海外FX基礎

FXと株の違いを分かりやすく解説!メリットやデメリットから選ぶ際のポイントまで

FXと株の違いとは?

トレーダー
「FXと株って何が違うの?」

トレーダー
「買って売るだけだから同じ投資じゃないの?」

と悩んだことはありませんか?

投資の代表とも言えるFXと株式、よく聞く名前ではありますが何が違うのか分からない方も多いはずです。

投資としては安く買って高く売るといった基本的な取引については同じでありつつも、投資多少商品や取引時間、利益が出る仕組みについては違いがあるため、投資としては異なる特徴を持ちます。

そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。

  • FXと株式の違い
  • FXと株式のメリットとデメリット
  • 投資初心者がFXと株を選ぶときのポイント

FXと株式は投資の内容が異なるため、投資を始める前にしっかりと理解しておくことで、自分に合った投資を選べるようになるでしょう。

これからFXもしくは株式を始めたいと考える方は、ぜひ参考にしてみてください。

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FXと株の違いは投資する商品

FXと株式の一番の違いは投資対象となる金融商品です。

FXは世界各国が発行する「通貨」に投資し、株式は企業が発行する「株式」に対して投資を行います。

それとFXは日本国内だけではなく世界中の通貨が投資対象となるため、世界中の金融機関や投資家がFXの市場に参加をしてきます。

対して日本の株式の場合だと国内企業の株式が投資対象となり、国内の金融機関や投資家、日本の株式に注目する世界の投資家や金融機関が市場に参加をしてきます。

世界(FX)と国内(株式)の市場を対象とすることから、株式よりもFXの方が市場規模や参加者が多い特徴を持ちます。

FXと株の投資内容を比較

FXと株式は投資する商品以外にも違いがあります。

FX 株式(国内)
投資対象商品 世界の法定通貨 国内企業の株
取引時間 平日24時間 平日:9:00~11:30(前場)
平日:12:30~15:00(後場)
レバレッジ 国内FX:最大25倍
海外FX:上限なし
現物取引:なし
(信用取引:3.3倍)
キャピタルゲイン 値上がり(買い)、値下がり(売り) 現物取引:値上がり(買い)
(信用取引:買いと売り)
インカムゲイン スワップポイント 配当金(株主優待)

安く買って高く売る、基本の利益の出し方については同様の方法ですが、レバレッジや利益の出し方については大きな違いがあります。

それぞれFXと株の投資内容の比較を、一つずつ詳しく見ていきましょう。

投資対象商品

FXは世界各国の法定通貨を投資の対象としています。

1国の通貨を売買するのではなく、2国の通貨を1つのペアとして組み合わせています。

例えば、日本の円と米国のドルを組み合わせた商品を「ドル円」、日本の円とイギリスのポンドを組み合わせた商品を「ポンド円」としています。

株式は国内企業が発行する株式を投資の対象としています。

東証証券取引所など日本の取引所に上場する株式の数は、2024年現在で約3,900銘柄が存在し投資の対象として選べます。

ちなみにFXは各FX業者によって取扱い銘柄の数が異なり、取扱い銘柄数多い業者で80ほどの銘柄が取扱われていますが、多くのFX業者は主要銘柄をピックアップした40前後の取扱い銘柄数が多くなっています。

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取引時間

FXと株式では取引可能時間が異なります。

FXの場合は、世界中の為替市場が開催し続けることから、平日は24時間取引を行うことができます。(時差の影響で日本時間の場合は月曜日の午前7時~土曜日の午前6時頃まで)

株式の場合は、証券取引所が定める平日の午前9:00~11:30(前場)、午後12:30~15:00(後場)の間のみ取引ができます。

FXは平日の夜や早朝でも取引が行えますが、株式は平日の日中しか取引ができない違いがあります。

それと、日本が祝日でもFXは世界基準で運営されるため休場とはなりませんが、株式の場合は休場となる違いがあります。
FXのニューヨーク時間の特徴はこちらで詳しく解説!
FXのロンドン時間の特徴はこちらで詳しく解説!

レバレッジ

FXには、自分が用意した資金を国内FXなら最大25倍、海外FXなら上限なく増やせるレバレッジと呼ばれる仕組みが存在します。

例えば、10万円の資金を用意してレバレッジ25倍を使うと、250万円の資金で取引を行うことが可能となり資金効率を上げられます。

対して株式の場合は、現物取引ではレバレッジを取扱うことができず、自分が用意した資金のみでの取引となります。(株式は基本最低100株からの購入となります)

ただ、信用取引の場合は最大3.3倍のレバレッジを掛けることも可能です。

レバレッジについてはFXと株式で大きく異なり、国内FXは最大25倍のレバレッジを掛けられますが、海外FXは1,000倍や2,222倍のレバレッジを掛けることができます。

FXのレバレッジの詳しい解説はこちら

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キャピタルゲイン

キャピタルゲイン(売買差益)を得る方法にFXと株式では違いがあります。

FXは、安く買って高く売る「買いによる取引」、高く売って安く買い戻す「売りによる取引」ができます。

株式の現物取引は、安く買って高く売る「買いによる取引」しか行えません。

FXは相場が上昇する時と下落する時の両方で利益を狙えますが、株式は相場が上昇する時でしか利益を狙えない違いが存在します。

(株式の信用取引だと、高く売って安く買い戻す「売りによる取引」も行えるようになります)

インカムゲイン

インカムゲインはFXのポジションや株式を保有し続けることで得られる利益のことです。

FXの場合は2国間の金利であるスワップポイントを、ポジション保有で定期的に得ることができます。

株式の場合は、株式を保有し続けることで配当金もしくは株主優待を得ることができます。

FXのスワップポイントはポジションを保有するだけで毎日獲得できますが、株式の配当金は年1回もしくは年2回の獲得、株主優待は保有株式量が定められている場合があります。

ポジションもしくは株式を保有し続ける同様の手段でインカムゲインは得られますが、株式は年1回の権利確定日を跨ぐ必要と一定数量以上の株式を保有し続けなければならない条件が存在することは覚えておきましょう。

スワップポイントの詳しい解説はこちら

FXと株のメリットとデメリット

FXと株式を比較した際、それぞれで投資を行う際のメリットとデメリットが見えてきます。

メリットとデメリットを把握しておくことで、さらにFXと株式の違いを理解できるようになるでしょう。

分かりやすく表でメリットとデメリットをまとめていきます。

FXのメリットとデメリット

FXのメリット
  • 投資対象商品が比較的少なく選びやすい
  • 平日24時間取引可能
  • レバレッジを掛けて資金効率を上げられる
  • 売りから取引を始められる
  • スワップポイントを毎日獲得できる
FXのデメリット
  • レバレッジを掛けた分リスクが高くなる
  • スワップポイントにはマイナスの支払いが出る場合もある
  • 長期的な投資は難しい

FXは株式と比べると投資商品が少なく、投資初心者の方でも選びやすいメリットを持ちます。

平日なら24時間取引可能でレバレッジで資金効率を上げられ、少額からの投資にも適しています。

ただし、レバレッジを掛けた分リスクが上がったり、スワップポイントはポジションの方向によっては支払い(損失)が出てしまうデメリットがあります。

それとFXは常に右肩上がりの相場ではなく、一定の価格帯を行ったり来たりするチャートを描くため、数年単位でポジションを持ち続ける長期投資の難易度が高くなります。

株のメリットとデメリット

株式のメリット
  • 数千種類の銘柄から投資先を選べる
  • 企業の成長と共に長期投資を行いやすい
  • 配当金や株主優待を受け取れる
株式のデメリット
  • 平日昼間しか取引ができない
  • レバレッジを上手く活用できない
  • 値幅制限がある

株式投資はFXよりも投資商品が多く、これから成長していく産業を選んだ投資が行えるメリットを持ちます。

企業の成長と共に株価上昇が期待でき、安定的に収益を上げ続ける企業の銘柄であれば、長期的な株価の上昇で投資を行えます。

しかし、FXと比べると平日昼間のみの取引がメインとなり、現物取引の場合はレバレッジを掛けることができません。

信用取引でも最大3.3倍のレバレッジで、ある程度の資金を用意しなければ多くの利益を得られないデメリットを持ちます。

それと、株式には相場の急激な変動に備える値幅制限があり、1日の価格上昇と下落に一定の制限が設けられています。

価格の下落に対しては損失が大きくなり過ぎないメリットがありますが、上昇に対しては利益が値幅制限分しか得られない弱点もあります。

FXか株を初心者が選ぶ時のポイント

これからFXと株のどちらで投資を始めるのか悩んだ場合には、以下のポイントで比較をすると選びやすくなります。

  • 自分が取引できる時間帯
  • 自分がやりたい取引
  • 準備できる資金量

1つずつ投資初心者が選ぶときの比較ポイントを見ていきましょう。

自分が取引できる時間帯

自分が投資のための取引を行う時間帯から、始める投資を選ぶことができます。

例えば、日中仕事のサラリーマンやOLの方でリアルタイムの取引にこだわる場合は、平日24時間取引が行えるFXが相性良いです。

リアルタイムの取引にこだわらないのであれば株式でも問題ないでしょう。

ただ、相場の大きな値動きのチャンスを狙いたいと言った場合には、リアルタイムでチャートを監視できる投資の方に優位性があります。

そのため自分が自由に使える時間帯から、FXか株式投資を選んでみましょう。

自分がやりたい取引

FXと株式では、取引の頻度に応じたトレードスタイルが存在し、数秒から数分間で取引を繰り返すスキャルピング、1日で終わらせるデイトレード、数週間保有し続けるスイングトレードがあります。

すでに自分が行いたいトレードスタイルが決まっている場合なら、先程の取引できる時間帯と合わせて投資を選ぶ際のポイントにしてみましょう。

スキャルピングやデイトレードの短期取引を行いたいなら24時間取引ができるFXの方が相性がよく、余裕を持った取引を行いたいならスイングトレードでFXと株式両方で相性が良いです。

ちなみに、どのトレードスタイルを選べばいいのか悩んだ時には、自分のペースで取引が行えるスイングトレードから始めてみましょう。

スイングトレードのやり方を解説

準備できる資金量

投資を始めるために準備できる資金は人それぞれです。

株式は基本的に株価×100株の資金が必要となり、FXなら国内FXは約6千円~6万円前後、海外FXなら1万円前後の資金で始められます。

小額資金で投資を始めてみたい場合にはFXの方がおすすめとなります。

株式も100株未満の1株から投資を始められるミニ株などがありますが、手数料やレバレッジを掛けられないことから利益を増やしづらいため、資金効率的にもFXの方が良いでしょう。

1日1,000円の利益を狙うFXトレード

まとめ:自分に合った投資を選んでまずは始めて見よう

FXと株式の大きな違いは投資する商品の内容です。

FXは通貨を対象とし、株式は企業が発行する株式を対象としています。

他にも取引可能時間やレバレッジの有無、取引の種類の違いなどがあり、自分の生活リズムや行いたい取引から合う投資を選んで始めてみましょう。

ちなみにFXの場合、国内FXよりも海外FXの方がレバレッジの倍率が高く設定でき、資金効率をしっかりと上げられます。

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