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FXのテクニカル分析とは?おすすめの手法10選と利益を狙うためのポイントを紹介

2023年4月14日

FXのテクニカル分析とは?

トレーダー
FXのテクニカル分析って何?

トレーダー
テクニカル分析にはどんなものがある?

といった疑問はありませんか?

テクニカル分析は、FXトレードで利益を狙うために押さえておくべき相場の分析方法です。

テクニカル分析には様々な種類があるため、使い方を知ったうえで自分に合ったものを選ぶことが大切です。

この記事では、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • FXのテクニカル分析の概要
  • FXのテクニカル分析の種類
  • FX初心者におすすめのテクニカル分析

テクニカル分析への理解を深め、使いこなすことができれば利益を狙いやすくなるでしょう。

これからFXで取引を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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テクニカル分析とは

テクニカル分析とは

テクニカル分析とは、過去の値動きから将来の値動きを分析する方法です。

過去に似たパターンがあれば、今後も同じ値動きが起こる可能性が高いと予測を立ててトレードします。

FXでは、為替レートが上昇するのか、下落するのかを予測しながらトレードするのが基本です。

その値動きを予測するためにテクニカル分析が用いられます。

ファンダメンタルズ分析との違い

ファンダメンタルズ分析とは

ファンダメンタルズ分析とは、世界各国の経済や政治の情勢から相場を分析する方法です。

各国の金融政策や経済指標、要人発言といった為替市場に影響を与える情報を集めて値動きを予測します。

FXで利益を狙うには、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方を使うのが理想です。

しかし、ファンダメンタルズ分析では、チェックしなければならない情報が多く、FX初心者には難易度が高い傾向があります。

一方、テクニカル分析はツールなどを使えば、簡単に取り組めるので、FX初心者でもチャレンジしやすいです。

トレーダーの中にはどちらか片方の分析のみを使うといった人もいるので、まずはテクニカル分析から取り入れてみましょう。

テクニカル分析の種類

テクニカル分析には、主に以下の2種類があります。

種類

特徴

代表的な手法の例

トレンド系テクニカル分析

相場の流れや方向性を分析

オシレーター系テクニカル分析

相場の過熱感を分析

トレンド系テクニカル分析は、相場の流れを予測する方法で、同じ方向の値動きが続く場合に利用しやすい分析方法です。

買われ過ぎと売られ過ぎを見極めるオシレーター系テクニカル分析は、相場の反発を捉えやすい分析方法です。

相場の反発とは、下落(上昇)してきた相場が値上がり(値下がり)に転じることをいいます。

FXではトレンド系とオシレーター系を併用しながら相場を分析するのが効果的です。

FXのトレンド系テクニカル分析5選

FXの代表的なトレンド系テクニカル分析は、以下の5つです。

  1. ローソク足
  2. トレンドライン
  3. 移動平均線
  4. ボリンジャーバンド
  5. 一目均衡表

一つずつ詳しく紹介します。

1.ローソク足

チャート上に複数表示されているローソク足は、一定期間の始値・高値・安値・終値を示すものです。

始値

その期間の開始時の価格

高値

その期間中に最も高かった価格

安値

その期間中に最も安かった価格

終値

その期間の終了時の価格

終値が始値を上回るローソク足は「陽線」、終値が始値を下回るローソク足は「陰線」と呼ばれ、それぞれを図で表すと以下の通りです。

ローソク足の形状やローソク足同士の位置関係を見ることで、現在のトレンド状況や今後の値動きが予測できます。

例えば、ローソク足単体では、下図のような分析ができます。

ローソク足一覧

テクニカル分析を取り入れる際は、最初にローソク足の見方を押さえておくことをおすすめします。

ローソク足の見方やトレード手法はこちらで詳しく解説!

2.トレンドライン

トレンドラインとは、相場の方向性を視覚的にわかりやすくするためにチャート上に引く線のことで、以下の2種類に分けられます。

種類

特徴

上昇トレンドライン

  • チャート上の目立つ安値同士をつないで上向きに引ける
  • 価格の下落を下支えするサポートラインとしての働きがある

下降トレンドライン

  • チャート上の目立つ高値同士をつないで下向きに引ける
  • 価格の上昇を押さえつけるレジスタンスラインとしての働きがある

トレンドラインの手法は、価格の反発・反落やラインブレイクを狙ったトレードが一般的です。

下図のように価格がトレンドラインまで下落したときに反発を予測して買いエントリーするのが有効です。

上昇トレンドライン

下降トレンドが発生している以下の相場では、トレンドラインでの反発を予測して売りエントリーするのが効果的です。

下降トレンドライン

トレンドラインの引き方やトレード手法はこちらで詳しく解説!

3.移動平均線

移動平均線とは、一定期間の価格の平均値を折れ線グラフとして表示させるテクニカル指標です。

チャート上に表示させることで、トレンドの方向性や強さを把握できます。

下図のように、移動平均線が下向きであれば下降トレンド、上向きであれば上昇トレンドと判断できます。

移動平均線

移動平均線は、エントリーポイントを見つける際にも役立ちます。

為替レートが移動平均線より上側にある場合は、移動平均線に反発したタイミングで買いエントリー、為替レートが下側にある場合は、反落したタイミングで売りエントリーを入れるのが効果的です。

また、下図のように移動平均線に価格レートが触れたタイミングに反発・反落することを予測してトレードすることもできます。

移動平均線のエントリータイミング

期間設定の異なる2本の移動平均線を使ったトレード手法もあります。

2本の移動平均線が交差するタイミングは、以下のようなトレードをするのが有効とされています。

手法

シグナルサイン

売買方向

ゴールデンクロス

短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ抜ける

買い

デッドクロス

短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ抜ける

売り

単純移動平均線の使い方はこちらで詳しく解説!

4.ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドとは、下図のように移動平均線の上下に標準偏差が引かれる、値動きの変動幅を表示するテクニカル指標です。

ボリンジャーバンド

標準偏差とは、平均線周辺で価格がどれほど散らばっているかを示す数値です。

ボリンジャーバンドの標準偏差を基準に引かれるラインには「±1σ標準偏差」や「±2σ標準偏差」などが挙げられます。

それぞれのライン内に値動きが収まるのは、下表の確率といわれています。

標準偏差

ライン内に収まる確率

±1σ(シグマ)

68.3%

±2σ(シグマ)

95.4%

±3σ(シグマ)

99.7%

標準偏差に基づく上下のラインに価格が近づくと、反発や反落する可能性が高いと予測してトレードするのが有効です。

加えて、ボリンジャーバンドで以下の現象が見られたときは、トレンドの継続に乗った順張りトレードをする手法もあります。

  1. 価格のもみ合いを表すスクイーズ(ボリンジャーバンドの縮小)が発生する
  2. スクイーズからエクスパンション(ボリンジャーバンドの拡大)に移行する
  3. バンドウォーク(中央の移動平均線に戻らず、標準偏差±1σ、±2σに沿って価格が変動する現象)が発生する

実際のチャート図は、以下の通りです。

ボリンジャーバンドでのトレード手法

ボリンジャーバンドの使い方やおすすめのトレード手法はこちらで詳しく解説!

5.一目均衡表

一目均衡表は、細田悟一氏(筆名は一目山人)が発案者とされている「いつ相場が動くのか」といった時間軸に重きを置いた分析方法です。

FXでは、チャート上の一目均衡表と現在の価格との位置関係を確認しながら相場を分析します。

一目均衡表は、以下の5つの線から構成されています。

基準線

直近26日間の最高値と最低値の平均をつないだ線

転換線

直近9日間の最高値と最低値の平均をつないだ線

先行スパン1

基準線と転換線の平均を26日後に表示させる線

先行スパン2

直近52日間の最高値と最低値の平均を26日後に表示させる線

遅行スパン

当日の終値を26日さかのぼって表示させる線

先行スパン1と先行スパン2の間にできるものを「雲」と呼び、価格を下支えする支持帯、価格の上昇を押さえつける抵抗帯としての役割をもつことがあります。

一目均衡表は、下図の雲を使ったトレード手法が有名です。

一目均衡表の雲

このようなサインが見られたときは、以下のように活用します。

シグナルサイン

売買方向

現在の価格が雲を上に突き抜ける

買いのシグナル

現在の価格が雲を下に突き抜ける

売りのシグナル

一目均衡表の見方とトレード手法はこちらで詳しく解説!

FXのオシレーター系テクニカル分析5選

FXのオシレーター系テクニカル分析には、以下のようなものがあります。

  1. MACD
  2. RSI
  3. ストキャスティクス
  4. RCI
  5. ダイバージェンス

一つずつ詳しく解説します。

1.MACD

MACD(マックディー Moving Average Convergence/Divergence)は、より新しいデータに重点を置く理論のもと、移動平均線を発展させたテクニカル指標です。

MACDがオシレーター系とトレンド系のどちらに分類されるかの意見は分かれていますが、MT4・MT5ではオシレーターとして分類されています。

MACDでは、下図のMACDラインとシグナルラインの2つのラインで相場分析するのが有効です。

MACD

これらのサインが見られたときは、下表のように活用します。

手法

シグナルサイン

売買方向

ゴールデンクロス

MACDラインがシグナルラインを下から上に抜ける

買いのシグナル

デッドクロス

MACDラインがシグナルラインを上から下に抜ける

売りのシグナル

MACDの見方や手法はこちらで詳しく解説!

2.RSI

RSI(アールエスアイ Relative Strength Index)とは、一定期間の為替相場の上昇幅と下落幅の累計を計算し、上昇幅の累計が値動き全体の何%を占めるかを指数化したテクニカル指標です。

下図のように、RSIが70%以上の場合は買われ過ぎ、逆に30%以下の場合は売られ過ぎの相場としてトレードするのが効果的です。

RSI

RSIは、以下のような売買サインとして活用するのが一般的です。

シグナルサイン

売買方向

RSIが70%以上

売りのシグナル

RSIが30%以下

買いのシグナル

RSIの使い方や手法はこちらで詳しく解説!

3.ストキャスティクス

ストキャスティクス(Stochastic oscillator)は、%K(Fast)と%D(Slow)の2本の線で構成されているテクニカル指標です。

下図のように、2本の線が80%以上の場合は買われ過ぎ、20%以下の場合は売られ過ぎと判断してトレードするのが有効です。

ストキャスティクス

ストキャスティクスは、以下の売買サインとして活用できます。

シグナルサイン

売買方向

%K(Fast)と%D(Slow)が80%以上

売りのシグナル

%K(Fast)と%D(Slow)が20%以下

買いのシグナル

ストキャスティクスは、一定の幅で上昇・下降を繰り返すレンジ相場で力を発揮するといわれています。

4.RCI

RCI(アールシーアイ Rank Correlation Index)は、日本語で「順位相関係数」と表現されるテクニカル指標です。

RCIは、特定期間内の日付の順位と、価格の順位の相関関係を示し、トレンドの方向性や強さを分析する際に有効です。

例えば、RCIのパラメータを9日にした場合、9日間上昇し続けていれば+100%、下落し続けていれば-100%の値を示します。

なお、RCIの値は-100%から+100%の範囲で変動し、下図のように+80%以上であれば買われ過ぎ、-80%以下であれば売られ過ぎと判断するのが基本です。

RCI

具体的には、以下のような売買サインとして活用します。

シグナルサイン

売買方向

RCIが+80%以上

売りのシグナル

RCIが-80%以下

買いのシグナル

RCIの使い方や手法はこちらで詳しく解説!

5.ダイバージェンス

ダイバージェンスとは、チャートの値動きとオシレーター系テクニカル指標が逆行する現象のことをいいます。

ダイバージェンス

ダイバージェンスの売買サインは、下表の通りです。

現象

チャート

オシレーター系テクニカル指標

売買方向

強気のダイバージェンス

安値が切り下がっている

安値が切り上がっている

買い

弱気のダイバージェンス

高値が切り上がっている

高値が切り下がっている

売り

下図のようにチャートが安値を更新しているのに対し、オシレーター系テクニカル指標が切り上がっているときは、上昇トレンドに転じる可能性があると判断できます。

強気のダイバージェンス

この強気のダイバージェンスが見られたときは、買いエントリーで利益を狙うのが有効です。

ダイバージェンスの概要や活用時のポイントはこちらで詳しく解説!

FX初心者におすすめのテクニカル分析

FX初心者におすすめのテクニカル分析とされているのは移動平均線です。

移動平均線は、チャート上に線を表示するだけで、一目でトレンドの方向性や強弱を把握できます。

設定期間が異なる複数の移動平均線を併用するのが有効とされていますが、本数を増やし過ぎるとチャートが見にくくなってしまいます。

売買サインを見逃さないためにも、まずは短期線と長期線の2本を表示させるのがおすすめです。

FXでテクニカル分析を使う際の注意点

FXのテクニカル分析は、万能な分析ではなく、売買サインがだましとなる可能性があります。

ここでは、FXでテクニカル分析を使う際の注意点を紹介します。

万能的な分析ではない

テクニカル分析は多くのトレーダーに活用されていますが、決して万能な方法ではありません。

なぜなら、テクニカル分析は過去の価格の動きから将来の値動きを予測する手法であり、経済指標や地政学リスクなどの突発的な要因には対応できないからです。

為替市場に大きな影響を与える経済発表や要人発言、自然災害などによって相場が急変した場合は、テクニカル分析の売買サインが機能しなくなることが多いです。

テクニカル分析に頼り過ぎると、大きな損失を受ける可能性があるため、損切りルールを決めたりロットを抑えたりするリスク管理が欠かせません。

損切りルールの決め方はこちらで詳しく解説!
適正ロットの計算方法や決め方はこちらで詳しく解説!

だましとなる可能性がある

だましとは、テクニカル分析が示す売買サインとは反対方向にチャートが動く現象です。

例えば、移動平均線では買いのシグナルが発生しているにもかかわらず、価格の下落が起こってしまう現象です。

だましを避けるためにも、複数のテクニカル分析で相場分析の精度を高めたり、エントリータイミングをワンテンポ遅らせたりするなどの対策をしましょう。

だましの回避方法はこちらで詳しく解説!

FXでテクニカル分析を取り入れるポイント

FXでテクニカル分析を取り入れるときは、以下のポイントを押さえておきましょう。

  1. デモトレードで練習をする
  2. 複数のテクニカル分析を組み合わせる
  3. マルチタイムフレーム分析を取り入れる

それぞれ詳しく紹介します。

1.デモトレードで練習をする

有効とされているテクニカル分析であっても、自分に合わない手法を使うと、安定的な利益を狙うのが難しくなります。

相性の良し悪しを知るには、実際に使ってみることが大切です。

取り入れたい手法があるときは、デモトレードを活用して実戦形式で使用方法を確認してみましょう。

デモトレードであれば、架空のお金を使って取引できるので、失敗を気にせずに自分に合っている手法なのかを確認できます。

デモ口座対応のおすすめの海外FX業者はこちらで詳しく解説!

2.複数のテクニカル分析を組み合わせる

自分に合った手法が見つかったら、複数のテクニカル分析を組み合わせて相場分析をしてみることをおすすめします。

トレンド系とオシレーター系であれば、互いの欠点を補えるため、併用することで相場分析の精度を高めやすくなります。

例えば、RSIとMACDを併用する場合は、下図のようにRSIで売られ過ぎのサインとMACDのゴールデンクロスが出現していれば、買いエントリーで利益を狙うのが有効です。

RSIとMACDを併用

一方、RSIで買われ過ぎのサイン、MACDでデッドクロスが出現したときは売りエントリーで利益を狙うと良いでしょう。

チャートにテクニカル指標を表示し過ぎると、チャートが見にくくなって、スムーズに分析しにくくなります。

最初は2つほどに絞って取り入れてみましょう。

3.マルチタイムフレーム分析を取り入れる

マルチタイムフレーム分析とは、複数の時間足を使って相場を分析する手法です。

具体的には、日足などの上位足で相場の方向性を把握してから、4時間足や1時間足などに切り替えてエントリーポイントを探します。

為替相場は長い時間足のトレンド方向に進みやすい傾向があるため、上位足とトレンドの方向性が一致した場合は、だましのリスクが低いといえるでしょう。

マルチタイムフレーム分析の基本的な流れはこちらで詳しく解説!

まとめ:テクニカル分析を使ってFXで利益を狙おう

テクニカル分析は、相場の方向性や売買サインが視覚的に判断できるので、初心者でも取り入れやすい分析方法です。

テクニカル指標を使えるようになれば、相場分析の精度が上がり、利益が狙いやすくなるでしょう。

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▼この記事を書いた人

BigBossコラム編集部

BigBossコラムは、Prime Point LLCが運営・管理するインターネットメディアです。Prime Point LLCは2024年にベストFXブローカーにも選ばれた海外FX業者のBigBossも運営しています。BigBoss編集部はFXや株、仮想通貨などの金融知識が豊富なメンバーで構成されています。記事の作成は、編集部の実際の経験や知識をもとに執筆しています。掲載内容についても、定期的に記事をリライトし、最新の情報への更新を行うなど、ユーザーファーストで情報を発信していきます。

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