といった疑問はありませんか？
FXの長期保有には、1度の取引で大きな利益を狙えたり、細かい値動きを気にせずトレードできたりするメリットがあります。
その反面、資金効率が落ちるといったデメリットもあるため、メリット・デメリットを抑えたうえで自分に合ったトレードスタイルなのかを判断することが大切です。
この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
この記事でわかること
- FXの長期保有と短期保有の違い
- FXの長期保有が向いている人
- FXの短期保有が向いている人
自分に合ったトレードスタイルを見つけられれば、安定した利益を狙いやすくなるでしょう。
FX取引を始めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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Contents
FXの長期保有とは
FXの長期保有とは、ポジションを数週間以上保有し続ける取引方法で、ポジショントレードと呼ばれることもあります。
FXでは、米ドル円といった通貨ペアと呼ばれるものを売買したときの差益を狙います。
長期保有では、通貨ペアを長期間決済せずに保有するので、短期保有と比較してトレードの頻度が少なくなるのが特徴です。
長期保有で利益を狙う方法
FXでポジションを長期保有する場合、為替差益とスワップポイントで利益を狙えます。
それぞれの仕組みを詳しく解説します。
為替差益
為替差益とは、FXで為替レートの変動を利用して得られる利益のことをいいます。
例えば、1ドル＝138円のときに買いエントリーを入れ、1ドル＝140円に上昇したときに決済すれば1ドルあたり2円の利益が狙えます。
長期保有で為替差益を狙うには、相場が今度どのような値動きをするかを長期視点で予測することが大切です。
スワップポイント
スワップポイントとは、2つの通貨を売買したときに生じる金利差のことです。
FXでは、低金利通貨を売って高金利通貨を買った場合に、その金利差分をスワップポイントとして受け取れます。
スワップポイントはポジションを持ち越すときに発生するため、長期保有することで利益を積み重ねられる可能性があります。
短期保有との違い
短期保有と長期保有の違いは、ポジションの保有期間と狙える利益の種類です。
短期保有とは、数秒～数時間、1日単位で売買を繰り返す手法のことをいい、短期売買と呼ばれることもあります。
長期保有で狙えるのは為替差益とスワップポイント、短期保有では為替差益のみです。
FXには、以下の4つのトレードスタイルがあり、スキャルピングやデイトレードが短期保有に該当します。
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トレードスタイル |
取引期間 |
利益の種類 |
|
数秒～数分 |
為替差益 |
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1日以内 |
為替差益 |
|
|
数日～数週間 |
為替差益・スワップポイント |
|
|
ポジショントレード |
数週間以上 |
為替差益・スワップポイント |
FXでは長期保有と短期保有のどっちがいい？
FXにおいて長期保有と短期保有のどちらがいいかは、一概に言えません。
FXで利益を狙うために大切なのは、自分に合ったトレードスタイルを選ぶことです。
ここでは、長期保有がおすすめな人、短期保有がおすすめな人をそれぞれ紹介します。
長期保有がおすすめな人
長期保有がおすすめなのは、以下のような人です。
- 頻繁にトレードを繰り返さずに利益を狙いたい人
- チャートを見る時間があまり取れない人
- 細かい値動きを気にせずマイペースに取引したい人
- 利益を得るまでじっくり待てる人
- 資金を多めに用意できる人
- スワップポイントを受け取りたい人
長期保有では、チャートを見続けながらトレードを繰り返す必要がありません。
トレード資金を多めに準備できれば、ロスカットリスクを抑えながらマイペースに利益を狙いやすいでしょう。
短期保有がおすすめな人
短期保有をおすすめできるのは、以下のような人です。
- 大きな値動きに巻き込まれるリスクを抑えたい人
- 塩漬け状態を避けたい人
- 仕事中や就寝中に値動きを気にしたくない人
- チャートを見る十分な時間がある人
- ポジションの利益・損失を早く確定したい人
- 為替レートの変動に素早く対応できる人
短期保有は、小さな値動きを狙ってトレードを繰り返す手法です。
チャートを見る時間を十分に確保できれば、効率的に利益を狙えるでしょう。
なお、長期保有、短期保有のどちらであっても利益を狙うには、FXに関する基礎知識や相場の分析方法を身に付ける必要があります。
安定したトレード成績を出すためにも、事前に勉強をしてからFX取引を始めましょう。
▶FX初心者が押さえておきたい用語はこちらで詳しく解説！
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FXの長期保有のメリット
FXの長期保有には、以下のようなメリットがあります。
- 取引コストを抑えられる
- スワップポイントを受け取れる
- 1度の取引で大きな利益を狙える
- チャートを見続ける必要がない
一つずつ詳しく紹介します。
1．取引コストを抑えられる
FX取引では、スプレッドが実質的な取引コストとなります。
スプレッドとは、通貨ペアの間で発生する買値と売値の価格差のことをいいます。
スキャルピングやデイトレードのように頻繁に取引をするスタイルでは、スプレッドがかさむことで取引コストが大きくなりやすいです。
一方、トレード回数が比較的少なくなる長期保有では、取引コストを抑えやすくなります。
▶FX取引にかかる手数料やスプレッドの仕組みはこちらで詳しく解説！
2．スワップポイントを受け取れる
FXでは、ポジションを持ち越すことで、1日ごとにスワップポイントを受け取れます。
BigBossでは、1ロットの米ドル/トルコリラの売りポジションを1日保有するだけで約2,500円を受け取れます（2025年9月4日18時15分現在）。
スワップポイントでコツコツ利益を狙いたい方は、金利差が広い通貨ペアを長期保有するのがおすすめです。
3．1度の取引で大きな利益を狙える
FXでは、保有期間が長くなるほど価格の変動幅が大きくなる傾向があります。
下図のユーロ/円の日足チャートでは、買いポジションを1日保有するだけでは160pipsほどの値幅しか得られませんが、3ヶ月保有すれば約1,900pipsの利幅を狙えたことがわかります。
1ロット（10万通貨）で取引していた場合に得られる利益は、以下のように大きな差が生まれます。
|
保有期間（獲得pips） |
1ロット保有時の利益 |
|
1日（160pips） |
16万円 |
|
3ヶ月（1,900pips） |
190万円 |
長期保有であれば、トレードを繰り返さなくても、数千pipsの利益を狙える可能性があります。
4．チャートを見続ける必要がない
FXの長期保有は、数週間～数年間と長期に渡って運用する手法なので、ポジションを保有後にチャートを何度も確認する必要は基本的にありません。
一方、短期保有では細かい値動きがトレード成績に影響を与えるため、価格変動による精神的にストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
チャートを見る時間を十分に確保できない人や細かい値動きを気にしてストレスを抱えたくない人は、長期保有を取り入れてみましょう。
FXの長期保有のデメリット
FXの長期保有には、以下のようなデメリットがあります。
- 資金効率が落ちる
- ロスカットリスクが高まる
- マイナススワップが発生することがある
- 塩漬けのリスクが高まる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1．資金効率が落ちる
長期保有する場合は、少なくとも数百pips以上の利益が出るまで利益確定を見送ることが多いです。
ポジションを保有中は、トレードに充てられる資金が減るため、保有期間が長くなるほど資金効率が落ちやすくなります。
10万円の資金を使って1ロットを保有していた場合は、そのポジションを決済しない限り、新たなポジションの証拠金として使うことはできません。
新たにポジションを保有するには、資金を追加入金する必要があります。
一方、数秒～数時間で決済する短期売買であれば、自己資金やトレードで得た利益を効率よく運用しやすいでしょう。
2．ロスカットリスクが高まる
口座内の資金が十分でない状態で長期保有すると、想定外の値動きに巻き込まれたときにロスカットを受ける可能性が高まります。
ロスカットとは、トレーダーが抱えている含み損が拡大し、証拠金維持率が一定水準まで下落したときに、FX業者が強制的に決済する仕組みのことです。
証拠金維持率は「純資産（口座残高±含み損益）÷必要証拠金×100（％）」で求められる数値で、この比率が大きいほど口座残高に余裕がある状態といえます。
長期保有する場合は、損切り幅に余裕をもたせる必要があり、ある程度の含み損を抱えることになります。
ロスカットリスクを抑えるためにも、十分な証拠金を入金しておきましょう。
3．マイナススワップが発生することがある
ポジションを持ち越すことで発生するスワップポイントは、必ずしもプラスになるわけではありません。
高金利通貨を売って低金利通貨を買った場合は、スワップポイントが差し引かれます。
これをマイナススワップと呼び、保有期間が長くなるほど負担が大きくなってしまいます。
マイナススワップを避けるためにも、通貨ペアの金利差を確認したうえでエントリーするようにしましょう。
4．塩漬けのリスクが高まる
塩漬け状態とは、含み損が発生しているポジションを放置している状態のことをいいます。
FXの長期保有では、含み損を抱えてもポジションの保有期間中に相場が回復すれば、含み損が解消されて利益を狙える可能性があります。
しかし、為替レートの回復が見込めない状態が続くと、含み損が大きくなることで損切りするタイミングを見失いやすくなるでしょう。
塩漬け状態が続けば、価格の急変によってロスカットを受けるリスクが高まります。
▶FXの塩漬け状態がおすすめできない理由はこちらで詳しく解説！
FXの短期保有のメリット
FXの短期保有には、以下のようなメリットがあります。
- 資金効率を高められる
- 大きな値動きに巻き込まれにくい
- 仕事中や就寝中に損失が発生する心配が少ない
- スワップポイントを気にせずに取引できる
それぞれ詳しく紹介します。
1．資金効率を高められる
ポジションを保有している間は、新たなトレードを始めるための資金が減ります。
短期保有は、ポジションを保有している期間が短くなるため、資金効率を高めやすい傾向があります。
一方、口座に十分な資金がないまま長期保有すると、決済まで新しいポジションを保有できず、資金効率が下がってしまうでしょう。
2．大きな値動きに巻き込まれにくい
短期保有には、長期保有と比較して大きな値動きに巻き込まれにくいメリットがあります。
一瞬の値動きを狙ってトレードするスキャルピングでは、価格の急変に巻き込まれる前に損切りすることで大きな損失を受けずに済みます。
大きな値動きに巻き込まれるのが怖い方は、短期保有をするのがおすすめです。
3．仕事中や就寝中に損失が発生する心配が少ない
短期保有では、エントリーしてから数秒、数分、もしくはその日のうちに決済するのでトレード結果がすぐにわかります。
トレードルールとして「その日のうちにポジションを決済する」「仕事中はポジションを保有しない」と決めておけば、就寝中や仕事中に損失が発生することを避けられるでしょう。
短期保有は、常に値動きを気にしながら日常生活を送りたくない方におすすめのトレードスタイルです。
4．スワップポイントを気にせずに取引できる
高金利通貨を売って低金利通貨を買ったときは、スワップポイントを支払い続ける必要があります。
そのため、長期保有では値動きだけでなく、金利変動についても把握しておく必要があります。
一方、ポジションをその日のうちに決済する短期保有では、マイナススワップを気にせずに取引できます。
FXの短期保有のデメリット
FXの短期保有のデメリットは、以下の通りです。
- 取引コストの負担が大きくなりやすい
- チャートを小まめにチェックする必要がある
- スワップポイントが狙えない
それぞれ詳しく紹介します。
1．取引コストの負担が大きくなりやすい
ポジションを短期保有するスタイルでは、トレード回数が多くなる分、スプレッドによる取引コストがかさみやすくなります。
短期保有で効率よく利益を狙うには、スプレッドの狭いFX業者や通貨ペアを選ぶことが大切です。
2．チャートを小まめにチェックする必要がある
1日に複数回トレードを繰り返す短期保有では、チャートを小まめにチェックする必要があります。
忙しい人にとっては負担に感じやすく、思ったように利益を狙えない可能性があります。
一方、チャートを小まめにチェックする時間があるトレーダーであれば、短期保有で利益を狙えるでしょう。
3．スワップポイントが狙えない
ポジションをその日のうちに決済する短期保有では、スワップポイントを受け取れません。
そのため、売買を繰り返して為替差益で利益を狙うのが基本となります。
一方、スワップポイントを獲得できる長期保有であれば、トレードを頻繁に繰り返さなくても利益を狙える可能性があります。
FXの長期保有で利益を狙うためのポイント
FXの長期保有で利益を狙うには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- スワップポイントを受け取れる通貨ペアを選ぶ
- 値動きが安定している通貨を選ぶ
- ロットを抑えて取引する
- 世界情勢や経済を把握する
- 損切りラインを決めておく
- 資金に余裕をもたせる
- 長期保有に適したFX業者を選ぶ
一つずつ詳しく解説します。
1．スワップポイントを受け取れる通貨ペアを選ぶ
通貨ペアの金利差によっては、ポジションを持ち越してもスワップポイントを受け取れない可能性があります。
そのため、長期保有で利益を狙うには、どの通貨ペアを選ぶかが重要です。
通貨ペアを決める際は、FX業者の公式サイトやMT4・MT5といった取引ツールでどれほどのスワップポイントが狙えるかを確認しておきましょう。
金利差のある通貨ペアでも、高金利通貨を売って低金利通貨を買った場合はマイナススワップが発生するので、エントリーする方向にも注意が必要です。
例えば、USD/TRY（米ドル/トルコリラ）でスワップポイントを狙うには、買いポジションではなく、売りポジションを保有する必要があります。
2．値動きが安定している通貨を選ぶ
長期保有で利益を狙う際は、値動きが安定している通貨ペアを選びましょう。
流動性の低いマイナー通貨は、ネガティブな情報一つで価格が大きく変動する傾向があります。
そのため、相場の予測が難しく、大きな損失を受ける可能性があります。
特にFX初心者は、値動きが安定している米ドル/円やユーロ/米ドルを保有するのがおすすめです。
3．ロットを抑えて取引する
損切り幅に余裕をもたせる必要がある長期保有では、ロット数を大きくすると、損失リスクが高まりやすいです。
大きな損失を受けないためには、トレード資金や許容できる損失額に応じた適切なロットで取引することが大切です。
ロット数を抑えても獲得値幅を大きく設定すれば十分な利益を狙えるので、ロット数を上げ過ぎないように注意しましょう。
4．世界情勢や経済を把握する
FXの長期保有では、チャートを小まめにチェックする必要はありませんが、世界情勢や経済情報を追わないと大きな値動きに巻き込まれてしまうリスクがあります。
金利状況が変われば、マイナススワップが発生する可能性も考えられます。
安定した利益を狙うためにも、世界情勢や経済の情報を定期的にチェックしましょう。
BigBossでは、最新マーケット情報を記載したメールマガジンを配信しています。
隙間時間で手軽に情報収集をしたい方は、ぜひ活用してみてください。
▶︎過去のメルマガ記事はこちら！
▶︎FXで重要な経済指標はこちらで詳しく解説！
▶︎FXの情報収集の方法はこちらで詳しく解説！
5．損切りラインを決めておく
長期保有では、ある程度の含み損が発生することがあるため、塩漬け状態になりやすい傾向があります。
塩漬け状態が続き、損切りを先送りにすると、ロスカットにより大きな損失を受ける可能性があります。
そのような事態を避けるためにも「〇〇pips逆行したら決済する」のように損切りラインを決めておきましょう。
損失を受けたくない気持ちから適切な損切りできない場合は、逆指値注文を活用して自動的に決済されるように設定するのがおすすめです。
▶︎損切りルールの決め方はこちらで詳しく解説！
▶︎逆指値注文の設定方法の詳細はこちらで詳しく解説！
6．資金に余裕をもたせる
FXの長期保有では、損切り幅に余裕をもたせる必要があります。
損切り幅が大きくなれば、含み損が増えやすくなるため、資金に余裕がない状態で長期保有をするとロスカットリスクが高まります。
ロスカットによる大きな損失を受けないためにも、十分な証拠金を入金しておきましょう。
7．長期保有に適したFX業者を選ぶ
長期保有で効率的に利益を狙いたいときは、以下のような特徴のあるFX業者を選びましょう。
- レバレッジが高い
- ゼロカットシステムを導入している
- スワップポイントが高い
FXの長期保有では、ロスカットのリスクを下げるために多くの資金が必要となります。
自己資金を抑えたいときは、レバレッジの高い業者を選ぶのがおすすめです。
レバレッジとは、証拠金を担保に口座資金以上の金額で取引できる仕組みのことをいいます。
また、ロスカットによって受ける損失を抑えるには、ゼロカットシステムを導入しているFX業者を選ぶことが大切です。
FXではロスカットを受け、口座資金がマイナスになると、証拠金を追加入金しなければならない「追証（追加証拠金）」が発生します。
ゼロカットシステムのあるFX業者であれば、ロスカットによって生じた口座のマイナス分をFX業者が補填してくれるため、追証が発生する心配がほとんどありません。
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まとめ：長期保有と短期保有は自分のトレードスタイルに合わせて選ぼう
FXの長期保有では、1度で大きな利益を狙えたり取引コストを抑えやすかったりするメリットがあります。
一方、短期保有は資金効率を高めやすく、大きな値動きに巻き込まれにくい特長があります。
ただし、チャートを頻繁に見る必要があるので、忙しい方には長期保有がおすすめです。
長期保有を始めたい方は、レバレッジが高く、ゼロカットシステムを導入しているFX業者を選びましょう。
レバレッジが高く、ゼロカットシステムを導入しているFX業者を探している方には、BigBossをおすすめします。
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BigBossコラム編集部