相場を分析することです。

長期、中期、短期の時間足に分けて相場を確認することで、相場全体の流れから直近の値動きまで細かく分析することができます。

一つの時間足のチャートを確認するより、多くの情報を得られるので、FXトレードの勝率を高めやすくなります。

FX初心者がマルチタイムフレーム分析を取り入れるメリット

FX初心者がマルチタイムフレーム分析を採用するメリットには、以下のようなものがあります。

  • だましを避けやすくなる
  • エントリーや決済のタイミングを見極めやすくなる
  • 感情的なトレードを減らしやすくなる

それぞれ詳しく紹介します。

だましを避けやすくなる

だましとは、テクニカル分析で導いた売買サインと異なる方向に値動きする現象のことです。

FX相場は、上位足で示された方向に動きやすいとされています。

日足で上昇トレンドが出ているときは、15分足などの短期足でトレンド転換のサインが出ていても、一時的な下落で終わる可能性が高いです。

異なる時間足でトレンド方向が一致していれば、だましに遭うリスクを軽減しやすくなるでしょう。

エントリーや決済のタイミングを見極めやすくなる

短期足だけでエントリーや決済ポイントを判断すると、想定外の値動きに巻き込まれる可能性があります。

マルチタイムフレーム分析では、長期足で相場全体の方向性を把握し、中期足でトレンドが継続しているか、勢いが弱まっているかを確認します。

その後、短期足で実際のエントリーポイントを見極める流れです。

様々な視点で相場を分析すれば、より根拠のあるタイミングでエントリーや決済ができるようになります。

感情的なトレードを減らしやすくなる

短期足のみでエントリーポイントを見ると、焦って感情的なトレードをしやすくなります。

FX初心者によくある失敗として、テクニカル分析の売買サインが出たらすぐにエントリーして想定外の値動きに巻き込まれるといったケースがあります。

マルチタイムフレーム分析を採用すると、複数足で根拠を積み重ねるため、冷静なトレードにつながりやすくなるでしょう。

感情的なトレードから、論理的なトレードに切り替えたい人は、マルチタイムフレーム分析を取り入れてみましょう。

マルチタイムフレーム分析の基本的な流れ

マルチタイムフレーム分析の基本的な流れは、以下の通りです。

  1. 長期足で相場全体の方向性を確認する
  2. 中期足でトレンドの方向や勢いを確認する
  3. 短期足で具体的なエントリーポイントを探す

以下は、トレードスタイルごとの一般的に用いられる時間足の目安です。

トレードスタイル

長期足

中期足

短期足

スキャルピング

1時間足
30分足

15分足

5分足
1分足

デイトレード

日足
4時間足

1時間足
30分足

15分足
5分足

スイングトレード

週足
日足

4時間足

1時間足

ポジショントレード

月足

週足

日足

マルチタイムフレーム分析の流れを詳しく見ていきましょう。

1.長期足で相場全体の方向性を確認する

まずは長期足を使って、相場が上昇トレンド・下降トレンド・レンジ相場のどれに該当するかを確認します。

長期足の相場状況は、複数の短期足の値動きを含んで形成されているため、相場全体の方向性を把握するうえでチェックしておきたい視点となります。

この段階では、長期足で上昇トレンドが発生していれば買いエントリー、下降トレンドが発生しているなら売りエントリーで始めるといったおおよそのトレード戦略を考えておきましょう。

下図の2025年6月の日足チャートでは、下降トレンドが発生しているため、売りエントリーを検討します。

長期足で相場全体の方向性を確認する

トレーダーの多くが意識している価格帯をチェックするのもおすすめです。

チャートが何度も反発していたり、売りと買いが拮抗していたりする価格帯を押さえておけば、エントリーや損切りの判断材料として活用できます。

2.中期足でトレンドの方向や勢いを確認する

次に、中期足チャートを見て、長期足とトレンド方向が一致しているか、どのくらいの勢いがあるのかを確認しましょう。

長期足で下降トレンドを確認後、中期足で価格が切り下がっているのを確認できていれば、トレンドが継続していると判断できます。

中期足でトレンドの方向や勢いを確認する

一方、価格が継続的に切り下がっていたり、直近の安値を超えていたりすれば、下降トレンドに転換する可能性があると予測できます。

「長期足と中期足のトレンド方向が一致していない」「中期足でトレンド転換の兆候が見られる」といった場合は、エントリーを見送ることも視野に入れましょう。

3.短期足で具体的なエントリーポイントを探す

最後に短期足で押し目(上昇トレンド中の一時的な下落)や戻り(下降トレンド中の一時的な上昇)、テクニカル指標の売買サインを活用してエントリーポイントを探します。

例えば、長期足・中期足で下降トレンドの発生が確認できたときは、戻りで売りエントリーを入れるのが効果的です。

戻り売りのタイミング

テクニカル指標の売買サインを活用してタイミングを見極めましょう。

押し目買い・戻り売りの意味や手法はこちらで詳しく解説!

マルチタイムフレーム分析を取り入れるときのポイント

マルチタイムフレーム分析では、長期足の方向性に絞ってトレードしたり、テクニカル指標を使ったりするのが効果的です。

ここでは、マルチタイムフレーム分析で利益を狙うためのポイントを紹介します。

長期足の方向性に沿ってトレードする

安定した利益を狙うには、長期足から読み取れるトレンド方向にエントリーするのがおすすめです。

短期足でトレンド転換の売買サインが出ていても、長期足と異なる方向にエントリーすると、想定外の値動きに巻き込まれる可能性があります。

長期足・中期足・短期足でトレンド方向が一致していれば、勝率の高い局面といえるでしょう。

テクニカル指標を活用する

マルチタイムフレーム分析をする際は、以下のテクニカル指標を活用するのがおすすめです。

  • トレンドライン
  • 移動平均線
  • 水平線

具体的な使い方を詳しく紹介します。

トレンドライン

トレンドラインとは、相場の方向性を視覚的にわかりやすくするためにチャート上に引く線のことです。

チャート上の安値同士をつないで上向きに引けたら上昇トレンド、高値同士をつないで下向きに引けたら下降トレンドが発生していると判断できます。

価格の反発・反落をエントリーの目安として取り入れるのも効果的です。

例えば、下図のように価格がラインまで下落したとき(A)に反発を予測して買いエントリーすると利益を狙えます。

トレンドライン

トレンドラインの引き方やトレード手法はこちらで詳しく解説!

移動平均線

移動平均線とは、一定期間の価格の平均値を折れ線グラフで表示するテクニカル指標です。

長期足・中期足でのトレンド方向を確認する場面や、短期足でエントリーポイントを見極める場面で活用できます。

下図のように、移動平均線が下向きでローソク足の上に位置するときは下降トレンド、上向きでローソク足の下に位置するときは上昇トレンドと判断できます。

移動平均線

移動平均線とローソク足が触れたタイミングは、エントリーチャンスとなります。

現在のローソク足が移動平均線より上側にある場合は、移動平均線に反発したタイミングで買いエントリー、ローソク足が下側にある場合は、反落したタイミングで売りエントリーを入れるのが効果的です。

水平線

水平線は、ローソク足の高値同士・安値同士を水平に結んだラインのことです。

水平線

水平線は、再び反発が起こりやすい価格帯として多くのトレーダーが意識します。

一方で、水平線を突破(ブレイク)するとその方向に大きな値動きが発生するといわれています。

そのため、水平線の反発やブレイクを狙った手法が有効です。

水平線の引き方や手法はこちらで詳しく解説!

チャート画面を使ったマルチタイムフレーム分析の事例

最後に2025年6月9日14時頃のチャート画面を使って、マルチタイムフレーム分析の事例を紹介します。

2025年6月9日14時頃の日足チャートでは、下図のように下降トレンドの発生が確認できます。

2025年6月9日14時頃の日足チャート

2025年1月から続いている下降トレンドであり、高値同士を結んだトレンドラインを抜ける前兆がないため、下落が続くことが予想できるでしょう。

次に1時間足チャートでトレンド方向や勢いを移動平均線を用いて確認します。

6月9日14時には、チャートが移動平均線の下を移動しているため、下降トレンドと判断できます。

6月9日14時のチャート

長期足と中期足の両方で下降トレンドの発生が確認できたため、売りエントリーする方向で戦略を立てます。

最後に、15分チャートでエントリータイミングを決めます。

移動平均線の下にチャートがあるときは、価格上昇を抑えつける抵抗線としての役割を担うので、移動平均線での反落が確認できたときに売りエントリーを入れるのが効果的です。

15分チャートでエントリータイミングを決める

移動平均線をブレイクしたタイミングに買いで決済すれば利益を獲得できます。

まとめ:マルチタイムフレーム分析を使ってトレードの精度を高めよう

マルチタイムフレーム分析とは、複数足の相場を分析することです。

複数の時間足で相場状況を確認するため、だましを避けやすくなったり、感情的なトレードを減らせたりするメリットがあります。

マルチタイムフレーム分析を採用する際は、トレンドの方向性やエントリーポイントが視覚的にわかりやすくなるテクニカル指標を活用するのが効果的です。

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▼この記事を書いた人

BigBossコラム編集部

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