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MT4・MT5でZigZagを設定する方法!計算方法や使い方、トレード例まで解説

2023年6月9日

MT4・MT5でZigZagを設定する方法

トレーダー
「ZigZagって何?」
トレーダー
「ZigZagの使い方がわからない」

といった疑問をもっていませんか?

ZigZag(ジグザグ)とは、アーサー・A・メリル氏が著書の「Filtered Waves」の中で提唱したテクニカル指標で、トレンドの判断に活用できます。

まずは、以下の問題に答えてみてください。

zigzagに関する問題

問題
上記の画像はZigZagを表示させたチャートです。
3点のうちどのポイントがエントリーポイントといえるでしょうか?

ZigZagを使った詳しいトレード方法は記事内で詳しく説明しています。

そこでこの記事では以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • ZigZagの計算方法
  • トレードでの使い方
  • MT4やMT5への設定方法

ZigZagはトレンドの判断だけでなく、損切りの目安としても活用できます。

ZigZagをトレードに取り入れたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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ZigZagとは

ZigZag(ジグザグ)とは、1977年にアーサー・A・メリル氏が著書である「Filtered Waves」の中で提唱したテクニカル指標です。

ZigZagZigZagは、一定期間のローソク足の安値と高値を結んだラインで、相場の波を捉えるのに使います。

FX相場では、いつも規則正しい値動きをするわけではなく「どこからどこまでを波動として捉えるのか」の判断が難しいケースもあります。

そのような状況でZigZagを使えば、高値と安値の位置や、トレンド相場の押し目買いや戻り売りのエントリーポイントを見極めることができるので、FXトレードで利益を狙いやすくなるでしょう。

ZigZagの見方

ZigZagでは、高値と安値を判定するパラメーターが3つあります。

パラメーター 意味 数値を変更した場合
Depth 高値と安値を確定させる期間
  • 大きくするとZigZagが大きくなる
  • 小さくするとZigZagは細かくなる
Backstep 現在の高値・安値を過去の高値・安値と比べた時に遡る期間
  • 大きくするとZigZagが大きくなる
  • 小さくするとZigZagは細かくなる
Deviation 高値・安値の転換率
  • 大きくすると動きが鈍くなる
  • 小さくすると敏感に動くようになる

いずれのパラメータも、数値を小さくするとZigZagが細かくなり、数値を大きくするとZigZagが大きくなります。

ZigZagをMT4・MT5に設定する方法

ZigZagは、MT4やMT5に標準搭載されています。

ここでは、ZigZagをMT5のチャート上に表示するための設定方法を解説します。

1. MT5を起動してZigZagを選択する

まずはMT5を起動して、MT5の上部にある「挿入」を選択します。

MT5を起動してZigZagを選択する続いて「インジケーター」「カスタム」「ZigZag」の順で押していきましょう。

2. パラメータの設定をする

パラメータの設定画面が表示されます。

パラメータの設定をするDepthは12、Deviationは5、Backstepは3がデフォルトに設定されています。

パラメータの数値を変える場合は、下表の良く使用される数値を参考にしてみてください。

Depth 5、7、12、60
Backstep 2、3、5、7、12
Deviation 2、3、5、7、12

デフォルトのままで問題ない場合は、そのまま右下の「OK」を押しましょう。

下図のようにZigZagがチャート上に表示されれば、設定完了です。

パラメータの設定をする

ZigZagの使い方

ZigZagは基本的に以下のような場面で使う手法です。

  1. トレンドの判断
  2. エリオット波動のカウント
  3. サポートラインやレジスタンスラインを引く
  4. 損切りの目安
  5. ストキャスティクスでトレンドの強さを確認する

ZigZagの使い方を見ていきましょう。

1. トレンドの判断

本格的なトレンド相場では、ZigZagはトレンドの判断に使えます。以下のチャートを見てみましょう。

上昇トレンドの場合、高値と安値が更新し続けている上昇トレンドの場合、高値と安値が更新し続けていることがわかります。

トレンドの判断下降トレンドにおいては、高値も安値も切り下げています。

そして、上昇トレンドの場合価格が高値を超えていけばトレンドが継続すると判断し、直近の安値を下回った場合はトレンドが終了したと考えることができます。

トレンドの判断この考え方は、ダウ理論における「トレンドは転換の明白なシグナルが出るまで継続する」という原則に通じます。

相場の高値と安値をチャートに表示できるZigZagを使えば、ダウ理論におけるトレンドのシグナルを見つけやすくなるでしょう。

ダウ理論を活用したトレード方法はこちらで詳しく解説!

2. エリオット波動のカウント

エリオット波動は、相場の波を予測できるテクニカル指標ですが、波の始まりや終わりを判断するのが難しいです。

そのような状況でZigZagを使えば、高値や安値の波をラインで確認できるので、エリオット波動のカウントがしやすくなります。

下図のようにZigZagを表示すると、青矢印の部分で1波の高値を超えていることがわかります。

エリオット波動のカウント

エリオット波動では、価格が1波の高値を超えると本格的に上昇しやすくなるため、3波が始まっていると判断し、買いエントリーをすれば利益を狙うことができます。

エリオット波動のカウントが苦手な人は、ZigZagを活用するのがおすすめです。

エリオット波動の波の特徴はこちらで詳しく解説!

3. サポートラインやレジスタンスラインを引く

ZigZagを表示すると、転換している価格帯を見極めやすくなるので、サポートラインやレジスタンスラインを引くときにも活用できます。

そのため、サポートラインやレジスタンスラインでの反発を狙ったり、ブレイクアウトを狙ったりするトレードがしやすくなります。

これらのトレード手法を取り入れたい場合は、ZigZagを表示して、高値と安値の箇所にレジスタンスラインやサポートラインを引いてみましょう。

サポートラインやレジスタンスラインを引く上図では、レジスタンスラインをブレイクしているので、買いエントリーすることでトレンドの初動に乗れる可能性があります。

水平線の引き方や使い方はこちらで詳しく解説!

4. 損切りの目安

高値や安値を表示できるZigZagは、損切りラインの設定にも活用できます。

買いエントリーした場合は、ZigZagで直近安値を探して、安値より少し下の箇所に損切りラインを設定します。

一方、売りエントリーしているときは、直近高値から少し上の箇所に損切りラインをおいてみましょう。

損切りが苦手な人は、新規エントリー時に逆指値注文を設定しておけば、自動的に決済が可能です。

逆指値注文の設定方法はこちらで詳しく解説!

損切りの決め方はこちらで詳しく解説!

5. ストキャスティクスでトレンドの強さを確認する

トレンドの強さを確認したい場合は、ZigZagとストキャスティクスを併用してみましょう。

ストキャスティクスでは、一般的に80%以上で買われすぎ、20%以下で売られすぎと判断します。

ZigZagで上昇トレンドが出現した際にストキャスティクスの数値が下落していれば、上昇方向の勢いが弱いと判断できます。

ストキャスティクスでトレンドの強さを確認する一方、ZigZagで上昇トレンドかつストキャスティクスも上昇していれば、トレンドが強いと判断できます。

ZigZagはストキャスティクスだけでなく、RSIやMACDなどのオシレーター系テクニカル指標とも併用できるので、トレンドの強さを確認したいときは他のインジケーターも確認しておきましょう。

他のテクニカル指標の使い方はこちらで詳しく解説!

ZigZagの基本的なトレード手法

ZigZagを使った基本的なトレード方法は、転換ポイントでの逆張りです。

ZigZagの方向が変わるタイミングは、トレンドの転換点となって価格が反転しやすくなります。

ZigZagの基本的なトレード手法エントリー後のポジションは、ZigZagの向きが変わるポイント、または過去の最安値・最高値まで引っ張りましょう。

FXトレードでZigZagを使う場合のポイント

トレードでZigZagを使う場合のポイントは以下の2点です。

  1. ZigZagの数値を小さくしすぎるとだましに遭いやすくなる
  2. メリルパターンを利用する

順番に見ていきましょう。

1. ZigZagの数値を小さくしすぎるとだましに遭いやすくなる

ZigZagの数値を小さくしすぎると、だましに遭う可能性が高くなるので注意が必要です。

なぜなら、期間が短くなると高値や安値の出現する頻度が多くなり、少し反転しただけでトレンド転換と認識してしまうからです。

だましを避けるためには、ZigZagの数値を大きく設定しておきましょう。

FXのだましを回避する方はこちらで詳しく解説!

2. メリルパターンを利用する

ZigZagを使う際は、メリルパターンを利用する方法がおすすめです。

メリルパターンとは、上昇・下降のシグナルとして判断できるM型・W型の形になるチャートパターンです。

どちらのパターンも16種類あり、M型のメリルパターンは強い売りシグナル、W型のメリルパターンは強い買いシグナルを示唆します。

ここからはM型のメリルパターンとW型のメリルパターンを、1種類ずつ紹介します。

M型のメリルパターンのトレード例

M型のメリルパターンは、強い売りシグナルを示唆します。

下図のチャートの左端では、メリルパターンM3が出現後に相場が大きく下落しています。

M型のメリルパターンのトレード例このようにM型のメリルパターンは、大きな下落のシグナルとなります。

W型のメリルパターンのトレード例

W型のメリルパターンは、強い上昇のシグナルを示唆します。

下図のチャートでは、メリルパターンのW3が出現後に大きく上昇しました。

メリルパターンのW3が出現後に大きく上昇このようにメリルパターンが出現したときは、相場が大きく動く可能性があるので、ZigZagでパターンを確認しながらエントリーしてみましょう。

ZigZagとの併用におすすめのインジケーター

ZigZagをトレードに活用する際は、インジケーターと併用することをおすすめします。

おすすめのインジケーターは以下の2つです。

  1. MACD
  2. 移動平均線

それぞれのインジケーターとの併用方法を紹介します。

1. MACD

ZigZagは、MACDと併用することで、トレンド相場でのエントリー精度を上げやすくなります。

下図のチャートの左側では、ZigZagが下向きになったタイミングに、MACDにデッドクロスが出現しています。

MACDのデッドクロスは、売りのシグナルとなるため、チャート上の価格も下落しています。

チャートの真ん中付近でZigZagが上向きになった際は、MACDには買いのシグナルであるゴールデンクロスが出現し、価格が上昇一方、チャートの真ん中付近でZigZagが上向きになった際は、MACDには買いのシグナルであるゴールデンクロスが出現し、価格が上昇していることがわかります。

このようにMACDと併用することで、ZigZagによる逆張りトレードがしやすくなります。

MACDの使い方はこちらで詳しく解説!

2. 移動平均線

トレンド相場での押し目買いや戻り売りを狙うなら、移動平均線とZigZagの併用がおすすめです。

まず、20・50・100の3本の移動平均線でトレンドの方向や規模を把握します。

そのうえで、ZigZagと移動平均線がぶつかりそうになったタイミングに押し目買いや戻り売りを狙いましょう。

下図のチャートでは、移動平均線とZigZagの底がぶつかる箇所で反転し、上昇しています。

移動平均線とZigZagの底がぶつかる箇所で反転し、上昇このようにZigZagと移動平均線が接触するポイントのZigZagの向きを確認することで、エントリータイミングを見極めることができます。

ZigZagを使う際の注意点

ZigZagをFXトレードで活用する際は、以下の点に注意が必要です。

  1. スマホではZigZagをダウンロードできない
  2. ZigZagのみでエントリーするのは難しい

それぞれの注意点を見ていきましょう。

1. スマホではZigZagをダウンロードできない

パソコン版のMT4やMT5とは異なり、スマホではZigZagが入っておらず、外部からもダウンロードすることができません。

ただし、Tradingviewのアプリを使えば、スマホからでもZigZagを確認できます。

2. ZigZagのみでエントリーするのは難しい

ZigZagのみを使ったトレードは、勝率が上がりにくい傾向があるため、利益を得るのが難しいとされています。

精度の高いエントリーをするためには、インジケーターや水平線などのテクニカル指標と併用することをおすすめします。

まとめ:MT5にZigZagを表示させてFXトレードに活用しよう

ZigZagは、高値や安値を視覚的に表示するので、一目でトレンドを判断できます。

エリオット波動の波のカウントに使ったり、サポートラインやレジスタンスラインのブレイクでエントリーしたりするような使い方がおすすめです。

しかし、ZigZag単体では勝率が上がりにくい傾向があるため、他のテクニカル指標と組み合わせて使っていきましょう。

ZigZagでトレンドを見つけて大きな利益を得るには、MT4やMT5が使えるFX業者の利用をおすすめします。MT4やMT5にはZigZagが入っているので、ダウンロード後すぐにトレードに活用できます。

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▼この記事を書いた人

BigBossコラム編集部

BigBossコラムは、Prime Point LLCが運営・管理するインターネットメディアです。Prime Point LLCは2024年にベストFXブローカーにも選ばれた海外FX業者のBigBossも運営しています。BigBoss編集部はFXや株、仮想通貨などの金融知識が豊富なメンバーで構成されています。記事の作成は、編集部の実際の経験や知識をもとに執筆しています。掲載内容についても、定期的に記事をリライトし、最新の情報への更新を行うなど、ユーザーファーストで情報を発信していきます。

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