といった疑問をもっていませんか?
FXでは、為替レートの急激な値動きにより大きな利益を狙える反面、大きな損失を被るリスクもあります。
そのため、急激な値動きが起こる原因を知って、大きな損失を受けるリスクを抑えたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- FXで急激な値動きが起こる要因
- FXのフラッシュクラッシュの実例
- 急激な値動きによる損失を抑える方法
急激な値動きが発生する要因や対策を知っておけば、大きな損失を受けることが減り、FXで利益を狙いやすくなるでしょう。
リスクを抑えながらFXトレードをしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
FXの値動きが発生する仕組み
FXの相場は、平日であれば24時間価格が動き続けています。
東京市場が閉まっている時間帯でも、ロンドンやニューヨークといった他の市場が開いており、世界各地で絶えず取引がされているためです。
為替相場の値動きは、需要と供給のバランスで決まります。
例えば、100円だった米ドル/円の価格が101円・102円と上昇するのは、ドルを買いたい人が円を買いたい人よりも多いためです。
一方、円を買いたい人がドルを買いたい人を上回れば、米ドル/円の価格が下落していきます。
FXで急激な値動きが発生する7つの要因
為替相場で急激な値動きが起きる主な原因は以下の7つです。
- 政治的な要因
- 経済指標の発表
- 戦争や災害などの地政学的リスク
- 中央銀行の為替介入
- 金利差の拡大
- 貿易収支
- 投機筋の動き
それぞれの要因について順番に解説します。
1.政治的な要因
政治的な要因には、新しい政権が誕生するなどの内政状態の変化と、外交問題や貿易問題といった他国との関係の2つがあります。
政治的な要因により「投資先として魅力的な国だ」と投資家たちが考えると、通貨の価値は上昇しやすくなります。
逆に「先行きが不透明」「景気に悪影響を与える」などと判断された場合、投資家がそれまで投資していた資金を引き揚げてしまうことで通貨価値が下落するリスクが高くなるでしょう。
2.経済指標の発表
経済指標とは、GDPや貿易収支、消費者物価指数(CPI)の鉱工業生産指数といった各国で発表される様々な統計データのことです。
特に世界最大の経済大国であるアメリカの動向からは目を離さないようにしましょう。
アメリカの雇用統計や住宅着工件数の発表前後は、短時間に急激な値動きが生じやすくなります。
雇用統計時に発表される失業率が下がれば、個人消費が活発になることが予測でき、投資家の間で楽観的なムードが広がるでしょう。
逆に事前の予想よりも失業率が上がった場合は、悲観的なムードが広がるので米ドル安の相場になりやすくなります。
2022年11月の米国雇用統計の発表では、下図のように米ドル/円の価格が急落しました。
発表された失業率(3.7%)が事前予想(3.6%)や前月の結果(3.5%)から悪化したため、景気動向を不安視する動きが広がったことが要因の一つです。
このように、重要な経済指標の発表で、大きな値動きが発生するケースは珍しくありません。
▶FXで重要度の高い経済指標はこちらで詳しく解説!
▶米国雇用統計発表時にFXトレードするコツはこちらで詳しく解説!
3.戦争や災害などの地政学的リスク
戦争やテロなどが起こると、政情不安が広がり、消費や投資が冷え込むことでその国の通貨の価値が下がりやすくなります。
なお、戦争や大規模な災害などが起きると、基軸通貨であるドルが安全資産として買われる傾向があります。
このような「有事のドル買い」は、実際に2001年のアメリカによるアフガニスタン侵攻後に見られました。
4.中央銀行の為替介入
各国の金融機関の中核となる中央銀行は、為替相場の急激な変動を抑えて安定化させるために為替介入をします。
為替介入の頻度は少ないものの、急激な値動きにつながります。
下図は、日銀が2022年9月に急速な円安進行を抑える目的で24年ぶりとなる米ドル売り・円買いの為替介入を実施したときのチャートです。
為替介入の直後は円高ドル安となりましたが、わずか2週間後に相場は元に戻り、その後は介入前よりも円安が進行しました。
5.金利差の拡大
通貨の価値は、金利が高い通貨で預金や資産運用をした方が多くの利益を得られるため、金利の低い国よりも高い国の通貨の方が上がりやすくなります。
2022年に円安ドル高が進んだのは、日本が金利を維持し続ける一方で、アメリカが金利を大きく引き上げたことが要因の1つとされています。
ただし、トルコリラなどの高金利通貨は、その国がさらに金利を引き上げたとしても価格が上がらないケースがあるので注意が必要です。
例えば、投資家の予想より金利の引き上げ率が低かった場合は、金利が上昇しても価格が下がってしまうのです。
また、高金利通貨は値動きが激しく、急落する可能性があるので、大きな損失を受けないためにも金利差だけを見て取引するのは避けましょう。
6.貿易収支
貿易収支とは、輸入額から輸出額を差し引いたものです。
例えば、日本とアメリカの貿易収支で日本が黒字の場合、日本が代金として受け取る米ドルの量が増えます。
供給量が増えた米ドルを円に換えるためにドル売り・円買いの動きが増加すれば、円高ドル安が進むきっかけとなるのです。
7.投機筋の動き
投機筋とは、短期的な値動きだけを狙った取引(投機)をする投資家(ヘッジファンドや機関投資家)を指す言葉です。
ヘッジファンドや機関投資家の投資額は大きいため、値動きに大きな影響を与えます。
加えて、投機筋が取り入れているアルゴリズムトレードと高頻度取引(HFT)は、市場の圧迫につながり、急激な値動きにつながる可能性があるといわれています。
このような価格変動につながる様々な要因は、連動することで急激な値動きを引き起こすため、取引をする際には世界情勢・経済をチェックしておくことが大切です。
FXのフラッシュクラッシュの実例
FXのフラッシュクラッシュ(flash crash)とは、価格が瞬間的に急落する現象のことを指します。
数秒・数分の間に価格が大きく下落するため、損切りが間に合わないこともあります。
ここでは、過去に起きたフラッシュクラッシュの実例を見ていきましょう。
2016年10月7日(英ポンド/米ドル)
下図は、2016年10月7日の日本時間午前8時すぎに、1ポンド=1.26ドル前後から1.19ドル前後まで暴落したときのチャートです。
国際決済銀行(BIS)は、2016年10月7日の英ポンド/米ドルの大暴落に関して「複合的な要因が変動の引き金となった」と分析しています。
要因の一つとして、仏大統領の「イギリスのEU離脱に厳しい姿勢で臨む」との発言が報道されたことがきっかけに英ポンドが売られたとする見方もあります。
2019年1月3日(米ドル/円)
下図は、2019年1月3日午前7時半過ぎに、わずか数分の間に1ドルあたり108円前後から104円前後へ急変動したときのチャートです。
この米ドル/円のフラッシュクラッシュは、アップル社の業績下方修正などをきっかけに、リスク回避の円買いが進んだのが要因の一つとされています。
また、年始であったため市場参加者が少なく、流動性が著しく低かったところにAIによる円買いが加わったことで異例の急変動につながったといわれています。
急激な値動きによる損失を抑える方法
急激な値動きに巻き込まれて、大きな損失を受けないためには、以下のポイントを押さえて取引することが大切です。
- 値動きを予想する方法を身に付ける
- 時間帯ごとの値動きの特徴を把握する
- 損切りラインを決めておく
- ゼロカットシステムを導入しているFX業者を選ぶ
一つずつ詳しく解説します。
1.値動きを予想する方法を身に付ける
急激な値動きによる損失を抑え、利益を狙うには、以下のような値動きを予測する方法を身に付けることが大切です。
- テクニカル分析
- ファンダメンタルズ分析
それぞれの分析方法の特徴を詳しく解説します。
テクニカル分析
テクニカル分析とは、過去のチャートをもとに値動きのサイクルやトレンドを予測する分析方法です。
現在の価格の情報だけでは、今後の値動きを予測するには不十分です。
例えば、今日の米ドル/円のレートが100円という情報だけでは「相場よりも安いのか高いのか」「今後価格が上がるのか下がるのか」を判断することができません。
しかし、チャートを見れば、過去の価格やこれまでの推移といった情報がわかります。
例えば、下図のチャートを見ると、3ヶ月前の価格は110円以上で推移していたことがわかり、現在の100円は下落し続けて到達した価格であると判断できます。
このように、同じ100円でも下落し続けたのか、上昇し続けて到達したかで相場状況の認識が変わります。
テクニカル分析では、移動平均線やボリンジャーバンドなどのインジケーターを使って、視覚的に相場の方向性を把握しやすくするのが効果的です。
インジケーターの使い方を押さえれば、相場の方向性やエントリーポイントの判断がしやすくなるため、効率的に利益を狙えるようになるでしょう。
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ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析とは、経済指標や金融政策などの情報をもとに相場の動向を予測する分析方法です。
ファンダメンタルズ分析では、各国政府が発表する経済指標や要人発言の内容から値動きを予想するのが一般的です。
例えば、米国雇用統計の失業率の結果が前回の調査や予想よりも下がれば、景気が上向きになることが予測され、米ドルの需要が高まる傾向があります。
ただし、要人発言や経済指標の発表内容によっては、大きな価格変動が起こる可能性が高く、経験豊富なトレーダーでも値動きの予測が難しいといわれています。
そのため、FX初心者はテクニカル分析から取り入れてみるのがおすすめです。
ただし、テクニカル分析だけでFXトレードをしていると、経済指標や金融政策などの要因によって想定外の値動きに巻き込まれる可能性があります。
そのようなリスクを避けるためにも、どのような経済イベントがあるのかを把握しておくことが大切です。
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2.時間帯ごとの値動きの特徴を把握する
為替市場は、以下のように時間帯によって開かれている市場が異なります。
- 朝6~8時:オセアニア時間
- 8~16時:東京時間
- 16~21時:ロンドン時間
- 21~翌朝6時:ニューヨーク時間
ここからは、値動きが穏やかな時間帯と激しくなる時間帯を詳しく見ていきましょう。
値動きが穏やかな時間帯
値動きが穏やかな時間帯は、変動率が低く、利益・損失ともに少なくなります。
例えば、東京時間の11〜13時とニューヨーク時間の午後にあたる日本時間28時(翌朝4時)~31時(翌朝7時)は比較的値動きが穏やかです。
東京時間の11〜13時は、東京市場が開いてからある程度時間が経過しているため、投機筋の動きも少なくなります。
ニューヨーク時間の午後になると、アメリカの経済指標発表がほとんど終わっており、為替レートが落ち着くことが予想できるでしょう。
重要な経済指標を控えていなければ、値動きが安定する反面、流動性が下がることから他の時間帯より注文が成立しにくい傾向があります。
値動きが激しくなる時間帯
値動きが激しくなる時間帯は、大きな利益を狙える反面、大きな損失を受けるリスクもあります。
基本的には、各市場の開場直後や経済指標の発表時に大きな値動きが生じやすくなります。
値動きが激しくなる主な時間帯は、以下の通りです。
値動きが激しくなる時間帯 | 日本時間(夏時間) | 日本時間(冬時間) |
東京時間の開始直後 | 9時~10時
(特に仲値が発表される9時55分が活発になる) |
9時~10時 |
ロンドン時間の開始直後 | 16時~17時 | 17時~18時 |
ロンドンフィキシング | 24時 | 25時 |
ニューヨーク時間の開始直後 | 21時~23時 | 22時~24時 |
ニューヨーク時間の正午 | 25時~27時 | 26時~28時 |
加えて、機関投資家がポジション調整をする傾向がある金曜日も、急激な値動きが起こりやすいでしょう。
▶FXの日本時間の詳細はこちらで詳しく解説!
▶FXのロンドン時間の詳細はこちらで解説!
▶FXのニューヨーク時間の詳細はこちらで詳しく解説!
3.損切りラインを決めておく
急激な値動きに巻き込まれ、大きな損失を受けないためには、適切なタイミングで損切りすることが大切です。
そのためには「〇〇pips価格が逆行したら損切りする」のように損切りラインを事前に決めておくことが大切です。
損失を確定することに抵抗を感じ、冷静に損切りできない場合は、逆指値注文を活用して自動的に損切りできるようにしておくのもおすすめです。
▶損切りルールの決め方はこちらで詳しく解説!
▶逆指値注文の設定方法の詳細はこちらで詳しく解説!
4.ゼロカットシステムを導入しているFX業者を選ぶ
急激な値動きによってロスカットが執行され、口座残高がマイナスになると証拠金を追加入金しなければならない「追証(追加証拠金)」が発生します。
追証が発生すれば、口座資金以上の損失を受け、日常生活に大きな影響が出てしまうことも考えられます。
急激な値動きに巻き込まれ、口座資金以上の損失を受けないためには、ゼロカットシステムを導入しているFX業者を選びましょう。
ゼロカットシステムとは、口座資金以上の損失を受けたときにFX業者がマイナス分を負担してくれるシステムです。
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まとめ:FX初心者は急激な値動きが起きる原因を知ってリスクを抑えよう
FXの急激な値動きは、政治や経済、社会情勢など様々な要因によって引き起こされます。
急激な値動きに巻き込まれて、大きな損失を受けないためには、時間帯ごとの値動きの特徴を押さえたり、損切りラインを決めておいたりすることが大切です。
口座資金以上の損失を受けるリスクを抑えたい方は、ゼロカットシステムを採用しているFX業者を選びましょう。
ゼロカットシステムを採用しているFX業者を探している方には、BigBossをおすすめします。
BigBossで取引するメリットは3つあります。
- 最大1,111倍のレバレッジで取引できる
- 取引毎にBigBossPointがもらえる
- 約定力が高いSTP/ECN方式を採用
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また、プロスプレッド口座ではSTP/ECN方式を採用しており、約定力の高い環境で取引できます。
ぜひ、口座開設をしてみてください。
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